「おっさんから母性がドバァー」保護した猫が出産、猫も人間もびっくりの急展開

　野良猫を保護したら実は妊娠していたという状況に遭遇することも少なくないという。野良猫は痩せているので、妊娠していることに気づかないことも多い。次の2人は、保護するとすぐに出産に立ち会うことになってしまった飼い主さん。急展開で無我夢中だったと話す出産の様子について聞いた。

■ペタンコだったお腹が大きくなり胎動も「これは間違いない…」と大慌て

　2ヵ月保護を悩んだのち保護し、その1週間後に出産し5匹の母親になった“よもぎ”。先住猫3匹に加え、急に6匹の父となった飼い主さん（＠hiro_808）は、「もうこの子たちを手放せない」と語る。

　よもぎとの出会いは、野鳥撮影に向かっていた時だった。車内から見かけ、エサ・水、簡易的な寝床があったため、誰かが世話しているのだろうと思っていたが、後日同じ場所に行ってみると、よもぎはまだそこにいた。

　先住猫もいるため保護は考えていなかたが、よもぎの人間への甘えぶりをみて、心にひっかかりがあったという。「『自分の都合の良いときは連れ帰り、邪魔なときは山中に放置しているのか』と憤り、次会えたら絶対連れ帰り終生飼育しようと決めました」と保護を決めたときの気持ちを振り返る。

　保護から1週間ほど経ったとき、よもぎの体に異変を感じた。
「お腹が大きくなり始め、『よく食べてるからなぁ』と思ってました。どんどんお腹大きくなるので撫でていると、胎動を感じるように。『これは間違いなく…』と思い、産床を急遽作り設置しました。すると、よもぎも即入り安心しているように見えました」

　飼い主さんのお世話もあり、よもぎは無事5匹の猫を出産。インスタでは子猫たちの食事の風景や体重測定など、細かく投稿している。よもぎや子猫たちがのびのびと暮らせるように手作りの猫スペースも設置。手作りのおもちゃなどもたくさんあり、愛情深く成長を見守っている。

　もともと2匹の保護猫と暮らしていた飼い主さん（＠rilu_nite）。自宅の庭に度々遊びに来てくれていた野良猫のみいちゃんを注意深く見ていると、お腹は大きかったことで保護することを決意したという。

　先住猫2匹とつながりのあった保護猫シェルターに相談すると、妊娠猫で間違いないと言われ、捕獲機を使い保護に向けて動き出したという。最初はゆっくり捕獲しようと計画していたが、激しい雨や夜中に聞こえた猫の喧嘩で急いで保護することに。

「妊婦のみいちゃんを保護したのは、本当に無我夢中にやったことでした。みいちゃんも出産までに私たち人間に慣れる間もなかったと思います。人間にとても警戒心を持っていましたが、今思えば安全に出産できる場所を探して、私たちに助けを求めていたのかも？ と勝手に思っています」

　4匹を無事出産し、みいちゃんも子猫ものびのびと暮らしているという。
「みいちゃんと初めて外で会った時は、まだ子猫だと思ったくらいでした。そんなみいちゃんが4匹の猫を産み、一生懸命に子育てしている姿は本当に感動しました。最初は私たちが部屋に入るだけで『シャーッ』と威嚇ばかりしてきましたが、それも子猫を守るためだったのだと思います」

　保護した時に比べると、人間慣れしたみいちゃん。飼い主さんは「安全な場所だと理解してのびのび生活できる場所で過ごしてほしいなと思います。子猫たちも、それぞれずっと過ごせる家を見つけて、たくさんの愛情をもらって幸せに暮らしてほしいと思っています！」とみいちゃんと4匹の子猫を温かく見守っている。

• 
• 
• 
• 
• 

2024-03-25