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流行りモノ調査隊 流行りモノ調査隊
#088 今週の急上昇キーワード(更新日:2009/04/07)
暗闇カフェ
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今回の調査内容
暗闇の中で探検!?「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」って!?
エコと癒やしの「暗闇カフェ」に潜入!!
お寺で「暗闇ごはん」!?
エコと癒やしの「暗闇カフェ」に潜入!!
 次に紹介するのは『暗闇カフェ』だ。といっても、いつも真っ暗なカフェというわけではなく、定期的に行なわれているイベントだ。

  開催しているのは国分寺にある『カフェスロー』で、毎週金曜に行なわれている。

  「暗闇カフェ」とは店内の電気をすべて消して、ろうそくの灯りのみで過ごすというもので、その際“暗闇演出人”として毎回音楽家が登場、生演奏をしてくれるらしい。このイベントは、01年にブッシュ政権の環境政策に抗議するために起こった、アメリカの自主停電運動が元になっている。エコを出発点にしながらも、それを楽しむ姿勢が垣間見える。

  筆者がお邪魔した3月27日は、Manhan(相馬光/フルート・横笛など、ミウラ1号/パーカッション)、青山雅明(ホーメイ・ディジュリドゥ・口琴など)、モリシゲヤスムネ(チェロ)の3組が“暗闇演出人”として登場、癒やしのLIVEを繰り広げた。

始まる前の店内 徐々に暗くなってきた!!
始まる前の店内
徐々に暗くなってきた!!
 
真っ暗でうまく写真が撮れない…… 店の外から見ても真っ暗
真っ暗でうまく写真が撮れない……
店の外から見ても真っ暗

 ここ『カフェスロー』では、近隣で取れた野菜を使用するなど食物にこだわり、そして肉類は使用されていない。飲み物に関しても、コーヒーには無農薬のコーヒー豆が使われ、ハンドドリップで入れられているなど手間を惜しまずに素材を最大限に生かす試みが随所になされている。また暗い中で食べると、味覚・嗅覚などが敏感になるので、味や匂いを普段よりも鮮明に感じることができるという効果もあるようだ。

自慢の水出しホットコーヒー 苦味がさわやかなコーヒー焼酎 ミルク割
自慢の水出しホットコーヒー
苦味がさわやかなコーヒー焼酎 ミルク割

  『カフェスロー』の店内ではフェアトレード商品や、エコ関連書籍、自然食品などが販売されている。また、カフェに併設されているギャラリーでは絵画、彫刻、グラフィックアート、陶芸、写真などの展覧会が不定期で開催されている。筆者が取材に訪れた日(3月27日)には、『ヒマラヤンマテリアルのバッグ展』が開催されていて、ネパールの生産者とともに手作りされたヒマラヤンヘンプを使ったオリジナル雑貨などが販売されていた。

こんなかわいいキャンドルが売っていたり フェアトレード商品が売っていたり
こんなかわいいキャンドルが売っていたり
フェアトレード商品が売っていたり

さまざまな商品が置いてある 常設のギャラリー
さまざまな商品が置いてある
常設のギャラリー

  都会の喧騒から離れ、キャンドルの灯りに揺られながら音楽と食事を楽しむ……。エコのためにもなる癒やしの空間『暗闇カフェ』で、ステキな週末の夜を過ごしてみては!?

カフェスロー
東京都国分寺市東元町2-20-10
TEL:042-401-8505
FAX:042-401-8503
E-mail:cafeslow@h4.dion.ne.jp
お寺で「暗闇ごはん」!?
 そして、最後に紹介する暗闇スポットは『暗闇ごはん』だ。

 これは海外で話題になっている「ブラインドレストラン」を日本風にアレンジしたもの。明かりを落とした室内でアイマスクをして食事を取るというスタイルのイベントで、台東区西浅草にある『緑泉寺』で、月1回程度開催されている。

  緑泉寺の副住職青江覚峰さんは超宗派インターネット寺院『彼岸寺』の運営に携わっていて、『彼岸寺』では「神谷町オープンテラス」などさまざまな新しい試みに取り組んでいる。

 「暗闇ごはん」もその一環で、精進料理ではないが野菜中心の“どんな食材もありがたく頂き、できる限り中では、無駄を出さない(捨てない)ように心を込めて調理する。”という精神のもと作られた“仏”(ほとけ)料理を提供、味覚・嗅覚以外の部分を刺激する工夫もなされている。

薄明かりの部屋でアイマスクで食事をする ある日の献立
薄明かりの部屋でアイマスクで食事をする
ある日の献立

 暗闇ごはんの最新情報を知りたい方はホームページ、またはメールにて問い合わせてみてほしい。

『暗闇ごはん』
問い合わせ:michiko@higan.net


 生活上、外部から得られる情報の大部分は視覚から得ている。特に現代社会ではそれが顕著であるように思える。しかし、私たちには視覚以外にも優れた感覚が沢山備わっていて、暗闇という状況はそれらの感覚を解き放つのに最適な環境といえる。暗闇の中ですることは、日常的なことであっても普段とはまったく違う感覚で、新鮮な経験だった。暗闇という空間は、現代人にとって癒やしを与えてくれるものでもあるのかもしれない。
<関連リンク>
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