流行りモノ調査隊 流行りモノ調査隊
#043 今週の急上昇キーワード(更新日:2008/05/20)
おバカ映画
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今回の調査内容
『HOT FUZZ』とは?
新作DVDにはおバカ映画がいっぱい
インタビュー:蛭子能収さん 意味不明なんだけど、面白い。映画愛を感じる作品がみたい!
TSUTAYAが選んだおバカ映画ベスト7
インタビュー:蛭子能収さん 意味不明なんだけど、面白い。映画愛を感じる作品がみたい!
インタビュー:蛭子能収さん 意味不明なんだけど、面白い。映画愛を感じる作品がみたい!
 1973年に「パチンコ」(『ガロ』)で漫画家デビュー。つげ義春に影響された不条理なギャグ漫画を描き、無類のギャンブル好きで知られる蛭子能収さん。タレント、俳優としてテレビ・映画でも活躍。2003年には、『諫山節考』で映画監督デビューも果たした。2作目は2007年公開の『歌謡曲だよ、人生は』の「いとしのマックス/マックス・ア・ゴーゴー」。新作への意欲も満々な蛭子さんにお話しをうかがいました。

「何だっ、この映画は〜!」思わず叫んだ『シベリア超特急』
シベリア超特急メチャクチャすぎてスゴくなった怪作といえば、水野晴郎監督の『シベリア超特急』かなぁ。

  初めてこの作品を映画館で見た時、僕のほかに観客は2人しかいなくて。映画を見終わって、「なんだかヘンな映画だったな〜」と思っていたら、最前列あたりに座っていた1人の男が、突然、立ち上がり「何だっ!この映画は〜!!!」って叫んだわけ。

  こっちは、それにビックリしちゃってね。確かに、設定もストーリーも違和感だらけの意味不明だったんだけど、妙に心に残ってしまったんだよね。

  この映画のスゴイところは、映画評論家の水野さんが超真面目に作っているところ。わざとB級映画っぽくみせようとか、そういう打算は一切なし。映画へのありあまるほどの愛情だけは感じられたよね。ヒッチコックとか、名探偵ポワロとか、そういうのがごった煮になっちゃったっていうか。

  「とにかく、ヘンテコな映画だから、お前も見てみな」って、言いたくなるっていうか。薦められたヤツも、怖いもの見たさに近い心理で見に行ってしまって。みうらじゅんもあちこちにこの映画のことを書いて、当時、何かと話題になったよね。

  カルト的な人気を呼んで、続編が作られていくんだけど、僕が面白いと思ったのは、最初の作品だけ。2作目3作目は、普通の映画になってしまった。

映画の中くらいは、もっとドキドキしたい
蛭子能収さん 勅使河原宏監督の『砂の女』という映画も忘れなれない。おバカなんて言ったら失礼。芸術作品というべきなんでしょうが、僕にとっては、本当にヘンな映画でした。

  安部公房の小説を映画化した作品で、砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂の穴の底に暮らす女の家に閉じ込められてしまう。訳のわからない、不条理な話に、こっちまで気がヘンになりそうでしたよ。
 
  僕は、隣りの家族を描いたような映画は、あんまり好きじゃないのね。何か、先がわかるっていうか、理解できちゃうっていうのは、面白くないよね。最近、そういう日常的な作品が多い気もするし。

  映画の中くらいは、もっとドキドキしたい。駄作って言われようが、なんて言われようが、奇想天外で、予測不能で、すごくおバカでハメを外した面白い映画に出会うと、やっぱ嬉しいよね。

【蛭子さんのリコメンド】
シベリア超特急1
監督:MIKE MIZNO/出演: 水野晴郎, かたせ梨乃
第二次世界大戦前夜のシベリア鉄道を舞台に、車内で起こった密室殺人事件を水野晴郎扮する山下大将の名推理で解決するミステリー。A・ヒッチコック、ブライアン・デ・パルマを髣髴とさせる場面展開。山下大将は差し詰め、アガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』の名探偵ポワロか。衣装はコシノ・ジュンコ。セリフの70%が英語で、翻訳は戸田奈津子が担当。1996年作品。

砂の女
監督:勅使河原宏/出演:岡田英次、岸田今日子
砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、まるで蟻地獄のような砂の底の一軒家に閉じ込められる。そこには女が1人で暮らしていた。男は脱出を試みるが、女は家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする。そして、砂穴の上には、男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める村の人々がいた。原作・脚本は安部公房。人間の存在理由をテーマに、絶望的な不条理の世界をスタイリッシュなモノクロ映像で描いた。1964年作品。

大日本人
監督:松本人志/出演:松本人志
松本人志第1回監督作品。「大日本人」とは、普通の人間が電流で巨大化して怪獣を退治する職業=B松本人志扮する大佐藤大はただ一人、大日本人を継承している。そんな彼の日常や戦いをドキュメンタリー風に描いた作品。妻との別居や祖父の介護問題などの悩み抱えながら、獣退治を続ける大佐藤。しかし、度重なるアクシデントで、国民の反感を買ってしまった変身ヒーローの行く先は?怪獣対決の部分は昔の東宝怪獣映画を髣髴とさせる。2007年作品。

アカルイミライ
監督:黒沢清/出演:オダギリジョー、浅野忠信、藤竜也
黒沢清監督のオリジナル脚本。現代の日本・東京に象徴される閉塞感や脱力感、無気力感を捉えた作品。淡々とした映像の中に、緻密に計算されたメッセージが散りばめられており、登場人物たちに共感したり、理解できない苛立ちを感じたり。物語で狂言回し的な役割を担った赤いクラゲは、どのようなアカルイミライを象徴しているのか。赤く透き通って一見綺麗だが、ゆらゆら揺れてつかみどころがなく、下手に触れると毒にやられてしまうものなのか?よくわからない。この作品が映画初主演だったオダギリジョーが好演。2002年作品。
蛭子能収(えびすよしかず)
1947年10月21日生まれ。熊本県牛深市生まれ、長崎県長崎市育ち。ギャンブル4コマ漫画、内面のダークな世界を描く短編で知られる。TVタレント、俳優、映画監督としても活躍。最新作に、「だめんず・うぉ〜か〜」の漫画家くらたまこと倉田真由美とのコラボ作品『くらたまのえびす顔』を発表。
蛭子能収さん

くらたまのえびす顔 くらたまのえびす顔
著者:倉田真由美&蛭子能収
価格:1,260円(税込)
出版社:ゴマブックス/ISBNコード:978-4-7771-0898
異端の二人がタッグを組めば、売れるかも!?サイトで人気「くらたまのはらへりまんが」と雑誌人気連載「ああ…芸能人」の両方が読めるお得な一冊。蛭子氏の「ああ…芸能人」には、実在の芸能人がたくさん登場。いちいち似ていないところは要チェック。
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