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流行りモノ調査隊 流行りモノ調査隊
#005 今週の急上昇キーワード(更新日:2007/08/28)
『ザ・ペニンシュラ東京』
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香港の成長を見守り続けた老舗
ザ・ペニンシュラ香港 マンダリン・オリエンタル、インターコンチネンタル、フォーシーズン、シャングリラ、グランドハイアットなど世界の名だたる高級ホテルがひしめく香港。その中でも、九龍半島の尖沙咀に建つ『ザ・ペニンシュラ香港』は別格である。

 『ザ・ペニンシュラ香港』は、香港に林立するホテルの中でも「老舗」にあたる。創立は1928年、昭和3年のことだ。イギリス統治下にあった当時の香港ではコロニアル様式の建築物がトレンドで、『ザ・ペニンシュラ香港』も例外ではなかった。1944年に大幅な改修工事とタワーが新築されて今の形となる。

 小さな漁村からイギリスの植民地となって独自の発展を遂げた香港は街としての歴史が浅く、さらに新しい高層ビルが次々と建ち、店がオープンしては何年後かにクローズしと、様子が年単位で様変わりしていく。そんな中にあって、80余年も続いていること自体が、すでに別格。

ザ・ペニンシュラ香港 客室 「東洋の貴婦人」というキャッチフレーズを体現する格式と気品がありつつも、高級ホテルにありがちな敷居の高さはなく、訪れる人は誰であれ温かく迎えてくれる雰囲気がある。それは、世界のペニンシュラに共通するホスピタリティーと、こと香港に関しては、イギリスの統治、めざましい経済発展を遂げる1970〜80年代、中国の特別行政区として再出発した1997年と、香港の激動を見守り続けてきたからなのかもしれない。旅行客のみならず、香港の人たちにとっても、香港成長を共に歩んできた『ザ・ペニンシュラ香港』は、ホテル以上の存在であり、香港の象徴として愛されている。
「泊まる」ではなく「ステイ」する
地階のザ・ロビー
地階のザ・ロビー
 専用のロールスロイスがとまる正面玄関でドアボーイに軽く会釈されて、重厚なドアの向こうに広がる世界へ。コロニアル調のインテリア、高い天井、生のクラシック演奏。ロビーラウンジでコーヒーやアフタヌーンティーを楽しむ旅行客や香港マダム、ビジネスマン。陽気なざわめきと音楽が心地よく響き渡り、リラックスと高級感、西洋の豪華さと東洋の気品が融合したえもいわれぬ雰囲気が漂う。

 宿泊者だけではなく、食事に、ショッピングに、お茶にと立ち寄る客にも、惜しみなくその魅力をみせてくれるのが、『ザ・ペニンシュラ香港』の特徴ともいえる。

 ホテル内のレストランも、『ザ・ペニンシュラ香港』ならではの優雅な時間が流れている。海側のアーチ型の窓が店内を明るく照らす1階の「ザ・ベランダ」で優雅なアフタヌーンティタイムを過ごしたり、オープンした当初のレストランを復元した広東料理「スプリング・ムーン」で、ティーマスターが入れたお茶と共に甜品と飲茶を楽しんだり。夜なら直通のエレベーターで28階に上がり、フィリップ・スタルクが手がけた近未来的な「フェリックス」で夜景と共にカクテルを。きっと忘れられない思い出になるだろう。

スプリングムーン フェリックス プール
スプリングムーン
フェリックス
プール

 宿泊客なら、8階にある屋内外両用プールでヴィクトリア・ハーバーを眺めながらゆっくり過ごすことができる。泊まり客のみ、バスローブのままプールサイドで朝食をとることも可能だ。

スパ
スパ
プライベート・スパ・スイート
プライベート・スパ・スイート
2006年5月に新装なったスパでは、トリートメントの他、プールサイドのオープンエアカフェでランチもパックになったコースもあり、ジャグジーが完備されたハーバービューのVIPスイートも用意されている。(スパは外来客も使用可能)。

 ホテルにはショッピング・アーケードも併設されている。ブランドはもちろんのこと、バッグや服のテーラーメイド、アクセサリー、カトラリーなど80を越えるショップが、ふかふかの絨毯が敷き詰められた回廊に軒を連ねている。なかでもペニンシュラ・ブティックは、人気のチョコレートをはじめ、紅茶やシャンパン、ペストリー、ホテルのオリジナルグッズなどが揃っており、いつも観光客で賑わっている。




  ホテルは「泊まる」だけではなく、「ステイ(滞在)」を楽しむもの。その意味は、『ザ・ペニンシュラ香港』に足を踏み入れた瞬間に、きっとわかるはずだ。香港旅行で宿泊先をペニンシュラに決めたなら、「ステイ」がいつまでも心に残る旅になるだろう。
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