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「見たら世界が変わる」映画館でワクワクできる3つの理由 ディズニー・アニメーション最新作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』

 来年(2023年)、設立100周年という節目を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニーの新作映画『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』が11月23日より全国公開される。いくつもの名作を生み出してきたディズニー映画の魅力の一つは、その世界観。今回のポスターや予告を見ると、これまでになく“不思議な世界”で、アトラクションに乗っているかのようなワクワク感への期待でいっぱいだ。さらに、キャッチコピーで「この結末はあなたの世界を変える」と言い切れるのはなぜか、3つの理由を考察した。

≫『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』公式ホームページ

監督は『ベイマックス』『ラーヤと龍の王国』のドン・ホール

 本作の監督を務めるドン・ホールは、映画『ベイマックス』(2014年)で「第87回アカデミー賞」長編アニメーション映画賞を受賞。これまで多くのディズニー映画に携わり、独創的な世界観の構築や、人々の背中を押す力強いメッセージ性を内包したストーリー、世界中から愛され続ける魅力的なキャラクター像を生み出すことに定評がある。

 『ベイマックス』では、東京とサンフランシスコからインスピレーションを得た架空都市サンフランソウキョウや、優しすぎるケア・ロボットのベイマックスを生み出し、他者を思いやる感情や助け合う心の大切さを伝えつつ、後半はヒーロー映画に相応しい、スクリーンをところ狭しと飛び交うアクションシーンでワクワクさせてくれた。

 その後、監督したのは、『ラーヤと龍の王国』(21年)だった。突如現れた邪悪な魔物ドルーンとの戦いで、人々は信じあう心を失い、5つに分断された王国「クマンドラ」に再び平和を取り戻すため、“最後の龍”を探しに一人旅立つヒロイン・ラーヤの冒険と成長を描いた作品。

 コロナ禍で400人以上ものスタッフが“リモート作業”を余儀なくされた中、共同監督のカルロス・ロペス・エストラーダとともに辣腕をふるったドン・ホール監督。アジアのエキゾチックな雰囲気を醸し出す独特の世界観の中、実写と見紛うほど迫力満点なアクションシーンや、キャラクターたちの微妙な表情の変化を描き、「分断」という現実社会ともリンクする中、「信じる」という希望を見出すストーリーを作り上げた。

 最新作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』はどうか? 舞台は、豊かな国アヴァロニアと、その地底。国を支える重要なエネルギー源である植物の“パンド”を絶滅の危機から救うため、主人公の農夫サーチャーと、ティーンエイジャーの息子イーサンたちは、探査船に乗り込み、地底に広がる“もうひとつの世界”へ足を踏み入れる。

 地底は、水や大地が生きているように動き、キラキラと光を放つ未知の生命体や奇妙な形をしたクリーチャーが次々と出現する、見たことがないような不思議な世界だった! この謎に包まれた未知の世界は、いったい何なのか? ポスターや予告映像にはすでに奇想天外なアイデアが満ちあふれており、ドン・ホール監督がこれまで以上にワクワクできる世界に観客を連れて行ってくれるに違いないと、期待せずにはいられない。

「センター・オブ・ジ・アース」か、「インディ・ジョーンズ」か

 ドン・ホール監督は、『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』についてのインタビューで、「『センター・オブ・ジ・アース』の元になった原作『地底旅行』からはすごく影響を受けたよ。この本から触発されて、たくさんの話が生まれたんだ」と、明かしている。

 『地底旅行』は、空想科学(SF)小説の生みの親として知られる19世紀フランスの小説家ジュール・ヴェルヌの代表作の一つ。「センター・オブ・ジ・アース」といえば、2001年の開園当時からある東京ディズニーシーのアトラクションとしておなじみ。パークの中心にそびえる「プロメテウス火山」の中にあり、地底走行車に乗って探険中、予期せぬ危険に遭遇して突如猛スピードに…、というライド系アトラクションだ。

 ドン・ホール監督が「影響を受けた」と言っているだけあって、『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』の主人公たちが地底を目指して乗り込む探査船は原作が発売された19世紀末の空想科学的要素が入っており、スタジオジブリの『天空の城ラピュタ』『ハウルの動く城』の世界をも想起させる。そんな探査船のビジュアル一つをとっても、未知の世界への冒険へのワクワク感を高めてくれるのだ。

 さらに、映画タイトルのロゴデザインは、黄色とオレンジの色使いからして、ハリソン・フォード演じる考古学者であるインディアナ・ジョーンズを主人公とした冒険映画の金字塔「インディ・ジョーンズ」シリーズへのオマージュが感じられる。

 東京ディズニーリゾートには、「センター・オブ・ジ・アース」や「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮」、「ベイマックスのハッピーライド」もあって、ディズニー・パークが好きな人との親和性も高いとみられる。何年後かに『ストレンジ・ワールド』のアトラクションができてもおかしくない大冒険を、まずは映画館の大スクリーンでその世界にどっぷり没入してほしい。

「この結末はあなたの世界を変える」とはどういうこと?

 劇場などにも掲出されているポスターには、「この結末はあなたの世界を変える」というキャッチコピーが入っている。あらすじにある、想像を超える冒険の先でサーチャーたちを待ち受けていた《大きな秘密》とは…?

 最後の最後で鑑賞者の予想を裏切る結末を持ってくる、オチがすごい映画、どんでん返しのカタルシスが存分に味わえる作品である、と堂々言い切っているのは、かなり自信がある証拠。または、小さな気づきひとつで、目の前に広がる世界は変わる、といったことを言いたいのかもしれない。

 1937年公開の『白雪姫』から始まった、ディズニー・アニメーション・スタジオの長編アニメーション映画は、61作目にしてプリンセスは登場せず、主人公はティーンエイジャーを息子に持つ農夫のサーチャーであり、息子のイーサン。冒険家の父へのコンプレックスから冒険嫌いにとなったサーチャー。しかし、イーサンは、安定した生活を求める父よりも、冒険家の祖父にあこがれているようだ。自分と親の関係、自分と子どもの関係。2つの親子関係が描かれ、それぞれの視点から考えさせられる。

 さらに、多様性を当たり前とした世界が描かれていたり、サーチャーたちの冒険のきっかけが、エネルギー問題だったり。地球規模で自然環境やエネルギー資源に危機が迫る今、どんな地球を子どもや孫世代に引き継いでいくべきかなど、実にさまざまな気づきや学びがあることにワクワクできる。衝撃のラストとともに2度、3度と見たくなることだろう。
■クレジット
『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』11月23日公開
監督:ドン・ホール『ベイマックス』『ラーヤと龍の王国』、クイ・グエン『ラーヤと龍の王国』
製作:ロイ・コンリ『塔の上のラプンツェル』『ベイマックス』
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C) 2022 Disney. All Rights Reserved.
公式HP:https://www.disney.co.jp/movie/strange-world.html
予告編:https://www.youtube.com/watch?v=K0rwOWGo3qs

Sponsored by The Walt Disney Company(Japan)

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