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寝不足確定!?『シスターズ』ロスに効く!どんでん返し系韓国サスペンス3選【ハングクTIMES Vol.80】

ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします!
毎回衝撃的などんでん返し展開で、沼人が続出したサスペンス『シスターズ』。終わってしまってロス…という人も多いのではないでしょうか?本記事では、そんな『シスターズ』ロスに効く!どんでん返し系韓国サスペンス3作品『被告人』『カイロス〜運命を変える1分〜』『刑事ロク 最後の心理戦』をご紹介します。中毒性が半端ない3作なので、寝不足にご注意ください!

『被告人』

どんでん返しの連続!といえば本作でしょう。放映当時最高視聴率が30%に迫る高視聴率を記録した大ヒットドラマ『被告人』です。見始めたら止まらず、続きが気になって「あと1話だけ…」と、魔の誘惑で、連日寝不足になってしまう一作です。
【あらすじ】
どんな不正や悪も見逃さないソウル中央地方検察庁のエース検事ジョンウ。家庭では愛する妻と娘に囲まれ、満たされた人生を歩む彼だったが、ある朝、目覚めるとそこは刑務所で当惑する。妻と娘を殺した罪で服役していたジョンウは、事件当日から4ヵ月間の記憶を失っていたのだった。無実を主張するジョンウを誰も信じない中、新人弁護士ソ・ウネが彼の弁護を引き受けることに。一方、殺人容疑でジョンウに追われていたチャミョングループの副社長ミノは、4ヵ月前に双子の兄ソノを殺害、彼になりすまして暮らしていた。だが、死刑判決を受けたはずのジョンウの奇妙な動向を知ったミノは…。果たして、死刑囚ジョンウは記憶を取り戻せるのか?彼が妻と娘を失った背景にある真実とは。怒涛のリベンジが始まる!

【見どころ】
ある日目が覚めたら「妻子殺し」の罪で刑務所にいた、というプロットだけですでに心惹かれてしまいませんか?ジョンウ(チソン)は記憶を失っていて、その記憶を取り戻す過程に沿ってストーリーが展開されていくのですが、もちろんドラマなので記憶が一気に戻ることはありません。
本当に少しずつ記憶を訪ねながら糸口が解けていくのですが、手がかりが明らかになるほどさらに迷宮に陥っていき、グイグイ視聴者を物語に引き込んでいきます。しかも、意外な人の裏切りなど、驚きのスパイスが各所で効いているので、毎話驚きの連続…!予想を裏切る展開の連続と、視聴者までも騙されてしまう練りに練られた脚本が本当に見事で、1話見始めたらもう止められない、凄まじい中毒性なのです。
サスペンス展開はもちろんですが、緻密な脱獄計画など『プリズン・ブレイク』を彷彿(ほうふつ)とさせる要素や、やられたらやり返す復讐要素もあるのが本作の面白いところ。ジョンウ(チソン)vsミノ(オム・ギジュン)の果てしない闘いが続いていくのですが、面白すぎて「いつまでもやっててほしい…」と願ってしまうほど(笑)。二人の壮絶な闘いに夢中になってしまいます。
さらに個性豊かな刑務所仲間たちが、徐々に脱獄の協力者となっていくという韓ドラらしい人間ドラマが加わっているのもポイントです。くだらないやり取りにクスッと笑って、囚人たちが紡いでいく絆や父の大きな愛に、思わずホロリとさせられる胸熱な一作です。
そしてなんといっても“演技の神”の異名をもつ俳優・チソンの繊細な演技には感嘆のため息が漏れてしまいます。緊迫感あふれるリアルな演技に、一緒に怒って一緒に泣いて…。思いっきり感情移入してしまうはず…!
そして超サイコパスな御曹司を演じるのは、『シスターズ』でも強烈な存在感を放っていたオム・ギジュン。大ヒット作『ペントハウス』では、韓ドラ史上最恐キャラとも言われた悪役演じた彼の震えるほどの怪演にも注目です!
▼配信情報
U-NEXT、Netflix、Disney+、dTVなどで配信中

『カイロス〜運命を変える1分〜』

同時間帯にメガヒット作『ペントハウス』が放送されていたこともあって、視聴率は3.8%と低かったのですが、韓国のドラママニアたちの中でじわじわと「面白い!」と話題になり、その完成度の高さから「隠れた傑作サスペンス」と謳われている『カイロス』。本作も、ノンストップで駆け抜けてしまう中毒性が半端ない作品なので、寝不足にご注意ください!
【あらすじ】
ユジュン建設の理事であるキム・ソジン(シン・ソンロク)は、会社のチャリティー公演の日、会場で娘ダビン(シム・へヨン)を誘拐されてしまう。警察の捜査もむなしく手がかりすら発見されない日々が続いていた。一方、母の手術費用のためにアルバイトを掛け持ちするハン・エリ(イ・セヨン)は、ある日携帯電話を失くしてしまう。拾った人がいるかもしれないと電話をかけてみたが、出たのは誘拐犯からの電話を待っていたソジンだった。ソジンはかけ間違いだと伝え、ダビンの失踪チラシの画像を送る。その後、ソジンの元へダビンの体の一部が届き、そのショックによりソジンの妻ヒョンチェ(ナム・ギュリ)も自ら命を絶ってしまう。絶望の淵に立たされたソジンは自身も命を絶とうとするが、その時チラシを見たエリからダビンを見かけたと連絡が入る。話がかみ合わない2人だったが、やがてソジンはエリの1ヶ月先を、エリはソジンの1ヶ月前の時を生きていると分かり…。
【見どころ】
本作は、現在と過去を生きる人物が1分間の通話で疎通し、未来を変え愛する人を守るために奮闘するミステリーサスペンス。誘拐された娘を探そうとする未来のキム・ソジン(シン・ソンロク)と、家出した母親を探そうとする現実(過去)世界のハン・エリ(イ・セヨン)。彼らがコミュニケーションをとることができるのは、10時33分から34分までわずか1分の通話のみ。未来のソジンは過去のエリに娘の誘拐を防いでもらおうと頼み、そして、過去のエリは未来のソジンに母の行方を調べてもらう。家族を守ろうとする切実な心がその二つをつなげ、互いを信頼しながら、それぞれが相手の家族を救うために奮闘していきます。
新たな真実に直面したり、誰かの裏切りが発覚したり、さらには事件にも巻き込まれていくなど、どんどん謎は深まっていくばかり。タイムスリップ系ドラマって、前半は超スピーディに展開していくのに、後半は物語がどんどん複雑になっていき、緊張感を維持できず残念…!みたいな事になりがちですが、本作がすごいのは、毎回予想を遥かに上回る驚くべき反転を重ねながら、16話全編を通して緊張感と没入度を維持させているところ。「こうなるんでしょ」と予想してみても、全く異なる方向に舵を切り出すので、「え!?そうくるの!?」と、ずーっとハラハラしっぱなしなんです!
日本でもリメイクされて人気を博した『シグナル』と設定がよく似ているので、好きな人にはたまらないはず…!最初のエピソードから膨大な情報量で、一瞬たりとも目を離すことができません。目を離すと一瞬で置いていかれるので、ながら見は厳禁です!
鳥肌ものの脚本はもちろんですが、毎回オープニング、エンディングのダイナミックなタイトル演出や、エリの時間(現在)は黄色、ソジンの時間(未来)は青色で描かれるという、親切かつ繊細な演出にも注目してみてください!そして韓国放送時、このドラマにおいて最も重要な10時34分に最終話放送を終えるというこだわり抜いた鳥肌演出もあり、放送終了後もしばらく余韻が抜けませんでした。
『皇后の品格』など主に悪役のイメージが強かったシン・ソンロクが、本作では愛する娘のため奮闘する父親を熱演!また、『梨泰院クラス』の強烈な悪役で大ブレイクを果たしたアン・ボヒョンが、これまた超重要な役で登場するのも見どころです。
▼配信情報
U-NEXT、Amazon Prime Video、dTVなどで配信中

『刑事ロク 最後の心理戦』

『愛の不時着』などヒット作を数々誕生させてきた制作会社スタジオドラゴン×『ミセン』、『未成年裁判』で知られる演技派イ・ソンミンというスペシャルタッグで、配信前から期待していた作品なんですが、期待をはるかに上回る面白さで、筆者も次の配信が待ち切れないほどハマってしまっている作品です。全8話と短く、スピーディーに展開していくので、序盤から釘付けになってしまう、今超推しの一作です!
【あらすじ】
長年刑事として成功を納めてきたテクロク刑事は、退職間際にパートナーの同僚刑事のトラブルに巻き込まれる。現場駆け付けたテクロクはその場で突然気を失い、目を覚ますと同僚は何者かに殺され、自分はその同僚を殺した殺人犯に仕立て上げられていることを知る。濡れ衣にもかかわらず、逃走することとなったテクロク。真犯人である “友”と名乗る男から連絡を受け、汚名を晴らすためには過去のとある事件を再調査するようにと脅迫されてしまう。果たしてテクロクは最後の事件を解決することができるのか?
【見どころ】
割とコミカルな雰囲気で「コメディー寄り?」と思っていた1話序盤から一転、退職間近のベテラン刑事ロクにかかってきた、一本の非通知電話から物語はめまぐるしく展開していきます。同僚を殺した殺人犯に仕立て上げられたロクが、正体不明の脅迫犯「友」の正体を追っていくわけなんですが、その真実を解き明かすヒントが、彼が過去に捜査した事件にあるという点が斬新で、好奇心を掻き立てられます。隠された秘密が徐々に明らかになり、事件を紐解くピースを少しずつあわせていく過程がハラハラドキドキで、サスペンス好きにはたまらないはずです…!
主演のイ・ソンミンが制作発表会で、「多くの人物と多くの容疑者が登場する。1巻を読んだら2巻を早く読みたくなるし、2巻を読みながら『誰だろう』と推理して3巻を早く手に取ることになった。あっという間に台本を読み終えた」と語っている通り、すべての人物が「友達」になることができる部分を持っているのが見えてくるので、本当に登場人物が全員怪しく見えてくるんです…!(傑作サスペンスあるある)警察内部の不正が絡んできたりするあたりは名作『秘密の森』っぽさもあって、「とんでもない傑作になるのでは…?」と、序盤から傑作誕生の予感がぷんぷんしています!
やはり、さすが名俳優のイ・ソンミン。哀愁ある演技に1話目からグッと引き込まれてしまいます。もう一人の主人公でロクの相棒となるクク・ジンハンを演じるのは、韓国版『リーガル・ ハイ』の主演も務めたチン・グ。
さらに『夫婦の世界』や、マイネーム: 偽りと復讐』で今勢いが止まらない超ホットな俳優イ・ハクジュや、サスペンスドラマ『トレイン』『マウス』などのキョン・スジンなど、脇を固める俳優陣もまた味のある名助演ばかり!
『元カレは天才詐欺師〜38師機動隊〜』や、『ナビレラ −それでも蝶は舞う−』を手がけたハン・ドンファ監督作なので、過去作に出演したオ・デファンやコ・ギュピル、キム・テフンといった俳優たちが総出演しているのも見どころです。脚本は『殺人者の買い物リスト』や、11月Netflixで配信されるサスペンス『サムバディ』(こちらもかなり面白そうです!)を執筆したハン・ジワン作家。巧みな脚本に騙され、翻弄されてしまう…『シスターズ』ロスにぴったりの一作です。
▼配信情報
ディズニープラス「スター」にて独占配信中
ライタープロフィール
Dramawriter Nana
韓国ドラマをこよなく愛するドラマライター。
WEB媒体を中心に、ラジオ、雑誌等で韓ドラ愛を叫ぶ記事執筆中。Twitterでは推しドラマ愛を暑苦しく配信中。
マニアックで隠れた名作なら任せて下さい。
Twitter:https://twitter.com/Nana_writer76

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