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黄皓が明かす結婚観 秋倉諒子とは何でも言いあえる仲【バチェラー連載Vol.2 後編】
『バチェラー・ジャパン』シリーズ参加者の「今」について追求する本連載の第二弾(後半)では黄皓氏に、泣き虫だった幼少期の思い出、秋倉諒子さんとの結婚の時期、戦友・スギちゃんとローズに思うことなど、じっくりと話を聞いた。
二つの旅を終えた今だからこその言葉がちりばめられたインタビューでは、黄皓の飾らない想いが明かされる。
「結婚って最後はある種の覚悟」秋倉諒子さんとの今
黄皓ありがたいことに、諒子も僕もすごく忙しいので、なかなか長い時間を取ってのデートができていないんです。その中で、お互いに少しでも会いたいという共通認識はあるので、遅くなっても夜だけ泊まるとか、夜ご飯だけでも食べるとか、お互いに隙間時間をうまく工夫しながら会っています。
――これからも同棲や結婚を視野に入れてのお付き合いをされるのですね。
黄皓そうですね。最近けっこう二人のなかで、「いつから一緒に住もうかね」とか「結婚するタイミングはどうしようかね」とか「両親にどのタイミングでちゃんとごあいさつに行こうかね」と話すようになって。僕はもう何度もごあいさつに行っていますが、このコロナ禍でうちの両親とはまだ会えていない。そういう段取りも含めて、互いに思ったことをちゃんと伝えられています。これを言ったら相手にプレッシャーをかけてしまうんじゃないかとか、これを言ったらなんだか重いんじゃないかっていうのを互いにそんなに感じないんですよ。「いつ住む?」とか「いつぐらいに結婚しようか?」みたいなことを二人とも普通に会話ができているので、そこはとても建設的ないい関係だと思っています。
黄皓「結婚」の単語を出すと重いと思われて引かれちゃうんじゃないかとか、同棲したいけどなんか不安、でも同棲したい、といったふうにけっこう皆さん口に出せない瞬間ってあるじゃないですか。諒子はもうずかずか聞いてくるし僕のほうもガンガン聞くし。まずは二人で、もっと一緒にいる時間を長く取りたいなというのがあって。僕は日本に来てから、ずっと一人暮らしをしていたので、人と生活した経験がないんですよね。今、週に2〜3日、一緒にいる中で、あまりストレスも負担も感じないので、なんだか諒子だったら一緒に住めるかなと思っていますし、そういう話をお互いにしているタイミングではあります。
――やはり、これまでの恋愛とは違うものが得られているという実感がありますか?
黄皓今までの恋愛もすごく大事にはしてきましたが、やっぱり結婚って最後はある種の覚悟とかきっかけのようなものも大事だと僕は思っていて。今回こういう旅の中で、皆さんに旅の過程から結果まで見届けていただいた。これが一つ大きなきっかけになると思っているんですよね。いろんな方に応援してもらっているし、二人でちゃんと前を向いて進みたいというある種の良い覚悟もお互い持っているので、すべてがうまく前に進んでいる感覚はあります。
黄皓元々結婚に対する憧れはあったし、自分の両親が素晴らしい家庭を築いてくれたのを見ていたので、いつか家庭を持ちたいという思いはありましたね。ただ誤解を恐れずに言うと、現代の日本で結婚における経済的な合理性は実はそんなに高くないと思うんですよ。本当に合理性だけで考えたら、男性も女性も一人でも生きていけると思うんです。でもそんな合理性が欠ける中でも、諒子と一緒に過ごしたいという思いにさせてもらえていると思いますし、やっぱり自分の家族が築いてくれたような家庭や諒子の家族が彼女に築いてあげたような家庭を、諒子と一緒に築きたい思いはあります。元々結婚したかったというところでは、そんなに大きく変わらないですね。
“自分を好きになれるきっかけ”が大事 黄皓が積み重ねてきたもの
黄皓真逆ですね。今と性格が真逆で上昇志向が全くない子でした。それこそ悪い点数を家に持って帰ったときに「なんであんたそんな点数なの?」と言われたら、「俺より、もっと悪い人がいるよ」みたいに下と比べようとするタイプ。今では「悔しいな、誰かに負けたのとか耐えられないな」みたいにけっこう負けず嫌いになりましたね。幼少期は泣き虫で外に出るのも正直あんまり得意じゃなくて、上昇志向が低いイメージでしたが、変わりました。
黄皓そうなんです、キャラが意外と違っていて。何が変わったきっかけかは分からないのですが、さっきから僕が言っている“自分を好きになれるきっかけ”って本当に大事だと思っていて。ちっちゃい成功体験を自分で積み重ねて自分でまずちっちゃな自信を持つ、それに対して他人が認めてくれるという他己評価がついてくると「自分はちゃんとがんばれているんだ、僕ってすごいんじゃないか」という自己肯定感が上がってくるんですね。そうやってどんどん自分が好きになって、もっと格好良くなりたい、もっと健康でいたい、もっと自分を好きになりたいというサイクルに入るので、まさにこの“自分を好きになれるきっかけ”が僕は大事だなと思っています。
“戦友”たちとの出会い 刺激を与え合う大切な存在
黄皓スギちゃんって鋭いんですよね。僕とスギちゃんって周りからは共通点が多くなさそうに見えているのですが、共通する部分が多分にあると思っていて。お互い、人に対する感覚がわりと鋭いというか、言葉もそうですし、目の配り方一つ、立ち振る舞い一つ、けっこう人を見ているので、なんだかスギちゃんに分析されると正直何も言い返せないし、当たっているなという感覚が僕にはあります。
黄皓スギちゃんと(當間)ローズは自分にとても大きな刺激を与えてくれています。ビジネスマンとしてもだけれど、やっぱり男として彼らのかっこよさってあるじゃないですか。ローズの包容力とか器のデカさ、優しさ、そしてスギちゃんの繊細な感情とか言葉選びの巧みさにはやっぱり学ぶところが多いです。
パートナーとのビジネスと未来「まずは上海に行きたい」
黄皓難しい質問ですね。お互いにパーソナルトレーニングジムをやっているので、そこだけを比較するとむしろ競合になるのですが、サポートしたいと思っているお客様のゾーンが違うんです。僕はどちらかというとハードルを下げてみんながまずはやってみようと思えるように、諒子の場合は悩んでいる人をとにかくマンツーマンでみっちりサポートしてあげるということで、どっちかっていうとスターターが僕で、真剣な悩みや大きな目標がある方は諒子というわけなんですよ。だから、そんなに大きくバッティングはしないですね。
黄皓まずは『バチェラー・ジャパン』で目録をいただいちゃったので諒子と一緒に上海に行きたいですよね。やっぱり両親に会ってもらいたいし、僕が生まれた中国がどんな場所かを諒子にも知ってもらいたいし。僕は感覚的にはかなり日本の文化にもなじんでいる方だと思いますが、やっぱり僕のバックグラウンド、こういう環境で育ったからこういう野心的な一面があるという背景も理解してもらいたい。
――では最後に、次の『バチェラー・ジャパン』、『バチェロレッテ・ジャパン』参加者にアドバイスをお願いします。
黄皓僕は本当に運よく両方に参加させてもらえたんですけど、やっぱり三ヶ月の旅の中で作り込んだ自分っていうのはことごとくバレるなというのがあります。なので本当に何かご縁があって旅に参加するのであれば、その三ヶ月は本当に馬鹿になって夢中になって目の前の人と恋してほしいし、夢中になって参加者同士ぶつかりあってほしい。たぶんその三ヶ月が人生の中においてすごく輝きを増してくれる時間になると僕自身は感じているし、一回きりの人生の面白い時間になると思います。何も遠慮することなく何も怖がらず、夢中になって旅をしてほしいなと思います。
(取材・文:Nana Numoto)