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「父との日々を取り戻したい」娘が決意し遺骨をダイヤモンドに…新たな“埋葬の形”への想い

 亡き父の遺骨をダイヤモンドにした投稿が話題となり、お墓以外の新たな埋葬の形にSNSでは、「お墓の多様性、宗教の多様性が新たなライフスタイルになっている」「私も死んだらダイヤモンドになりたい」と多くの反響が寄せられた。投稿者のみっぽんぽんさんは、生前「お墓はいらない」と言っていた父に「海洋散骨や樹木葬では淋しいなぁ」と思っていたとき、ダイヤモンド葬を知ったのだという。今回の投稿の反響、強迫性障害を患った父に対する想いやダイヤモンドのその後について話を聞いた。

娘の世話にはならないと言っていた父を変えた孫の存在「写真1枚見られるだけでいいから生きていたい」

――『墓は要らん!』の投稿に、「昨年末に亡くなった祖母と昨日亡くなった祖父の遺骨こういう風に残すのアリだな…」「私もお墓は要らない派だから、ダイヤモンドにしてもらいたい」などの反響がありました。

 わたしもダイヤモンド葬の存在を初めて知りましたし、実際出来上がってくるまで全く想像もつきませんでした。こういった選択肢を知って貰えて、遺骨とそばにいたい希望がある方の元に情報が届けば嬉しいなと思いました。

――将来的な埋葬や遺骨問題の新たなあり方を提示したように思います。

 とにかく孫命の父でしたが、持病の悪化により入院しました。コロナ禍で面会もほとんど叶わず、せめて最期くらい孫の声が聞こえる暮らしをと、1週間だけ自宅で過ごして看取りました。その当時、起きている時はいつも孫を目で追っていた父の姿が今も忘れられません。
 それを見て、いつもわたしたち家族のそばにいられるような供養の形は無いかと考えました。お墓はいらないと言っていたけれど、海洋散骨や樹木葬では淋しいなぁと思っていました。そんなときにダイヤモンド葬のことを知って、ダイヤモンドになってもらうことにしました。

――費用やダイヤモンドになるまでの期間はどのくらいかかりましたか。

 価格は80万円ほどです。期間はスイスで半年ほどかかると言うことで、ちょっと長旅に出て帰ってくる父の姿を想像しました。絵が好きだったので、スイスで風景画でも描いてくるといいと思いました。

――実際にダイヤモンドになった遺骨をご覧になってどうでしたか。

 おかえり! 孫たちのそばでみんなを見守ってくれと思いました。現在、ダイヤモンドはアクセサリーに加工中で、帰りを待っています。

「もっと死についてタブー視せずに話し合っておけば…」男手一つで育ててくれた父への複雑な想い

――みっぽんぽんさんから見てお父様はどのような人でしたか。

 到底真似できないと思うほど、行動力があり勉強家の父でした。「口にしにくいことほど、時間を置かずにすぐに相談しなさい」と、いつも話を聞いてくれ優しく厳しいアドバイスをくれました。

 父子家庭で育ったので、父がいないことが心細いのですがこれからはダイヤモンドを見ながら父ならどう言うかを想像してみようとおもっています。
  • みっぽんぽんさんお父様の作品(画像提供:みっぽんぽんさん)

    みっぽんぽんさんお父様の作品(画像提供:みっぽんぽんさん)

――みっぽんぽんさんから見てお父様はどのような人でしたか。

 到底真似できないと思うほど、行動力があり勉強家の父でした。「口にしにくいことほど、時間を置かずにすぐに相談しなさい」と、いつも話を聞いてくれ優しく厳しいアドバイスをくれました。

 父子家庭で育ったので、父がいないことが心細いのですがこれからはダイヤモンドを見ながら父ならどう言うかを想像してみようとおもっています。
――孫の力は偉大ですね。今回、お父様の遺骨をダイヤモンドにしたことで、みっぽんぽんさんの死生観や人生観にどのような変化がありましたか。

 亡くなる少し前から、父は体も動かず声も出ない状況で自らの意思を伝えることができませんでした。最後の治療方針を決めるときもどうしたいかの確認がしっかりできなかったのです。もう体が治療についていかないとのことで、栄養をとる胃管を抜く選択は一人娘であるわたしがしました。本人がどうしたいのか確認する術がない中で、その決断をするのがとても辛かった。

 父の声が出にくくなった頃、聞こえにくくてコミュニケーションが億劫に感じたことがありました。保育園のお迎え時間が決まっていたり、用事あったりで、何か伝えようとしているのをじっくり聞けなかった。もっと死についてタブー視せずに、元気なうちからいろんな話をしておくべきだったと後悔しました。

 あの時「明日生きていて会話できるとは限らない」と思っていれば、もっと大切にその時間を扱えたのでは無いかと思います。ゆっくり向き合えなかったことも、コロナ禍でほとんど会えなかった時間があったこともダイヤモンドとしてそばにいて取り返してもらいたいと思っています。
みっぽんぽんさん
Twitter:@MitsuPongPong
ブログ:https://enjoyjoy.xyz/

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