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【きょうデビュー】なにわ男子って? グループ躍進の歩みを振り返る

結成直後から“快進撃” すでに関西を飛び出し全国区で活躍

なにわ男子 - 初心LOVE(うぶらぶ)[Official Music Video] YouTube ver.

 まず、結成直後11月30日から関西ジャニーズJr.恒例のクリスマスコンサート『関西ジャニーズJr.「X'mas Party!! 2018」』を、当時関西ジャニーズJr.だった向井康二、室龍太とともに牽引。約1ヶ月間35公演を成功させた。その後も、2019年1月には大阪城ホールにて『関西ジャニーズJr. LIVE 2019 Happy 2 year!!〜今年も関ジュとChu Year!!〜』を2日間4公演、2020年1月には京セラドーム大阪にて『関ジュ 夢の関西アイランド 2020 in 京セラドーム大阪 〜遊びにおいでや!満足 100%〜』を3日間3公演実施するなど、関西ジャニーズJr.の中心グループとして着実に活躍を見せていた。さらに、2019年11月からは単独コンサートツアー『なにわ男子 First Live Tour 2019 ?なにわと一緒に#アオハルしよ??』を行なったり、2019年の『24時間テレビ』関西ローカル枠スペシャルサポーターに就任したりと、まさに順風満帆な活躍ぶりだ。と同時に、個人での活動も徐々に増えていき、藤原と大橋はそれぞれバーチャルアイドル・海堂飛鳥、苺谷星空として活動を始めるなど、ジャニーズのデジタル進出にも一役買ってきた。

 しかし、2020年1月以降新型コロナウイルスが蔓延(まんえん)。なにわ男子もその影響を受け、2020年3月29日、30日に両国国技館で開催予定だった『Kansai Johnny's DREAM PAVILION 〜Shall we #AOHARU?〜』を中止している。さらに8月に予定されていた振替公演も中止となり、オンラインでの配信へ。他にもドラマやコンサート、舞台などに影響があり、躍進のスピードは鈍化せざるを得なくなってしまっていた。だが、それで潰れるようなグループではない。試行錯誤を繰り返しながら徐々に勢いを取り戻し、関西ジャニーズJr.出身グループたちと2020年7月28日、単独公演として8月18日、19日にオンライン配信で『Johnny’s DREAM IsLAND 2020→2025 〜大好きなこの街から〜』を開演。同公演を新たな自分たちを見せる場として、演出などもすべて自分たちで考えてパフォーマンス。新しい一歩を踏み出したのである。さらに2020年10月からはメンバー全員が主演のドラマ『メンズ校』がスタートしたり、『めざましテレビ』に冠コーナーを持ったりも。関西を飛び出し、全国に活躍の場を広げ始めた。

 この活躍はもちろん本人たちの努力の賜物であるが、影には関ジャニ∞・大倉忠義の存在もある。連続ドキュメンタリー『RIDE ON TIME』の中で、「こんだけ可能性が、才能がある子たちがいるけど、なんか埋もれちゃってる感じがしたんですよね」、「やっぱ孤独だったと思うんですよ。それぞれが不安を抱えて、どうしたら良いかわからない。その中でずっとやってきたんだなって思うと何か手伝わしてもらえへんかなって」と大倉が関西ジャニーズJr.のことを語っていたが、活躍の場が限られている彼らをサポートするために、大倉と横山裕はなにわ男子をはじめとした関西ジャニーズJr.内グループをプロデュースしてきたのだ。多くのコンサートに携わったり、テレビ番組で彼らを紹介したり、一緒にコンサートを行なったり。なにわ男子はその思いを受け止め、向き合い、着実に成果を出してきたというわけだ。

 そして掴んだ、CDデビュー。2021年7月28日に開催した『なにわ男子 First Arena Tour 2021 #なにわ男子しか勝たん』の昼公演で、デビューがサプライズで発表された。それを見たメンバーたちの表情を見ると、祝福以外の気持ちは湧いてこない。実際、配信を視聴コメントやSNS上にも多くの祝福の言葉が寄せられていた。単純な年月で言えば結成から約3年。しかし、関西ジャニーズJr.初の『オールナイトニッポンPremium』パーソナリティやジャニーズJr.初の『熱闘甲子園』のテーマソング担当など、自らの手でジャニーズJr.の新しい道を切り拓いてきた7人。そこには相当の努力が隠されているのだろう。CDデビュー後も周りを明るく照らす笑顔と、持ち前のガッツでスター街道を登っていってくれるはずだ。

 後編では、メンバー一人ずつの魅力をひも解いてみたい。
(文/高橋梓)

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