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伊藤沙莉、兄・オズワルド伊藤の活躍がモチベーションに「アドバイスに感謝」

伊藤沙莉

 9歳でドラマ出演を果たして以来、ますます活躍の場を広げている女優・伊藤沙莉。最近では、演技のみならず特徴的な“声”にも注目が集まり、映像作品はもちろん、CM出演も増加。さらに、実兄であるお笑いコンビ・オズワルドの伊藤俊介と共演する機会も増え、好感度は増すばかりだ。そんな絶好調な伊藤だが、最新作ではこれまでになく悩んだそう。その際の葛藤、そして「家族大好き!」な伊藤のモチベーションとは?

これまでになく悩んだ役、“心”にたどり着いて「いろいろなことを頑張らなくなった」

 2003年に女優デビューを果たして以来、『女王の教室』(日本テレビ系)など、さまざまな作品に出演してきた伊藤沙莉。最近では、『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)でナレーションを務めるなど、その“声”の魅力にも注目が集まっている。

 子役にして、すでに高い演技力が評価された伊藤は、その後も作家性の強い映像クリエイターのもと、個性的な役柄でキャリアを積み、実力派女優としての地位を確立したと言える。だが、そんな伊藤をもってしても、最新映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』(11/5日劇場公開&Netflix全世界配信))で演じた「かおり」という役は、「今までで一番悩んだ役」だという。

 同作は、現代とは少し価値観の異なる1990年代の恋愛から現代にいたるまでの期間を描いた作品。伊藤が演じたかおりは、森山未來扮する佐藤と1990年代に出会いながら、理由を告げることもなく去ってしまう女性。“普通”が嫌いで、自身の感性を信じ、映画やアート、ファッションを楽しむサブカル系女子だ。

 「佐藤がつかみ切れなかった女性が、その状態のまま描かれているのだから、まったくヒントがないんです。そんなキャラクターをどうやって魅力的に表現するのか…相当悩みました」

 悩みに悩んだ末に「まずは外見から」と考え、衣装チームやメイクチームと入念なやり取りを行った。そこから内面に入っていければ…と考えていたというが、一番大切な心の部分にたどり着くのに時間がかかってしまったという。

 「グルグル悩んで最終的にたどり着いたのが、かおりちゃんという女の子が、そこまで特別な存在なのか? ということ。佐藤の視点で見れば輝いて見えたのかもしれませんが、ちょっと俯瞰で見たら、絶対的にオンリーワンという存在ではないのかなと思って。そこに落ち着いてから、いろいろなことを頑張らなくなりました。全部を捨てるという選択肢をとりましたね」。

どんな役でも「出たい」伊藤、「全部やりたいって言わないで」と怒られる

伊藤沙莉

 今回、おおいに悩んで「かおり」を作り上げたように、伊藤の役への向き合い方はとても真摯だ。そのせいもあるのか、伊藤が出演する作品は非常に作家性が強く、なおかつエンタテインメント性もある秀作が多いように思える。

 「そういう評価をいただけるとすごく嬉しいです。私は面白いと思ったら、作品が大きかろうが小さかろうが、どんな役でも『出たいです』と言います。でも、最終的にはマネージャーさんや事務所の社長さんが総合的に判断していると思うので、良い作品に参加できているのは、事務所の方々のおかげなのかなって思います」

 女優としての作品の質だけではなく、声の芝居や、バラエティ番組への出演など、活躍の幅は年々広がっている。

 「実は、マネージャーさんから『全部やりたいって言わないで』って、よく怒られるんです(笑)。それくらい魅力的なお仕事が多いのですが、大好きな家族の次に信頼している事務所の方々なので、その判断はお任せしているんです。私にとって事務所は、東京の家族みたいなもの。だから、どんなお仕事でも信頼してやらせてもらっています」

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