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(更新: ORICON NEWS

「リアル峰不二子」はなぜ時代の“逆”を行くのか? 一糸まとわぬ挑戦とグラビア界の今

染谷有香

 身長175cm、Gカップという圧倒的なスタイルで“リアル峰不二子”、“霊長類最強グラドル”との異名を持つ染谷有香。20代最後の写真集『This is the beginning』(光文社刊)は、初のヘアヌードにも挑戦した意欲作だ。地上波テレビから“エロ”が一掃され、女性を性的に捉えた広告やポスターが炎上することも多い今の時代に、なぜそこに踏み込んだのか? 最近の風潮への思い、SNS時代ならではのグラドルの“復権”など、率直な考えを聞いた。

コンプラ重視の世の中でヘアヌードに挑む理由、「リアルを求める人が増えているのかな」

──染谷さんは、一時グラビア活動を休止していたそうですね。この写真集は5年ぶりで、復帰作ともなります。

染谷有香 はい。一昨年に『FLASH』さんの月イチグラビア連載で復帰させていただきました。今回の写真集は、1年間の連載で築いていったスタッフさんとの信頼関係の結実みたいなものです。

──ヘアヌードへの覚悟はいかがでしたか?

染谷有香 もちろん女性としては、どう見られるのか…と思うことはありましたが、「エイヤッ」という感じで(笑)。むしろ“ヘアヌード”というインパクトのあるワードに、いかに自分が負けないかということを考えていました。もともと昔の女優さんの写真集が好きで、勉強も兼ねてよく(古書の町で知られる)神保町にも行くんですが、かつてはそうそうたる女優さんたちがヘアヌード写真集を出していた時代があって、そのどれもが美しいんです。

──特に印象的な1冊をあげるとしたら?

染谷有香 やっぱり、宮沢りえさんの『Santa Fe』(サンタフェ/撮影:篠山紀信 1991年)は神々しいですよね。うちでも神棚みたいに高いところに飾ってます(笑)。

──当時とは変わり、コンプライアンスが厳しく、性的搾取の問題についても論議されることの増えた今の時代。ヘアヌード写真集を出すことについてはどう考えましたか?

染谷有香 たしかに、時代の逆を行っていますよね。ただ個人的には、その一方でNetflixなどでは攻めた映像表現に挑んでいる作品が人気だったりと、リアルを求める人が増えているのかなと感じます。そんなふうにいろんな意見がある時代だからこそ、どんな声にも負けない自分というものが必要なのかな。私自身、「大丈夫かしら?」とクヨクヨ考えちゃうことはありますが、この写真集が“お守り”のような1冊になったかなと思っています。

“冬の時代”経て再びグラビアアイドルに脚光、SNSで「ギリギリを攻める」技

──かつて「グラビア界の至宝」と呼ばれながら、グラビア活動を休止したのは何か理由が?

染谷有香 それまで、写真集やDVDといった王道の活動をさせていただいてきたんですが、26、27歳の頃にふと「この仕事っていつまで続けられるんだろう?」と思ったんです。それこそ29歳の今、写真集を出せているなんて想像もできなかったですし、未来が見えなくて。それで少し、冷静になろうと現場を離れました。

──その不安は、いわゆる“グラドル冬の時代”とも関係がありますか?

染谷有香 私がデビューした頃は、すでに歌って踊るアイドルさんたちがグラビアを席巻していました。だから、それはあまり関係ないんですけれど──。だけど、そこからまた時代が変わって、今は再びグラビアアイドルが存在感を発揮している気がしますね。少し前には考えられなかったですけど、撮影会で活躍しているグラビアアイドルが青年誌の表紙を飾ったりしているのを見ると、同業者ながら「素晴らしいな!」と思います。

──グラビアアイドルが復興した鍵はどこにあったのでしょうか?

染谷有香 個人的な考えなんですけど、SNSの活用が上手な方が増えたからだと思います。それこそ、森咲智美さんが始めた「#これがこう」(日常とセクシーのギャップある写真を並べた投稿)もそうですけど、写真と短いセンテンスの組み合わせがSNSの大喜利カルチャーとハマって拡散されていくような現象はたびたび起きていて。グラビアファン以外の方にも、知っていただくチャンスが広がっているのかなと思います。

──なるほど。たしかに「写真+短いセンテンス」は、雑誌のグラビアに通じるものがありますね。

染谷有香 それと、グラビアアイドルはネットのコンプライアンスを守りつつ、ギリギリを攻められるんですよね(笑)。行き過ぎた過激なものはBANされちゃうだけですし、媒体ごとに「どこまでOKか?」を考えた見せ方もわかっている。SNSの時代において、そういうグラビアアイドルは強いんじゃないかと思いますね。

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