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限界社畜…会社員あるあるを描いたフィギュア4コマに共感の声「すごい刺さる」
悲壮感ある内容でも、オチはできるだけ楽しく終わる方がいい
ねぎかつセブンさん 確かに私の経験や思ったことも元になっていますが、Twitterで目にする社会人のつぶやきやなげきに感化されて思いつくことも多いです。
――台詞も秀逸ですが、普段どのような手順で制作しているのでしょうか?
ねぎかつセブンさん まずネタを考えるのですが、ハッと思いつくことが多いです。そこからやる気を出そうと思うのですがついついゲーム欲に負けがちで(笑)。アングルやセットを考えて撮影して、最後に台詞をつけます。
――日常生活を描いた作品も多数あります。描く際に気をつけていることはありますか?
ねぎかつセブンさん 『スターウォーズ』のストームトルーパーや考える人(オーギュスト・ロダンが制作したブロンズ像)など、誰でも知っているキャラクターを利用し、作品を見た瞬間に「このキャラクターは誰?」という疑問をできるだけ持たせず、話の内容に意識してもらえるよう心がけています。
――在宅ワークやリモート会議など、コロナ禍で変化した生活様式も取り入れています。現実と非現実のバランスはどのようにとっているのでしょうか?
ねぎかつセブンさん フィギュアたちがやっていることは“現実にあること”。でも登場するフィギュアは、“そんなことやるわけがないけれど、登場人物としてはありな人たち”でしょうか…。例えば、社会人ネタは、在宅勤務なんてやるわけないけれど、ハードワークという点で現代人と共通している『スターウォーズ』の兵士たちといったところです。
――「やっちゃった上司」のダース・ベイダーには、「こんな人が上司だったら仕事が楽しそう」といったコメントもありました。ブラックなネタだけでなく、理想や願いを描いている4コマもありますが、オチをつける際のこだわりを教えてください。
ねぎかつセブンさん 悲壮感ある内容でも、オチはできるだけ楽しく終わる方がいいなと思っています。世の中、暗いことや物騒なこと、言い争いばかりですし…できるだけ見た人に楽しんでもらえるようなものを撮るように心がけています。
嫌なことがあった時も、「ネタができた」とポジティブに捉えられるようになった
ねぎかつセブンさん 自分が感じたことや思ったこと、Twitterに投稿されたなげきから発想を得ています。また、最近フィギュア4コマのメリットを見つけました。嫌なことがあった時も、「嫌だった」「辛かった」で終わらせず、「ネタにしてやろう」「ネタができた」と、ある意味ポジティブに捉えられるようになりました。
――キャストとして登場するフィギュアの配役は、どのように選んでいるのでしょうか?
ねぎかつセブンさん なんとなく、というのが正直なところです。仕事をサボるダース・ベイダーや恋愛教師のランボーなど、強いていえば“ギャップ萌え”を感じられるような配役にしています。
――ちなみにフィギュアは、何体ほど持っているのでしょうか?
ねぎかつセブンさん 200から300体ほどだと思います。
――出演頻度の高いフィギュアは?
ねぎかつセブンさん 『スターウォーズ』『変態仮面』『勇者ヨシヒコ』のキャラクターでしょうか。たくさん出演させたいのは『変態仮面』です。
――フィギュアの魅力は?
ねぎかつセブンさん コレクションとしての魅力や昨今の造形の素晴らしさは大前提として、フィギュア4コマを撮る私が感じる魅力は、絵が描けなくても、好きなキャラクターで好きなシチュエーションを表現できることです。
――フィギュア4コマを通して伝えたいことは?
ねぎかつセブンさん SNSでは、言い争いやいがみ合い、物騒な話題が流れてきます。そうしたなか、私の作品を通して少しでも心のザワつきを和らげてもらえたら嬉しいです。