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声優・仲村宗悟、誕生日にアルバムシングル同時リリース 作品で“等身大の姿”を表現
好きなように“僕ら”で“一緒に”音を楽しむ 仲村が作る音楽に流れる根底
その<音楽を楽しんでる>という姿勢はリスナーにも伝わっている。7月1日にプレミア公開されたMVは、自分のスタジオで眼鏡をかけて作曲を始めた彼の元に、次第に友達が集まってきて、セッションが始まるという内容で、8ミリカメラによる彼女視点のようなプライベートショットも差し込まれていた。コメント欄には「聴いてて自然と笑顔になりました」「宗悟さんの笑顔に元気をもらいました」という声が多く寄せられていたのと同時に、「早くライブで一緒にクラップしたい」という願いもあがっていた。この“一緒に”楽しむという点も彼の音楽の根底に共通して流れているテーマなのだろう。「ナチュラル」の人称が“僕”ではなく、“僕ら”となっているように、彼の眼差しや歌声は常にリスナーに向けられている。彼にとっての作詞作曲は、自己実現が目的ではなく、あくまでもリスナーとのコミュニケーションの手段の1つであるのだ。
ロックやソウル、R&B、エレクトロ…さまざまなメロディアプローチで魅せる『NATURAL』
アルバムの中で1曲だけ、顔の見えない相手がいる曲がある。「わかってちょうだいね」では、<こんな人間だっているってこと/わかってちょうだいね>と2分にも満たないハードなパンクロックに自分の怒りにも似た感情をぶつけている。常に明るくて朗らかで笑顔に満ちているだけではない、これも、彼の一面なのだろう。