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中条あやみ、オーディション落ち続け自信なくした10代「続けられたきっかけは今田耕司さん」

 トップモデルとして『東京ガールズコレクション』では4年連続トップバッターを務め、女優としてもその存在感を増し続ける中条あやみ。バラエティでも『ぐるナイ』(日本テレビ系)のゴチ新メンバーとして、自ら積極的に笑いを取りに行く“関西魂”を見せ、新たな支持層を広げている。今年デビュー10周年を迎え、多方面で大活躍の彼女だが、かつてはオーディションに落ち続け、自信を失っていたという。そんな彼女が10年間走り続けてこられた理由とは。

「完璧を求めて自分を苦しめていた」幾度もの挫折を経て、手にした柔らかな強さ

――今年でデビュー10周年を迎え、モデル、女優、バラエティと年々活躍の場を広げられていますが、振り返っていかがですか。

中条あやみ壁はたくさんありましたし、今でも苦悩することはあります。特に10代や思春期の頃はオーディションに落ち続けたこともありましたし、自信を持てなくて悩むこともありました。すごく全部が上手く行くっていうのはないですね。ないっていうのも変だけど、毎回課題があったり、たくさん大変なことがあったりする先に、ちょっとした喜びがあるからこそ続けていられるのかなって思います。

――オーディションに落ち続けていた中で、モチベーションはどのように保たれていたのでしょうか。

中条あやみ負けず嫌いなので、自分に負けたくないっていう思いが強かったです。昨年主演を演じさせていただいた映画『水上のフライト』でも、競技用カヌーの練習の際にプロデューサーさんの前で「スタントさんを立てずに全部自分で演じます!」って大口叩いちゃって(笑)。一度言ったからには頑張らないとって思って、筋トレに励んだり、アスリートのような生活をして撮影に挑みました。投げ出したらそこで終わってしまうし、自分のチャンスを自分で潰したくないなっていう思いがずっとありました。

――オーディションに受かるようになった理由は何だと思われますか?

中条あやみ昔は完璧や理想を求めすぎてしまって自分を苦しめていた部分もあったんですが、段々肩の力が上手く抜けて、丸くなってきたからですかね(笑)。10代の頃は自分で自分の理想を高めすぎていたというか、もっとこうでないといけないとか、たくさん自分の形を作りすぎていて。それが色々な挫折も経て、自分はこういう人間だっていうのが段々分かってきたので、余計なことを考えず、出来ることをちゃんとやろうっていうマインドに変わってきたので、違う意味で強くなれたのかなって思います。

「この仕事向いてないのかな…」苦悩乗り越え、デビュー10周年で見える景色に変化

――これまで錚々たる方々とご共演されていらっしゃいますが、印象に残っている言葉や影響を受けた方はいらっしゃいますか。

中条あやみ『アナザースカイ』(日本テレビ系)のアシスタントをさせていただいていた時に、ゲストでいらした職人の方の「10年間続けてやっと、その仕事のやりがいを見出せた」っていうお話に対して、今田(耕司)さんがボソッと呟いた「やっぱり、何でも10年か」っていう言葉がとても印象的で。それぞれ長く業界で活躍されている方々も10年が節目なんだ…って考えたら、10年も続けていない今の私が見えているものってきっとまだまだ少ないし、ここで諦めるのはもったいないって思ったんです。当時は10代で多感な時期でしたし、「このお仕事あんまり向いてないかな」って悩んでいたこともあったのですが、その言葉がすっと入ってきて、続けてみようって思うきっかけになりました。

――まさにその“10年”を今迎えられて、気持ちや見える景色に変化はありましたか?

中条あやみ全然違いますね。これまでいろんな場面を乗り越えてきて自信がつきましたし、余裕が生まれたことで、自分のことを客観的に見られるようになりました。2017年に出演した映画『チア☆ダン』も、ダンスが苦手だったこともあって最初は嫌だったんです(笑)。でも実際に演じてみたらすごく楽しくて、同世代のみんなにも凄く刺激を受けて、大きなターニングポイントになりました。やってみないと物事の面白さって分からないですし、今ではチャレンジが楽しいなって思えるようになりました。

「バラエティにあまり出ないでほしい」常に“美少女”ポジション求められることへの思い

――中条さんはみんなが憧れる“美少女”的な役柄やポジションを求められることも多くあるかと思いますが、そのようなイメージとご自身のギャップや葛藤を感じたことはありますか?

中条あやみ見た印象はその方にお任せしているので、いろんな見方があって良いのかなと思っています。意見に左右されないように、自分自身がどう思うのかを大事にしているので、どんな風に捉えていただいても大丈夫というか。バラエティにたくさん出させていただけるようになって、「あまり出ないでほしい」って言われることもあるんですけど、それも面白いなっていうか、そう思ってる方もいるんだという気づきもあるし、それでも新たな自分を見てほしいという気持ちもあるので、色々挑戦して、どういうのが自分が楽しいって思えるかとか、みなさんに喜んでもらえるかっていうのを楽しみながら探しているって感じですかね。

――『ゴチになります!』では、まさに中条さんの新たな一面が見られている気がします。

中条あやみ笑いに対しては、やっぱり関西の血が騒ぐというか(笑)。共演者の方々も皆さん優しくて、お父さんとお兄ちゃんみたいな感じなんですけど、やっぱりお笑いってシビアだなって思う場面がたくさんあります。お笑いを制するものは全てを制するんじゃないかなって思うくらい。それくらい、間合いとかもすごく難しいので勉強にもなりますし、この経験は演技にも活きてくるのかなって思っています。

新CMでキュートなダンスを披露 なかなかテンポ合わず…成功の瞬間はスタジオ全体で拍手喝采

――ドラマやバラエティのほか、多数のCMに出演されていますが、29日より新たにビジュアル探索ツール「Pinterest」の新TVCMが放映されます。イメージキャラクターに決まった際、心境はいかがでしたか。

中条あやみPinterestは私もずっと使っていたので、まさか自分がイメージキャラクターになる日が来るなんて思っていなかったですし、すごく嬉しかったです。みんなが当然のように使っているサービスのCMに出演させていただけるのはとてもワクワクします。

――普段、Pinterestはどのような使い方をされていますか。

中条あやみ海外の雑誌の好きなモデルさんを見て、ポージングの勉強をしています。モデルとしてデビューした時から先輩のポージングを見て勉強するように心がけているので、気になったポーズやモデルさんをPinterestで調べて、参考にするようにしています。
――Pinterestならではの魅力はどこにあると思いますか。

中条あやみどの写真も画質が綺麗なので、よりイメージしやすいですよね。今は旅行には行けないですが、綺麗な場所の画像を見ているだけでもそこに行った気分になれるので、そういった“疑似旅”時間が癒しの時間にもなっています。

――本CMの撮影において意識したところやこだわった点があれば教えてください。

中条あやみ全体的にキュートな世界観なので、ポップな雰囲気を出せるように意識しました。実は踊るのはそんなに得意ではなくて(笑)。カメラの動きに合わせてテンポ良く踊るのが難しくて、何回もトライしました。成功した瞬間にはスタジオ全体で拍手が起きて、一体感を感じられて嬉しかったです。なかなかCM撮影の場で拍手が起こることはないので、スタッフの皆さんも「頑張れー!」って見守ってくれていたんだと思います(笑)。
――SNSでは230万を超えるフォロワーを抱え、中条さんのアップロードする画像に日々多くの視線が寄せられていますが、“画像選び"において意識されていることがあれば教えてください。

中条あやみ普段の雑誌などで見せる姿だけではなくて、そこでしか見られない姿を載せた方が楽しんでいただけるのかなと思って、意外な表情もアップしたりしています。こんな一面もあるんだって新しい自分を知ってもらえるきっかけになればいいなって思っています。せっかくエンターテイメントの世界にいるので、これからも常にいろんな表情で皆さんを楽しませることが出来る、“面白い”人間でいたいなと思います。

キュートなミュージカル調ダンスで「Pinterest」の新CMに出演した中条あやみ

(取材・文=鈴木ゆかり)

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