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「在宅ナレーター」が副業の選択肢に 動画コンテンツ増加で需要高まる
本業ナレーターからパート主婦まで…いつも見ているあの動画の声の主だった?
小学生のなりたい職業にも選ばれるYouTuberもその一つ。誰でも簡単に動画を配信できるため、一般人のみならず、芸能人や著名人も続々と参入している。そんな動画配信コンテンツの収入源でもある、動画内に流れる広告。流し見してしまうことも多いが、この動画広告こそ「在宅ナレーター」が担当した場合があるという。依頼された動画に自宅で音声を録音し納品している。
サラリーマンをしながら、元々の夢だったナレーター業を副業として在宅ではじめた明後日キララさん。クラウドソーシングサイトを使い仕事を受けたことをきっかけに、今では会社を辞めてフリーランスでナレーターやエンジニアなどの仕事を幅広く受けている。「実力者には敵わないと思い声の仕事を諦めていた」という明後日さんだったが、実績を積み重ねナレーターが本業の1つとなった。現在、在宅で一番多い案件は、YouTube広告の音声だという。
主婦が自分のスキルを活かし「在宅ナレーター」になるケースもある。7歳と3歳の母・むとうまきこさんは「夫の勤め先の都合で、転勤することになるかも…」と、転勤族の妻として何ができるのか悩み、自宅でナレーターを始めた。舞台での芝居経験があった彼女は、滑舌や表現力を存分に発揮。現在は平日の日中にフルタイムで会社員として働き、子どもが寝た後にWEBメディア内のドキュメンタリー番組や、企業案件をこなしている。
初心者OK&スキマ時間にできるメリットも…気になる報酬は?
まったくツテのない状態で仕事を受けるには、まずクラウドソーシングサイトでナレーター案件を見つけて応募することが「在宅ナレーター」への近道だという。サイトを使えば初心者向け案件を探すことができる上に、報酬を確実に受け取れるのでトラブルが起こりにくい。手数料はかかってしまうが、仕事の実績がわかりやすく次の仕事にもつながるケースがある。
「在宅ナレーター」のメリットは、「少し頑張れば誰でも始められるし案件も比較的取りやすい。自分のライフスタイルに合わせて仕事のボリュームや時間を調整できる」と明後日さん。むとうさんにデメリットを聞くと「誰でもできる案件はその分ライバルも多く、単価が低いところ」だという。スタジオ録音の案件と比べて宅録(自宅録音)は単価が低めで、いい仕事をこなすには機材への投資も必要となる。最初から大金が稼げると思わずに始める方が良さそうだ。
コロナ禍でYouTubeコンテンツは増加 単価は低いがモチベーションは
価格帯や内容を選ばなければ、誰でも始められる「在宅ナレーター」。需要はあるが単価の幅もあり、仕事として続ける上でモチベーションを保つにはどうしているのだろうか。会社員であり2児の母、むとうさんは「声を出すことがストレス発散になるということと、やればやった分だけ報酬という見える形で返ってくるところはモチベーションにつながっています」と話す。日中の仕事を効率的に行ない、夜はナレーターの仕事に専念する、という生活のメリハリも生まれたという。
最後に、今後の目標をたずねると「『とりあえずあいつに頼もうか』と言ってもらえるナレーターになりたい」(明後日さん)、「これまで通りお仕事をいただける状態を維持することと…これはおそらくスタジオ収録になりますが、テレビCMのナレーションを担当することが直近の目標です」(むとうさん)とそれぞれ語ってくれた。
始めてすぐには結果がでないもどかしさもあるが、自分のライフスタイルを保ちながら経験を積み、実績が報酬となりモチベーションにつながる“究極のテレワーク”でもある「在宅ナレーター」。自分の声が人気動画の合間から聞こえてくるかもしれないと思うと夢のある仕事だ。
明後日キララさんの声のお仕事を公開!
PROFILE
■明後日キララ
脱サラをして夢だったナレーターと声優の道へ入る
Twitter @hitsuji_kaitai(外部サイト)
■むとうまきこ
会社員&2児の母であり、在宅で声の仕事もこなす
Twitter @narrator_Komaki(外部サイト)
■明後日キララ
脱サラをして夢だったナレーターと声優の道へ入る
Twitter @hitsuji_kaitai(外部サイト)
■むとうまきこ
会社員&2児の母であり、在宅で声の仕事もこなす
Twitter @narrator_Komaki(外部サイト)