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「なんて言う落ちゲー?」十姉妹の“遊び”に反響 鳥10羽と暮らす幸せ

 十姉妹が壁伝いに滑り落ちて遊んでいる様子を「落ちゲー」に例えてTwitterに投稿した動画が、3.3万RT、8.7万いいね、150万回再生と大きな反響に。動画を投稿したシマ鳥さん(@shimahekotori_)は鳥が好きで3種(セキセイ、十姉妹、カナリア)計10羽と一緒に暮らす会社員だ。飼育放棄などで保護された鳥も家族に迎えているシマ鳥さんに、鳥の飼育事情や10羽との暮らしや喜びについて聞いた。

SNS用写真のポイントは“目”、突然のツイート拡散に驚きも

【動画】「なんて言う落ちゲー? #十姉妹」シマ鳥さん(@shimahekotori_)Twitterより
――先日投稿された「なんて言う落ちゲー?」には多くのRTやいいね、リプライがあり話題になっていました。
シマ鳥さん 突然のことに驚きました。同時に、普段あまり光の当たらない十姉妹を多くの皆様に見ていただけたことが本当に嬉しかったです。

――そもそも、小鳥を飼いはじめたのはどのようなきっかけだったのでしょうか。
シマ鳥さん 家族全員が大の鳥好きで、実家に暮らしていた頃から鳥と一緒でした。ただ、就職先が海外含めて転勤の可能性がある業種のため、実家を出た後は鳥と暮らすことを断念。そしてその後の転職をきっかけに再び小鳥をお迎えした流れになります。

――ではTwitterで発信しようと思ったきっかけは?
シマ鳥さん 実はそもそもTwitterの楽しみ方が分からず、2016年まで登録すらしていませんでした。パートナーがよくTLに流れてくる小鳥の可愛い動画やおもしろネタを見せてくれていたので、羨ましくなって登録したのがきっかけです。
――写真や動画撮影のポイント、コメントの工夫はありますか?
シマ鳥さん 説明したいこと、伝えたいことが無い限りは基本的にコメントを短文にするようにしています。あくまでも「うちの子を見て!!!!」という親馬鹿な思いです。特に私がこだわっているのは「目」です。鳥と暮らしたことのない人に、「鳥って表情ないからよくわかんなーい」と言われたことがあるのですが、これは鳥大好き人間からしたら「???」です。むしろ「イラッ」です(笑)。ちゃんと喜怒哀楽が表情、特に目に表れていると思っています。

3種の鳥と暮らしてわかった個性、「十姉妹は新しい遊び場を探すのが上手」

――セキセイインコ、十姉妹、カナリアの3種を飼っていらっしゃいますが、まずセキセイインコはどのような特徴があるのでしょうか。
シマ鳥さん これは個体差やお迎えのタイミング(雛の時からか、成鳥になってからか等)や、生活環境(同じ種類の子がいるかどうか等)によっても変わってくるので何とも言えないのが正直なところです。私が暮らしている子たちの性格で言いますと、セキセイインコは人懐っこく、寂しがりやで独占欲が強い。何をしたら褒められるか、私が嬉しそうにするか等のアンテナも凄く、記憶力も抜群です。ただ、おもちゃ遊びをしたり、おしゃべりしたりして自分の時間を過ごすのも得意です。
――十姉妹はいかがでしょうか。
シマ鳥さん 十姉妹はみんな一緒が大好きで、遊ぶのも水浴びも昼寝もみんな一緒です。新しい遊び場を探すのが上手で、家中どこへでも自由に飛んで行き、虎視眈々とおもしろいもの探しをしています。
――カナリアは最近、家族に仲間入りされましたね。
シマ鳥さん 先月里親になったばかりなので、実はまだあまり性格を掴めていません。ただ、私が今まで勝手に思っていたイメージの「オシャレな丸カゴの中でシュっとしている子」とは大きくかけ離れ、大胆に飛び回るのが大好きな子たちです。
――そして今は計10羽と暮らしていらっしゃいます。1羽1羽の個性の違いはどのような場面で感じられますか?
シマ鳥さん 朝一、放鳥のためにケージを開けると、いち早く遊びたくて飛び出してくる子や少しまったりしてから出てくる子、率先して皆を誘導して遊び場を探すリーダー的な子など、本当に性格が様々です。見分け方は見た目や動きが各々違うのですぐに分かりますよ。

――飼い始めた当初からたくさんの小鳥と一緒に暮らしたいと思っていたのでしょうか。
シマ鳥さん 最初は1羽(セキセイインコ)と暮らしていました。先住の子が「ストレスを感じたらどうしよう」「喧嘩をしたらどうしよう」と、色々な葛藤がありましたが、他国では「1羽飼いを禁止する法律」があることを知り人間の愛情を独り占めできる喜びばかり注目していたことに気付きました。私が仕事で家を空ける時間のことを考えれば、群れて生活をする生き物に寂しい思いをしてしまうと反省。すぐに飼い鳥のレスキュー団体さんの里親募集に申し込み、2羽目の子をお迎えしました。
――続いて十姉妹をお迎えされたんですね。
シマ鳥さん 十姉妹は、ペットショップでひとりポツンと寂しそうにしている場面に遭遇して「1ヶ月後に見に来て、もし友達が増えていたらそれはそれでよし」と思って再びお店に行きました。案の定売れ残っていたためお迎えすることに。そしてその子に友達をお迎えしてあげたり、「オスだよ!」と言われた十姉妹が実は女の子で、めでたく自宅で新しい命が産まれたり…。他にも引越しで飼い続けることが難しくなった子をお迎えしたり、先月は飼育放棄の子たちの里親になったり…そんなこんなで計10羽になりました。もちろん、1羽飼いについては色々な考えがあるかと思います。1羽飼いの方が変化にいち早く気づいてあげられますし、1対1で愛情を深められます。本当に一概には言えないのが難しいところだと思います。

犬猫同様、飼育放棄や迷子の問題も…責任が果たせないなら「飼わないことも愛情」

――飼育放棄で保護されたカナリアと十姉妹お迎えされた投稿や、迷子や保護の情報も多く拡散されています。まだまだ犬猫のように知られていない現状かと思いますが、どのような思いで情報を発信されているのでしょうか。
シマ鳥さん Twitterのタイムラインを見ているとロスト(迷子)の情報が毎日何件も回ってきます。ロストは鳥飼いの間でもかなり問題視されていて「次は自分の番かもしれない」という危機感もあります。逃がさない自信はもちろんありますが、「一生のうち1度もありえない」と言い切ることはできません。RTしているときは情報をよく読み、理由や原因などの細かい内容を知ることで自分自身やRTを見る方々への注意喚起にもなると思っています。

――SNSなど今はネット上で誰でもかわいい投稿を見ることができますが、ポジティブな面だけ見て気軽に飼ってしまう人もいるのではないでしょうか。
シマ鳥さん この愛すべき最高のパートナーを知って欲しい、でも悲しむ鳥は増やしたくない…このジレンマです。ペットショップでは価格も安く、子どものお小遣いでも買えるくらいです。でも犬猫と同じくらい生きますし、病院にかかればお金もかかります。噛みますし、糞のトレーニングなんで出来ませんのでそこらじゅうにします。懐かない可能性もありますし、鳴き声も本気を出すと凄いです。また、犬猫よりもペットホテルが狭き門なので周りに信頼して頼める人がいない場合、長期の旅行などの留守は難しいです。すべての動物を飼うことと同じことが言えると思いますが、飼わないことも愛情だと思います。私自身も優れた飼い主だとは思っていませんが、鳥飼い仲間と情報共有をしたり、セミナーへ参加をして知識を深めたりして日々勉強中です。
――体調管理や放鳥など、飼育していて苦労することや、気を付けていることはどのようなことでしょうか?
シマ鳥さん 例えば、家具の隙間に落ちないようにすることや、洗面器の残り水は絶対に流すこと。また、誤って口にしてしまう危険なものはないか? など…。小さい身体だからこそ家には危険な場所や物がたくさんあります。思いがけない物に興味を示すので、放鳥の際はその点に気を付けています。

――10羽いると食事にも気を遣いそうですね。
シマ鳥さん 食事の苦労は特に、同じケージで暮らす十姉妹に感じます。1羽だけもりもりご飯を食べ過ぎてしまったりするため気をつけています。栄養も偏りがないように心がけています。私が小学生の頃(昭和です…)は「インコにはミックスシード!以上!」のような感じでしたが、今は色々なペレットやシード、健康的なおやつが出ており、選ぶのも楽しいし、みんなあれこれバランスよく食べてくれるのでありがたいです。あとはかかりつけの鳥の病院で教えていただいたことを参考にしています。
――苦労の一方で、「小鳥たちが家族でよかった」と思うのはどんなときでしょうか?
シマ鳥さん 毎日毎日幸せをかみ締めています。信頼してくっついて来たりおしゃべりやおもちゃ遊びをせがまれたり。小さなことですが、今まで手に乗らなかった荒鳥の子が手に乗ってご飯を食べてくれるようになったり…そんな日々の変化が愛おしいです。鳥たちが自由に飛びまわり、全力で遊び、動いた分だけガツガツご飯を食べ、夜はくったくたになってウトウトしてしまう。そんな姿を見るたび、本当によかったなと思います。この子たちと暮らせているこの時間が大切な時間です。
シマ鳥さんTwitter @shimahekotori_

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