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【プラモデル】戦艦、航空機、戦車など“神作”まとめ

【傑作プラモデル】トップモデラーの匠の技術を紹介

「スケールモデル」「ガンプラ」「ジオラマ」など、各界で名を馳せるトップモデラーたちの代表作と“匠の技術”を紹介

「スケールモデル」「ガンプラ」「ジオラマ」など、トップモデラーの代表作と“匠の技術”を紹介

1958年12月に日本最初のプラモデル・ノーチラス号(マルサン商店)が発売されてから、早60年が経過。その間、70年代にはスケールモデルが流行。80年代前半はガンプラの一大ムーブメントが起こり、さらに90年代にはミニ四駆のブームもあった。本企画では、プラモデルを長年にわたって支え続けてきたモデラーたちをフィーチャー。「スケールモデル」「ガンプラ」「ジオラマ」など、各界で名を馳せるトップモデラーたちの代表作と“匠の技術”を紹介する。
■目次■

【ガンダムジオラマ】
14.【MAE】サビて朽ちたザクで表現 平和への祈り
13.【猫マシンガン】ジムがカウンター?ジャブローに(シャアが)散る
12.【まーてる】心揺さぶられるクワトロを立体化
11.【まーてる】モデラーが“破壊”に惹かれる理由
10.【門尾模型倶楽部】ガンダムが描く整備兵の重要性
9.【門尾模型倶楽部】整備ドックは男の“浪漫”
8.【あわくし】「赤い彗星の恐怖」を追体験
7.【大塩恒平】敵役であるジオン兵たちの“休息”
6.【しんきち】FAガンダム最終決戦仕様をジオラマ化
5.【いべまに】ジオラマは「物語の一瞬を切り取る」
4.【いべまに】アニメ的“誇張”と“省略”を具現化
3.【まつおーじ】シャアとセイラの“今生の別れ”
2.【まつおーじ】アムロの“帰還”をジオラマ再現
1.【あに】モデラーとして「固定概念から脱したい」

【スケールモデル】NEW!
34.【o-hata】コロナ禍『おこもりプラモ』が話題
33.【しばやん】“戦争の道具”ではなく“機能美”
32.【MOKEO】塗装で表現する“実機の使用感”
31.【東名川崎製作所】“未完成”な飛空艇の魅力
30.【スギモトカステン】愛されトムキャット
29.【ジュニア】日常の中の非日常をジオラマ化
28.【佐藤児輝】独軍撃破「ソ連軍戦車」の魅力
27.【マソ】百里基地「F-4ファントム」との出会い
26.【ショウケン】シドラ湾事件のF-14発艦を再現
25.【大塩恒平】ジオラマ演出は“異種格闘技”
24.【馬関のとら。】タイガーを“舞台装置”に演出
23.【大山健一郎】モデラーが『歴史』を学ぶ意義
22.【Zi-Zi-pacifico】“雑食モデラー”の意地
21.【青眼鏡】架空艦制作で広がった人生の幅
20.【K-5】プラモ制作で学んだ“物語の重要性”
19.【あに】男子の永遠の憧れ“昭和の車両基地”
18.【渡辺真郎】戦艦『大和』の“機械美”とは?
17.【鳶色2号】巨大な艦首波を“匠の技”で表現
16.【鳶色2号】駆逐艦・雪風「取り舵いっぱーい」
15.【宮崎日出雄】名だたる空母をスクラッチビルド
14.【けんちっく】“プラバン消費量日本一の男”
13.【屋根裏の男】『大和』の艦内格納庫を妄想再現
12.【屋根裏の男】プラモデルで学んだ“戦争体験”
11.【ガト】モデラー人生を変えた「トヨタGT-ONE」
10.【アドック】F1ガレキに求められる覚悟と技術
9.【ヤマトP】「金剛」に魅せられた男の模型哲学
8.【亀人】米軍に接収された『雷電』の数奇な運命
7.【海志】鉄の塊「大和」から感じるデザイン美
6.【松本州平】「模型趣味の継承」に果たすべき役割
5.【奥川泰弘】既視感アリすぎ『上野アメ横』模型
4.【松本州平】「ゼロ戦」の雄姿と哀愁を夕陽で表現
3.【吉岡和哉】ジオラマはインディーズ映画の監督
2.【R工廠】空母「赤城」に見る“不完全さ”の魅力
1.【R工廠】艦艇を「資料」と「創造力」のみで再現1.【R工廠】艦艇を「資料」と「創造力」のみで再現

【ガンプラ】NEW!
第1回〜最新の特集記事はコチラ→

40年経っても色褪せない魅力、「ファーストガンダムは“整備兵の重要性”をアニメで初めて表現した作品」

 来年40周年を迎える『ガンプラ』の魅力は、妄想したストーリーを具現化できる点にあるという。そんな「ガンプラは自由」の精神を匠の技術によって体現するトップモデラー・門尾模型倶楽部氏(@kadomo_club)。「男の浪漫」とも言うべき“整備ドック”ジオラマを制作し続ける理由や、ファーストガンダムにおける整備兵の重要性を聞いた。
■工具などの小物から照明、ノートPCに映る画面まで徹底的にこだわった

――シャアザクの整備ドックを作成した理由は?

【門尾模型倶楽部】以前、ORICON NEWSで紹介した「RX-78-2ガンダム整備ドック」を制作していた際、ガンダムのライバルであるシャア専用ザクの整備ドックも一緒に並べたくなったからです。

――書類に目を通すシャアの立ち姿と整備兵の背中が印象的です。

【門尾模型倶楽部】アニメ『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』の第5章で、グラナダでシャア専用ザクが初登場したシーンをイメージしました。

――シャアとメカニックマンの会話が聞こえてきそうです。このジオラマを見た時、劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』で、シャアがジオングに搭乗する際の整備兵との会話「足はついてない…」「あんなの飾りです。偉い人にはそれが分からんのです!」を思い出しました。あのシーンは本作に影響していますか?

【門尾模型倶楽部】ファーストガンダムは、戦争遂行において整備兵の存在とその重要性をアニメで表現した初めての作品だと思います。整備兵が登場する名シーンのひとつですし、本作を制作するうえで影響は受けています。

――では、本作で特にこだわったポイントは?

【門尾模型倶楽部】作品にリアル感を持たす為、隙間なく配置した小物類や工具の配置、実際の工場の画像等を参考にLEDを仕込んだ点がポイントです。様々な機器やノートパソコン等の小物類には特にこだわっていて、パソコンなどのモニターに映る映像の一つひとつに設定を設けています。
■シャアの“迷い”や“情けなさ”も人間としての魅力

――これほどのディテールを再現するとなると、苦労も多かったのでは?

【門尾模型倶楽部】苦労したのは台座にトグルスイッチを組み込んで各部のLEDを任意で発光可能にした点です。シャアが乗っている昇降台も、それらしく見せるのが大変でした。

――人物たちの生き生きとしたポージングも印象的ですね。

【門尾模型倶楽部】メカニックたちはタミヤのミリタリーシリーズですが、本作の要となるシャアは、「UCHG 1/35 ジオン公国軍 ランバ・ラル独立遊撃隊セット」のハモンを改造しました。さすがにこのサイズでシャアの両目の位置やマスク(プラペーパー0.1ミリ)を似せて作るのには苦労しました(苦笑)。

――ファーストガンダムの放送から40年経ちましたが、これほど長くシャアが愛される理由は何だと思いますか?

【門尾模型倶楽部】初見から40年経った今も、みんなの心の中に強く刻まれたキャラクター性ではないでしょうか。ライバルキャラとしてのカッコ良さは勿論の事ながら、彼が時たま見せる“迷い”や“情けなさ”といった欠点も人間としての魅力だと思います。それがみんなの共感を得たのではないでしょうか。

――先ほど、ジオングに搭乗するシーンの話をしましたが、あのジオラマを作る予定はありますか?

【門尾模型倶楽部】はい。あの劇中シーンをそのまま再現するジオラマをいつかは作りたいですね。

(C)創通・サンライズ

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