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【ミニ四駆“超改造”】絵にしか見えない “アニメ塗り”で制作された「マグナムセイバー&ソニックセイバー」

 1980年代〜90年代に2度のブームを巻き起こし、累計販売台数1億8000万台以上を誇る、株式会社タミヤから発売されている「ミニ四駆」。レース同様に、マシンの見た目を競う企画「コンクールデレガンス」(以下コンデレ)も大きな盛り上がりを見せている。今回は、どこからどうみても絵にしか見えないミニ四駆をご紹介。実はこれ、“アニメ塗り”という技法。3次元のプラモをアニメ調に塗装し、2次元の絵の様に見せている。そんな一風変わったコンデレ作品を公開しているh-yanagiさんに、アニメ塗りの方法や、こだわりを聞いた。

撮影した写真は絶対に加工しないことが条件

――アニメ塗りを始めたきっかけは何ですか?
h-yanagiもともとガンプラで、アニメ風に仕上げる技法があることを知っていたため、いつか何かでチャレンジしてみたいと思っていました。ちょうどその頃、ジャパンカップ参加の誘いがあったため、ミニ四駆のコンデレでやってみたら面白いのでは?と思い作ってみたのがきっかけです。

――アニメ塗りを始めて、苦労した点はありますか?
h-yanagi実は意外と苦労せずに出来てしまいました。最初の作品からしっかり2次元になったので自分でも驚きました。もともと絵を描くのが得意だったこともあり、アニメの静止画を見ながら、絵を描くように丁寧にマシンに塗装したら再現できました。一番苦労したのは、参考にした当時のアニメの映像を入手することでした。

――アニメ塗りコンデレ作品の制作時間はどれくらいでしょうか?
h-yanagi大体ひと月くらいです。平日仕事終わりの、子供が寝たあと1時間位が制作時間です。

――今まで制作してきたアニメ塗りコンデレは何台ありますか?
h-yanagi全部で9台です。「マグナムセイバー」「ソニックセイバー」「サイクロンマグナム」「ハリケーンソニック」「スピンコブラ」「スピンバイパー」「シャドウブレイカーZ-3」「ネオトライダガーZMC」、この8台はアニメ塗りで仕上げています。「Zウイングマグナム」は少し変化球で、原作コミックの“スケッチ画風”を再現するためシャーペンで描き込んでいます。

――アニメ塗りコンデレ制作において、心がけていることは何ですか?
h-yanagi原作のイメージを壊さないよう心がけています。自分の作品は思い入れもあり『爆走兄弟レッツ&ゴー?』のマシンが多いです。この場合は、90年代のアニメ感が出るように影や光といった表現をやりすぎないように気を付けています。ついつい余分に光や影を描きたくなるのですが、やりすぎると80年代のロボットアニメのようになってしまうので。みなさんの思い出の中にある姿を、忠実に再現したいと思い作成しています。

――アニメ塗りコンデレ制作において、気をつけていることは何ですか?
h-yanagi写真撮影です。カメラで撮影して初めて立体感が消えて2次元になるため、写真撮影までが作品の一部だと思っています。どうやったらよりアニメっぽく見えるかに気を付けて撮影しています。例えば光と影ですが、本物の光や影が映ってしまうと立体に見えてしまうので、それらが目立たないように撮影しています。他にも、輪郭がぼやけないように全体にピントが合うように撮影しています。あとは、撮影した写真は絶対に加工しないことです。撮った写真は何も手をかけずそのままの状態でSNS等に投稿するようにしています。

すべてフリーハンドで仕上げた“アニメ塗り” 「一種のトリックアート」

――アニメ塗りコンデレで一番のお気に入り作品は何でしょうか?
h-yanagi「マグナムセイバー&ソニックセイバー」です。最初にコンデレに参加した作品というのもありますが、自分は第2次ミニ四駆ブーム世代で、当時初めて手にしたマシンがソニックセイバーだったこともあり、特にマシン自体に思い入れが強いです。作成中は完全に小学生の頃の無邪気な気持ちに戻っていました。

――「マグナムセイバー&ソニックセイバー」の制作で苦労した部分を教えてください。
h-yanagiアニメのひとコマを切り抜いたような雰囲気を出すのに苦労しました。マシン単体でも2次元には見えるのですが何か味気なくて、背景も作ってみようと考えました。試しに作った、コースを模したベースに車体の影を描いてマシンを載せてみたところ一気にアニメ感を出すことができ、さらに走行線を描き足したところ、まるで走っているかのような疾走感も出せたため、イメージしていた通りの姿になりました。このアイデアは、最新作のネオトライダガーでは、ダウンフォースの空気の流れ再現につながっていて、今も進化を続けています。

――「マグナムセイバー&ソニックセイバー」でこだわった点を教えてください。
h-yanagi最初に作成したマシンなので、どのように塗装するかにはこだわりました。マスキングを丁寧にしてスプレー塗装をしたほうがキレイに仕上がると思いますが、当時のアニメのセル画は手書きなので、すべて筆塗りで再現したほうが雰囲気出るはず!と思いすべて筆とフリーハンドで色を塗りました。その結果、左右で対象になっていなかったり、色むらが残っていたり、普通の模型作品では失敗になるようなことも逆にいい味となり、ねらい通りセル画感を出すことができました。


――自身のコンデレ作品で他の人には負けないという“強み”は何でしょうか。
h-yanagiミニ四駆に興味がない人にもすごさが伝わることです。一種のトリックアートなので万人受けします。それを会話の切り口に、ミニ四駆の面白さを伝えるのにとても役に立ってくれます。

――今後は何のマシンを、どういったコンセプトでアニメ風作品にしたいですか?
h-yanagi原作がないマシンを2次元作品にしてみたいです。例えば実車系のマシンをイラスト風にしたり、実際のレースマシンのボディにアニメ塗装を取り入れても面白いと思います。『爆走兄弟レッツ&ゴー?』のマシンをコンプリートしてほしいという意見も多いので、それは今まで通り続けていく予定です。

――ご自身にとって「ミニ四駆」とは何ですか?
h-yanagi最高のホビーです。ミニ四駆をやっている方は目的や目標が皆それぞれ違うと思います。自分も、4歳の息子がもう少し大きくなったら親子でレース楽しみたいと思っていますし、公式コンデレでの初受賞という目標もあります。どんな自由な発想や表現も受け入れてくれて、どんな楽しみ方をしてもよくて、子供から大人まで同じように遊べるのに、極めようと思ったらとんでもなく奥が深い。一つのアイテムでこんなにいろんな楽しみ方ができるものって他にあまりないと思います。これからも自分なりに楽しんで、いろんな作品を作っていきたいと思っています。

◆h-yanagiさんTwitter @yana8336(外部サイト)

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