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ORICON NEWS
大ブレイクのガリチュウ福島支えた、妻の内助の功「一週間分の食費が700円だったことも」
月収4万円、やりくり上手の妻の内助の功
すべては「嫁のやりくり上手」。自身の誕生日の時にはお金が700円しかなく、妻は「私が服を売ってくるから」と優しさを。袋いっぱいに自身のコートなどを売りに行ったが「55円にしかならなかった」という。子どものよだれかけは妻のパンツをキレイに洗濯して再利用。酢からオリジナルシャンプーを作ったり、米のとぎ汁を洗顔に使用したりの妻に「頭が上がらなかった」と福島。
「新宿から当時の自宅の川崎まで3時間半かけて歩いて帰ったりもしてました。家もボロボロで小さくて、あまり悪口を言わないもう中学生が思わず『コンパクトハウスだ…』とつぶやいたほど。子どもの誕生日には嫁と連携プレイを。子どもの夢を壊したくないので『なんでも好きなものを買っていいよ』というのですがデパートで8,000円ぐらいの玩具がいいというと『それで長く遊ぶかな?』と。次に5,000円だと『遊んでも楽しくないと思うよ』。どんどんダンピングして500円ぐらいになった時初めて『あ、それは遊ぶね!』というんです(笑)。こうした話を僕はネタとして話すのですが、先輩たちは涙ぐんじゃって。『お前、泣かそうとしてるのか!』と怒られます」
最も少なかった月の月収は4万円。1期生や後輩たちが売れていくのを見ながら、少なからず悔しさもあった。せめてバイトでもと思い立ったこともあったが、妻に「その数時間でギャグ作りなよ」と励まされるなど、まさに内助の功がそこにあった。つまり、それほど妻に愛されていた……?
「いえ。嫁は僕の芸にはまったく興味がないんです。男前を見ている方がいいって。徳井義実が好きだって(笑)。ああいうスタイリッシュな笑いが好きなんだそうです」
ものまね誕生秘話と現在のブレイク。家のインテリアに「造花2つ増えた」
「20代の頃、雨上がり決死隊の蛍原(徹)さんの奥さんが僕のことを陰で“船越”って呼んでたらしいんです(笑)。ピンと来てなかったんですが30代後半に入り、“言われてみたらそうかも”と思ってメイクをしてみたらすごい似ちゃって。ネットニュースになってから突然仕事が入り始めました」
以後、ダレノガレ明美や貴乃花親方らのものまねも大ヒット。「ダレノガレさんは最初はすごく似せようと思ったんですが、僕のような体型(身長180cm、体重82kg)のやつがやるからギャップがあって面白いかな、と。それは関ジャニ∞の横山裕くんとかイケメン系も同じ。貴乃花元親方は学生時代から似てると言われていたのですが、息子さんの花田優一さんのものまねを含め、お2人からお墨付きをいただけたのはうれしかったですね」
現在のブレイクに「めちゃめちゃうれしい」と笑顔の福島。「家族も喜んでいますが嫁はブレないですね。今も中学時代のジャージを着てますし、お弁当に玄米のおにぎりを、飲み物は水筒にびわ茶などを入れて持たしてくれています。近所の友達が家に遊びに来るのですが『こんなに売れてるのに、家の中で変わったのは、造花が2つ増えただけかよ』ってバカにされて(笑)。嫁も『今は売れてたって、どうせ(すぐダメになる)』と笑っていますし、今も僕にあたりがきつい。ネタでよく言ってますが、家でのヒエラルキーは嫁、子ども、飼い犬、僕の順番です(笑)」
相方・熊谷とは険悪?「仲が悪いけどコンビを組む……これが本当の愛」
「去年の夏ぐらいまでは本当に嫌いだったんですよ(笑)。『俺の方が面白い』と格好つけたがるし、大酒飲みだし、遅刻も多かったし。でもね、腐れ縁じゃないですけど、俺たち、いつのまにか夫婦のようになってて。仲が悪いけどコンビを組む……これが本当の愛じゃないですか? 今はアイドルも芸人も仲がいいのが微笑ましいという風潮がありますが、俺はそれをぶち壊していきたいんです!」
そんな福島が来たる2月23日からお笑いソロライブ『ガリットチュウ福島の哀愁プンプンLIVE』を開催する。
「昔から錦糸町にいた面白い人とか渋谷で見た濃いキャラとかメモってましたが、そこから出た“こんなところにこんな人いるよね”という哀愁ものまね新作を20本、船越英一郎さんやダレノガレさんのネタもやります。芸歴23年になりますけども、これまでやってきたのは皆さんのおかげですし、嫁のおかげでもあります。それをちょっとでもお返しできたら」
(取材・文/衣輪晋一 撮影/尾崎大輔)
Information
開催日 2月23日(土)
場所 ルミネ the よしもと
開場19:00/開演19:30/終演21:30
前売 3000円(当日3300円)
チケットよしもとにて発売:http://yoshimoto.funity.jp(外部サイト)