『伝説のアイドルランキング』

 「偶像」「あこがれの的」を意味する“アイドル”。その中でも女性アイドルはいつの世も男女双方から羨望の眼差しを受け、時代を彩ってきた。幾度となく訪れたブームの中で、それぞれの世代に確固たる“理想のアイドル像”というものが存在するはず。そこで、ORICON NEWSは、10代〜50代の男女を対象に『伝説のアイドルランキング』を調査。1位には13歳での鮮烈なデビューからわずか8年、21歳で電撃引退した【山口百恵】が選ばれた。

人気絶頂期に純愛を貫いた引退劇 “散り際の鮮やかさ”で1位に

  • 『伝説のアイドル』上位3位は往年のアイドルたちがランクイン

    『伝説のアイドル』上位3位は往年のアイドルたちがランクイン

 1位に選ばれたのは【山口百恵】。13歳で1972年にオーディション番組『スター誕生!』(日本テレビ系)に出演し20社から指名を受け、芸能界入り。その年齢とは思えない陰りのある雰囲気と大人びた歌詞が印象的な「ひと夏の経験」(1974年)が大ヒット。以降「イミテイション・ゴールド」、「秋桜」、「プレイバックPart2」、「いい日旅立ち」など数々のヒットを飛ばした。『NHK紅白歌合戦』には6回出場し、1978年には史上初にして現在でも唯一の10代歌手で紅組トリを務めた。

 女優としても、後に夫となる俳優・三浦友和との共演で、映画『伊豆の踊子』、『潮騒』、『古都』などに主演。ドラマも『赤いシリーズ』の『赤い疑惑』(TBS系)などに出演して、多彩な役柄を巧みに演じて存在感を見せた。映画、ドラマ、グリコ『プリッツ』のCMなどでも共演し、“ゴールデンコンビ”と呼ばれた2人。1979年10月20日の大阪厚生年金会館のリサイタルで山口は「私が好きな人は、三浦友和さんです」と突如、恋人宣言。続いて、80年3月7日に三浦との婚約と芸能界引退を発表する。同年10月5日に山口は日本武道館でファイナルコンサートを行い、「私のわがまま、許してくれてありがとう。幸せになります」の名台詞を残して、「さよならの向う側」を涙の絶唱。マイクをステージに置いて、去っていった。

 21歳で引退し、シングル31作の売り上げは1630万枚以上、LP(アルバム)45作の売り上げは430万枚以上で、1970年代で最もレコードを売り上げた歌手だった。引退後は一切、自主的にはメディアに登場せず、三浦を妻として支えていることも“伝説”に拍車をかけた要因だろう。

 純愛を貫いての“散り際の鮮やかさ”で伝説のアイドルとして今なお語り草に。20代〜50代までで1位に選ばれ、10代からも2位に支持された。主な支持の理由は「人気絶頂の時に引退する潔さ、後にも先にも山口百恵を超える人は出てこないとおもう」(長野県/10代・女性)、「引退の早さからか、一番神格化されているから」(東京都/20代・女性)と人気絶頂期の引退が神格化されている。

 また、「容姿、歌唱力、すべてにおいてパーフェクト。こんな人、もう現れないと思うから」(愛知県/40代・女性)と不世出の才能を絶賛する声も多数。「引退のマイクを置くパフォーマンスは今でも語り継がれる」(熊本県/10代・男性)と後のアイドルの引退、卒業時にも大きな影響を及ぼした“マイク直置き”姿が話題となっている。

セクシーなコスチュームと真似しやすい振り付けで“時代の寵児”に

  • 「ペッパー警部」のポーズを決めるピンク・レディー

    「ペッパー警部」のポーズを決めるピンク・レディー

 2位は【ピンク・レディー】。中学、高校の同級生のミー(未唯mie)とケイ(増田恵子)は1976年に『スター誕生!』でスカウトを受け、同年「ペッパー警部」でデビュー。「S・O・S」「渚のシンドバッド」「ウォンテッド(指名手配)」「UFO」「サウスポー」などを立て続けにリリースし、いずれもが1位を記録。

 セクシーなコスチュームと覚えやすい振り付けは、子供から大人まで誰もが真似して、お茶の間に浸透、9曲連続1位、10曲連続ミリオンの偉業を達成した。さらなる挑戦を目指して、海外進出を決断。世界40ヶ所以上で「Kiss In The Dark」を同時発売。だが、アメリカ長期滞在から帰国した80年9月1日に解散を表明。81年3月31日に後楽園球場にて解散コンサートを行った。

 当時では画期的なスパンコールのついた超ミニスカートとブーツ姿で踊るインパクト、一度見たら忘れないキャッチーで大胆な振り付けで“時代の寵児”となったピンク・レディー。「クラスの女の子がみんな振り付けを真似していた位の大人気だったので」(東京都/50代・男性)、「当時、小学生でしたが皆が口ずさみ踊ってると言う現象が起きていた。年代的にも、ピンク・レディーは『ザ・アイドル』です」(神奈川県/40代・女性)とリアルタイムで経験した世代は口を揃える。

 また、「私はモー娘。世代ですが、そんな私でもピンク・レディーが誰と誰で、どんな曲を出していて、どんなに忙しかったかを知っているから」(埼玉県/20代・女性)と若い世代も昨今多い『懐かしの昭和歌謡』番組などで紹介される当時の多忙ぶりが伝説化しているようだ。

フローレスな魅力で長年輝き続ける“永遠のアイドル”松田聖子

  • 80年代当時「聖子ちゃんカット」が大流行

    80年代当時「聖子ちゃんカット」が大流行

 3位に選ばれたのは【松田聖子】。山口百恵引退の1980年4月に「裸足の季節」でレコードデビュー。透明感のある歌声と、“ぶりっ子”と言われるかわいらしい仕草の自己演出で一躍人気に。女性たちはこぞって毛先をカールさせた“聖子ちゃんカット”を真似した。

 1980年の「風は秋色」以降、「風立ちぬ」、「赤いスイートピー」、「天使のウィンク」などに続き、1988年の「旅立ちはフリージア」まで24曲連続でシングルランキング1位を獲得。90年代に入ると松田自ら作詞、作曲やアルバムのプロデュースも励み、96年発売の「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」は、自身のシングル初のミリオンセラーを記録した。

 結婚、出産、2度の離婚を経てもなお、自身のブランド名にも冠している“フローレス(「傷一つない」「完璧」)”なアイドルぶりを披露。2014年の『NHK紅白歌合戦』では娘の神田沙也加が『アナと雪の女王』のコーナーでニューヨークから歌う姿をステージから見守って涙し“ママドル”の顔を披露。自らは大トリを務めて、「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」を熱唱した。

 主な支持の声としては、「いまだに毎年アルバム発売、コンサート、ディナーショーと活躍してるから」(大阪府/40代・男性)と“現役感”を絶賛する声が多数。同性から賛美の声も多く「ずっとブレず変わらずにアイドルの位置でいられる人は松田聖子さんだけだと思います。伝説と言っていいと思います」(大阪府/30代・女性)、「長い間アイドルとして君臨しているので」(東京都/50代・女性)とその人気と実力が伝説的に語られている。

引退目前の安室奈美恵、ダンスと物語性のモー娘。、選抜総選挙のAKB48らがランクイン

  • 石黒彩、辻希美、後藤真希…新旧モーニング娘。が夢の共演を果たした日本武道館公演

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  • 乃木坂46は10位にランクイン

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 そのほかランキングを見ていくと新旧のレジェンド級女性アイドルが続々ランクイン。4位の【安室奈美恵】はSUPER MONKEY'Sを経て、ソロとして活躍。プロデューサー・小室哲哉提供の「Body Feels EXIT」、「Don't wanna cry」、「CAN YOU CELEBRATE?」などの数々のヒット曲を連発。安室のロングヘアー、ミニスカート、細眉、厚底ブーツのファッションに憧れた“アムラー・ブーム”が社会現象となった。

 結婚、出産を経て、見事に復帰し、R&B路線に転向。2017年9月20日に18年9月16日をもって引退することを電撃発表。オールタイム・ベストアルバム『Finally』をリリースし、歴代アーティストで唯一“10代、20代、30代、40代の4年代の連続ミリオンセラー”の快挙を実現。「生き方そのものが格好いいし、カリスマ性が他の人とは比べ物にならない」(東京都/10代・男性)と10代からの支持では1位を記録。「新しい流行を生み出したり、パフォーマンスも進化し続けている。常に圧倒的なカリスマ性を持った人だと思う」(沖縄県/30代・女性)と称賛の声があった。

 6位の【モーニング娘。】は、オーディション番組『ASAYAN』(テレビ東京系)から1997年に誕生し、つんく♂プロデュースで「LOVEマシーン」「恋のダンスサイト」などはミリオンヒット曲を記録。メンバーを入れ替え、現在もモーニング娘。'18として活動。「ロックボーカリストオーディション」落選組から生まれた“負け組の成長物語”、フォーメーションダンス、メンバーの増員と卒業、派生ユニット展開、後輩を指導する“教育係”制度など、アイドル界に新風を巻き起こした。アンケートでは「テレビでも沢山歌ってくれて、いつも新曲は教室の話題でした。みんなが共通の認識で話せたアイドル。ファンの人もファンでない人も」(東京都/20代・女性)と20代からの支持は2位だった。

 7位の【AKB48】は秋元康総合プロデューサーの「偶像としてのアイドルを“そこに生きているアイドル”に変えたい」という発想から2005年に東京・秋葉原のAKB48劇場で公演を開始。48人以上の多人数展開、メンバーの順位付けを公表する“選抜総選挙”、アリーナクラスのホールを使っての大規模握手会の継続的な実施、国内地方都市のみならず海外への姉妹グループ展開とエポック・メイキングな施策を連発。「ヘビーローテーション」、「恋するフォーチュンクッキー」など34作がミリオンヒット。「音楽CD(シングル・アルバム)総売上枚数」は5500万枚を超えて、女性アーティスト歴代1位、全アーティスト歴代3位となっている。「爆発力がとても高かったように思うから」(神奈川県/10代・男性)と10代からの支持では3位となった。また、AKB48の“公式ライバル”【乃木坂46】も10位に選ばれ、「今後、これ以上の顔面偏差値が高いグループは現れないだろう」(東京都/50代・男性)と評価されている。

 時代をポップに彩り、音楽のみならず、ドラマ、映画、バラエティーにも進出し、人々に夢を送り届けてきた女性アイドルたち。多くは恋愛禁止のストイックな生活を送り、制約のある世界でひたむきに懸命に生きる姿が『朝ドラ』のヒロインのように人々を惹きつけた。動画サイトなどで過去の映像を簡単に見られる昨今だけに、10代でも山口百恵、松田聖子が上位にランクイン。年代関係なく“より本物が評価される時代”を感じさせるランキングとなった。
【調査概要】
調査時期:2018年8月1日(水)〜8月7日(火)
調査対象:計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ

『伝説アイドルランキング』TOP10

山口百恵

  • リアルタイムの記憶がないけど強烈な印象がある(富山/10代/男性)
  • 伝説と言えるレベルの人はこの人くらいなのでは(東京/30代/女性)
  • 引退されても楽曲は歌い継がれている(岡山/50代/女性)

1

ピンク・レディー

  • みんなが歌まねして、とにかくすごかった(兵庫/40代/男性)
  • クラスの女の子がみんな振り付けを真似していた(東京/50代/男性)
  • 「UFO」はどの世代も知っている神曲だから(広島/10代/女性)

ピンク・レディー

2

松田聖子

  • 今も現役で活躍する世代を超えた永遠のアイドル(千葉/20代/男性)
  • 80年代の楽曲は全く色褪せていない(北海道/50代/男性)
  • 聖子ちゃんカットなど女性に大きな影響を与えた(埼玉/50代/女性)

松田聖子

3

安室奈美恵

  • アイドルであり、アーティストであった(神奈川/20代/男性)
  • ファッションやメイクも社会現象になった(北海道/30代/女性)
  • デビューから引退までの絶対的地位(兵庫/30代/女性)

4

キャンディーズ

  • 最初にファンになったアイドル(東京/50代/男性)
  • 高校時代に夢中になっていたから(埼玉/50代/男性)
  • 歌って踊れてコントまで!アイドルの走り!(神奈川/40代/女性)

キャンディーズ

5

モーニング娘。

  • グループが20年も続くなど生きる伝説!(大阪/20代/男性)
  • アイドルの新時代をつくった(埼玉/20代/男性)
  • 平成の最初から最後まで活躍したアイドルだから(大阪/20代/女性)

モーニング娘。

6

AKB48

  • アイドル戦国時代の先駆け(神奈川/10代/男性)
  • ヲタ文化をしていま浸透させた(愛知/40代/男性)
  • 神7がいた頃のAKB48は伝説だと思う(千葉/10代/女性)

AKB48

7

中森明菜

  • 歌唱力がすごいから(埼玉/20代/女性)
  • アイドル以上の歌姫(神奈川/30代/女性)
  • 存在感と歌唱力をもったアイドルは他にはいない(静岡/40代/女性)

中森明菜

8

BABYMETAL

  • 世界的に活躍しているから(福島/20代/男性)
  • 坂本九以来53年ぶりビルボードTOP40入り(愛媛/40代/男性)
  • メタルとアイドルの融合はカッコイイ!(長野/20代/女性)

BABYMETAL

9

乃木坂46

  • 人数が多くても輝いているから!(青森/10代/男性)
  • 顔面偏差値が高い!(茨城/10代/女性)
  • 女子高校生に働きかける歌詞や振りで人気だから(千葉/10代/女性)

乃木坂46

10

『伝説アイドルランキング』世代別 TOP5

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