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『べっぴんさん』でブレイク必至……土村芳の素顔とは!?

 NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』に、芳根京子演じるヒロイン・すみれの女学校時代の同級生、村田君枝役で好演中の土村芳。素朴な顔立ちが印象的な彼女は、次世代の“昭和顔”として、いま注目を集めている若手女優のひとりである。“昭和顔”といえば、同じくNHK連続テレビ小説『花子とアン』でヒロインの妹役を務めた黒木華や『あまちゃん』に出演した有村架純や松岡茉優など、朝ドラ出身女優たちの代名詞というべき、ブレイクを後押しする重要な要素となっているだけに、彼女のブレイクも時間の問題!? 土村芳という女優はどんな人なのかインタビューを敢行!

たくさんの方からの反響も、やっぱり朝ドラってすごいな

――現在『べっぴんさん』に出演中ですが、出演が決まったときはどんなお気持ちでしたか?
土村芳 最初ヒロインとしてのオーディションを受けたので、ヒロイン役がダメでしたって聞いたときは、今回の挑戦はここまでで終わりだと思っていたんです。でも、そのあとに友達役としてのお話をいただき、純粋にこのドラマに参加できるんだと思ったら、素直に嬉しかったですね。

――朝ドラといえば、ブレイクの登竜門。『まれ』主演の土屋太鳳さんや同級生役の清水富美加さん、『あさが来た』主演の波留さんと親友役の吉岡里帆さんなど、軒並みブレイクしています。そういった意味で、土村さんにとって朝ドラ出演は、ご自身でどう捉えていますか?
土村芳 たくさんの方から「見てるよ」って言葉をいただいて、やっぱり朝ドラってすごいなって。

――よくありがちなのが、いきなり親戚が増えるとか。
土村芳 私もそうなるのかな? ってちょっと思っていたんですけど……(笑)、それが言われていたような現象はまったくなくて。

――そうなんですね。『べっぴんさん』でのご自身の役どころ(村田君枝)についてはどう思いますか?
土村芳 このドラマでは、女学校時代から戦後までを演じているのですが、君枝は軍国少女でありながらも、生まれつき体が弱いというのもあって、ほかの人と同じようなことをするのがなかなか難しかったんです。でも、そういう子だからこそ、1日1日をすごく大事に生きることができるといいますか、何気なく日々を過ごせることに対しての感謝を人一倍感じることができるんです。

――また時代背景とともに、君枝自身も変わっていきますよね。
土村芳 最初のころは「はしたない」といったセリフを言ったりと、どこか攻撃的な印象があったとは思うんですけど、伝えたいという思いがぶっきらぼうに出た結果がそのような言葉になってしまっただけで、君枝はただ何事にも一生懸命なんです。自分の体の弱いところとか不安要素を補うために、戦時中は、日本が勝つということを信じながら、自分ができることをやろうと、希望を持つことでバランスをとっていたんですけど、戦後は信じてきたものが一気に崩れ去ってしまって、だいぶ打ちのめされてしまうんです。でも、そこですみれちゃん(芳根京子)と出会ったことで、身体の調子もどんどん良くなって行って。それまではお国のためにと向けていた思いを、今度はお母さんのために、赤ちゃんのためにと方向転換をしたことによって、誰かの役に立てているんだという、自分の存在意義を見出しながら、今すごく奮闘しながらも、頑張っているところですね。

オンオフがあるタイプや憑依型だとか、私自身まだよくわからない

――そのようにひとりの女性を長い年月に渡って描写するのは朝ドラならではと言えますが、演じるのは正直、大変なのでは?
土村芳 そうですね(苦笑)。まったく未知の世界なので、不安もあるんですけど、年を重ねて君枝がどんなどんな人間になっているのか、今からそのときの台本を読むのが楽しみなんです。台本に書かれていること以外の余白を埋めるのもきっと楽しくなるでしょうし、この物語の中で楽しく年をとれたらいいなって思いますね。

――楽しく年をとる、いいですね。視聴者の方も君枝を通して、自身の不安を重ね合わせながら、希望を見出しているんじゃないかと思うのですが。
土村芳 君枝から何かを感じていただけたら、嬉しいですね。

――ドラマの中で先に結婚、出産を経験されましたが。
土村芳 そうなんです(笑)。正直、母親としての感覚は、実際にお母さんにならないとわからないと思うんですよ。子供に対する愛おしさだけでなく、母親になるということは、女性というものから何か卓越した存在、特別なものになるような気がしていて。

――確かに。それだけに役作りは苦労されているのでは?
土村芳 それがありがたいことに、私の周りには、お母さんになっている友達が多いので、母親目線としての感想をもらったりして、参考にしています。そうやって本当のお母さんの意見が聞けるのはすごくありがたいですし、その子たちからすごい共感したとか言ってもらえると、励みになりますね。

――ちなみに土村さんは、役柄にすっと入れるほう?
土村芳 オンオフがしっかりあるタイプだとか、憑依型だとか、私自身まだよくわからなくて。でも、この現場に入ると、「君ちゃん、おはよう」って迎え入れてくれるので、そこから自然と君枝としていられるといいますか。みなさんのおかげで、とくに意識することなく、気づいたら君枝に切り替わっていますね。

――共演者は同世代の方が多いと思いますが、現場の雰囲気はどうですか?
土村芳 すごく楽しいです。とにかくみんな仲が良くて。正直、私は人見知りが激しいほうなので、最初は長い期間一緒に撮影するとなると大丈夫なのかな? みんなと仲良くできるかな? って不安で怖かったんです。しかも、すみれちゃん(芳根京子)と良子ちゃん(ももいろクローバーZ 百田夏菜子)、は、以前に別の作品で共演していたという話を聞いて、私は年も少し上だし、気を遣われたりしたらどうしよう〜って思ったりもしたんですけど(笑)、ちょうど撮影に入る前に、3人で関西弁と裁縫の指導を1ヶ月間受けたこともあって、あっという間に仲良くなってましたね。3人の前では安心していられるといいますか、心地いいですね。明美さん(谷村美月)は同じ年ということもあり、とても話しやすいですし、空き時間があるときに、ご飯を食べに行ったり仲良くさせてもらっています。

――実際の友情も芽生えた、と。
土村芳 ありがたいですね。3人でいると、気を遣わないで自然体でいられるんです。そういった存在ってなかなか巡り合えるものではないと思うので、この先も大切にしていけたらいいなって思います。

――4人でいるときの役割みたいなものってあるんですか?
土村芳 突っ込まれ役……なのかな? よく突っ込まれますね(笑)。

――天然?
土村芳 いや、天然ではないと思います。自分では普通だと思っています(笑)。

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