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山本美月『ゆっくり過ごせる日が続くとドキドキしちゃう』

モデル活動だけでなく、テレビや映画、舞台など女優としての活躍が目覚ましい山本美月☆ 最新作『小野寺の弟・小野寺の姉』では、これまでに演じたことがなかった、いかにも女の子らしいかわいい女の子を演じている。が……自身はそんな“理想の女の子”とは正反対と明かす!!

<動画インタビュー>運命の人に出会ってしまったら…

自分とは正反対(笑)…純粋で嘘をつけない女の子

──2014年は『黒執事』をはじめ『東京難民』『女子ーズ』『近キョリ恋愛』、そして『小野寺の弟・小野寺の姉』と出演映画の公開が続きますね。
山本数えたことなかったのですが、そういえば『小野寺の弟・小野寺の姉』の撮影のとき、すごく忙しくて……いつもより撮影中NGを出していた記憶があります(苦笑)。そんなふうに立て続けに女優のお仕事をいただいていたので、撮影がなくてゆっくり過ごせる日が続くと、逆に不安になってしまうんですよね。2連休あったりすると「私、大丈夫かな? 仕事なくなったりしないかな?」ってドキドキしちゃうんです(笑)。

──それだけ仕事が好きということですね。
山本好きです! もう、中毒です(笑)。

──(笑)今回の岡野薫という役はとてもふんわりした女の子らしい役でした。いままでにない役で新鮮でしたが、本人的には?
山本ヒロイン的な女の子役を演じたことがなかったので、このオファーはすごく嬉しくて。こんな女の子がいたらいいなぁと、理想の女の子を演じさせてもらいました。

──理想ということは、自分自身とは……。
山本ぜんぜん違います(笑)。今回は洋服とヘアメイクにずいぶんと助けられました。岡野さんはすごく純粋で嘘をつけない女の子だけれど、私自身はあんなに良い子じゃない(笑)。正反対、ですね……。絵本作家という設定なんですが、本人も絵本に出てくるような女の子なんです。

──そういう自分の“理想”の女の子を演じているときの感覚というのは?
山本ピンクの綿菓子のようなフワフワしているイメージ、かな(笑)。

──(笑)でも、山本さん自身も絵を描くことが好きなんですよね? そういう意味では絵本作家はぴったりの役でしたね。
山本次は絵本作家の役だと聞いて、それも嬉しかったんです。ただ、中身が自分と全然違うので(笑)、しぐさとか声のトーンとか気を付けて演じていました。

──監督からはどんなアドバイスがあったのでしょうか?
山本「リラックスして演技して」と言われていましたが、監督さんをはじめ片桐(はいり)さんや向井(理)さんは舞台からの続投なので、そこに入っていく私に対して、みなさんとても気を遣ってくださって。最初は緊張して向井さんとなかなか話せなかったんですけど、実は大学の学部も学科も一緒で。知っている先生の話などで会話を広げていきました。

この人しかいない!という人に出会ってしまったら…

──そんな向井さんの演じる進とのシーンがメインとなります。彼に惹かれていく役柄ですが、薫は進のどんなところに惹かれたんだと思いますか?
山本真面目さ、真っ直ぐさです。髪の毛とか寝癖でボサボサだけど(笑)、よく見ると服装はお洒落だし、仕事に対しては前向きだし、ブレていないし、素敵ですよね。私自身もこういう男性、キライじゃないです。ただ、お姉ちゃんと仲が良すぎて自分の入る隙間はなさそう……。だから、進さんの前の彼女の気持ちも分かります。

──なかなかアプローチしてくれないですしね(笑)。
山本そう! やっぱり男性からアプローチしてほしいですよね。でも、岡野さんは自分からアプローチしている、それがすごいんです。きっと岡野さんにとって進さんはかなりストライクなタイプだったんだろうなって。私は自分からは動けないので、私と進さんとだといつまでたっても何も始まらないと思う(笑)。多少の“あなたのこと気になっています”アピールはしますけど、メールの返信がこなくなったら、それ以上は動けないです。

──それも少し意外です。山本さん、積極的なタイプだと思っていました。
山本この人しかいない! という人に出会ってしまったら分からないですけど(笑)。

──その“この人しかいない!”という理想像とは?
山本具体的にこういう人、とはうまく言えないんですけど、大好きな漫画のキャラクターが理想すぎて、この前も彼が夢に出てきたほど。『鋼の錬金術師』のエドワード・エルリックというキャラクターがすごく好きで、彼以上に好きになった人(男性)はいないし、これから先も現れる気がしないんです……。

──それは、けっこう問題ですね。
山本そう、問題なんです(苦笑)。

──(笑)エドワード・エルリックを超える人が現れたら、またお話聞かせてください。先ほど姉弟の仲が良すぎと言っていた小野寺姉弟についてはどんな印象を持ちましたか?
山本似ていないけれど似ていて、でこぼこな感じがかわいい2人だなって。私は姉妹で妹がいるんですけど、仲の良さは小野寺の姉弟ほどではないので、素敵な関係だと思いました。とにかく、片桐さんと向井さんの演じる小野寺の姉弟はすでにしっかりと出来上がっていて、現場でも本当に“そのまま”な姉弟という感じでした。とくに、片桐さんの演じるより子さんはほんとうにチャーミング! 現場でより子さんの笑顔を見ているだけでこちらも笑顔になるんです。

私にとってとても大切な時間

──薫のふんわりとした雰囲気も観客を笑顔にすると思います。また、キャラクターの衣裳も個性的でしたが、モデルとしても活躍する山本さんからみて今回の衣裳の感想は?
山本いま『CanCam』のモデルをやらせていただいているんですけど、今回の岡野さんの衣裳は『CanCam』とは真逆! こんなに身体のラインがでない格好は初めてで新鮮でした。なので、完成した映画には、いままで見たことのない自分がスクリーンのなかにいましたね。

──それも見どころですね。小野寺姉弟の衣裳はどうでしたか?
山本ゆるいのにお洒落なんですよね。片桐さんと向井さんだからハマっているというのもあると思うんですが、片桐さんのベストの着こなし方が素敵すぎ! すごくお似合いでした。

──この映画のヒロインを演じたことで、今後も女優としての活動の場がますます増えそうですが、山本さんにとっての演じるおもしろさとは?
山本女優のお仕事を始めるずっと前、高校生の頃「すごく退屈だな」って思っていた時期があったんです。朝起きて、学校に行って、部活をして、帰ってきたら受験勉強をして……という同じ事の繰り返しだったんで。でも、モデルや女優のお仕事をするようになって、役を通していろんな人の人生におじゃますることができることの楽しさを知りました。いまそれがすごく楽しいです。

──そのなかで、悩んだり壁にぶつかったりすることは?
山本よくあります。でも、大好きな友だちと一緒にいるだけで元気になります。友だちと会う時間は私にとってとても大切な時間です。あとはポメラニアンを飼っていて、いつも愛犬に癒されています(笑)。
(文:新谷里映/撮り下ろし写真:鈴木一なり)

小野寺の弟・小野寺の姉

 早くに両親を亡くし、2人で暮らしている33歳の弟・小野寺進と40歳の姉・より子。穏やかで和やかな日々を過ごしていた。そんな小野寺家にある日、1通の誤配達の郵便が届く。その手紙をきっかけに進とより子、それぞれの恋と人生が動き始める……。

監督:西田征史
出演者:向井理 片桐はいり 山本美月
【公式サイト】
2014年10月25日(土)公開
(C)2014「小野寺の弟・小野寺の姉」製作委員会

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