パワー全開!変幻自在のももクロショーが開幕

 灼熱の夏をさらに暑くするかのごとく、全国で熱戦のライブを繰り広げてきた『ももクロ夏のバカ騒ぎ Summer Dive 2012 Tour』。そのツアー“最終戦”の地は、埼玉・西武ドーム。ももいろクローバーZ、初のスタジアム公演に集まった観客は3万7000人。全国各地で行われたライブビューイングには1万3000人。そして香港、台湾の映画館にもライブ中継と、現在のももクロのパワーをリアルに思い知らされる状況である。

 当然のごとく、ドーム内の高まりっぷりも開演前からハンパなし。そんななか、野球場ということで、映画『メジャーリーグ』のテーマ曲「ワイルド・シング」に乗せて、 スコアボードでメンバーの“選手紹介”。ももクロのライブの始まりを告げる「overture」が三味線バージョンとなって鳴り響き、巨大円形センターステージの四角に囲まれたLEDビジョンが上昇。演奏するのは吉田兄弟だ。無数の能面のダンサーがステージを回り、面を外した5人が姿を見せると、大歓声が巻き起こる。扇子を片手に「ワニとシャンプー」から勢い全開だ。

 センターステージから、大量の水がアリーナ全体へ大噴射。昨年の、よみうりランドの比じゃないほどの水の量である。早くもビショビショになったモノノフ(ももクロのファン)たちの一体感が凄まじい。間髪入れず「PUSH」から、最新曲「Z女戦争」を披露。4月の横浜アリーナ『見渡せば大パノラマ地獄』ライブを経て、360度センターステージを“大パノラマ天国”とし、自分たちのものとした彼女たちだけに、あらゆる方向に向けてドラマティックにパフォーマンスしていく。最初のMCでは、「バカがまだまだ足りない!ドームの屋根がぶち壊れるくらいバカになれー!」(高城れに)、「いいかお前ら、頭のネジは外してきたかー!この夏、最大のバカ祭り。ネジ外さないと乗り切れないからなー!」(玉井詩織)、「今日は社会から逸脱して、ネジ外していきましょー!」(百田夏菜子)と、バカ推奨のフリーダム空間を高らかに宣言した。

 トランシーな「CONTRADICTION」でモノノフを異空間に強制連行したかと思えば、夕陽の差すタイミングでバラード「キミノアト」を披露。動く歩道でバックスクリーン下のステージへと移動し、キラキラなアップチューンの「ミライボウル」歌ったりと、1曲ごとに違った世界観を見せるももクロ。今回のツアーは、会場全体がステージというテーマがあったが、今度はバックネット裏の客席に5人がハッピ風の衣装を着て登場。ドリフ感たっぷりの「もリフだョ!全員集合」で盛りあげる。

 センターステージに戻ると、和風ラガチューン「天手力男」でバカ祭り度を上昇させ、ロックチューン「キミとセカイ」でパワフルなステージを見せる。変幻自在のショーは、ここからさらにカオス化。映像で、落語家・林家木久扇と、メンバーと似た桃黒亭一門が9月5日にリリースする「ニッポン笑顔百景」を紹介すると、センターステージに桃黒亭一門が登場し、三味線の効いた新曲を披露。そこに林家一門から送り込まれたゲスト林家ぺー・パー子が現れ、有名人の誕生日の歌を歌っていくというメチャクチャっぷり。