アンコールでは涙を流すメンバーも

 フィフテイーズ風の衣装で、「2人で考えたフリを取り入れた」という真山&杏野によるユニット、ナツリカの「これでいいのだ!」。場末のスナック“あいか”を舞台に、“流し”のヒャダインこと前山田健一と“ママ”の廣田がデュエットするムード歌謡「アンタ」。瑞季、星名、鈴木によるユニット・フリンデルガールがスタンドマイクでかわいく歌うアイドルソング「神様の言うとおり」。パジャマ姿で登場した松野、柏木、DJタミフルによる3人組ヒップホップユニットのトリオ・ザ・インフルエンザ「一生 一緒 いいしょ?」。そして、ユニットコーナーのラストを飾ったのは、誕生日を迎えたばかりの安本。会場中がグリーンのサイリウムを掲げ、彼女の生誕を祝うなか、ピアノバラード「またあえるかな」をしっとりと歌い上げた。

 ここから雰囲気は一転し、2位の「歌え!踊れ!エビーダダ!」では、ウルトラマンの三面怪人“ダダ”が登場し、エビ中と一緒に歌い踊った。そして、イントロだけで大歓声が巻き起こった第1位は、ワルツがフィーチャーされた「仮契約のシンデレラ」。“世界一の学芸会を目指す”という彼女たちの個性を象徴したようなメジャーデビュー曲で、「K・A・R・I」のコール&レスポンスはいつも以上に大きく、この日一番の盛り上がりをみせた。

 ランキングの発表が終わってからもライブは続く。18曲目となる「売れたいエモーション!」ではメンバーの肖像画がプリントされたお札が舞い降り、ヒャダインがトイピアノでイントロを弾いた「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」では、瑞季と柏木がスモークが出るほうきを振り回してロックした。本編のラストは21曲目となる「揚げろ!エビフライ」。年下メンバーのなかにはフラフラな子もいたが、最後の力を振り絞って歌い、踊り、お客さんと一緒にタオルを回し「最高の思い出をありがとう!」という真山の言葉とともにステージをあとにした。

 新曲「フレ!フレ!サイリウム」ではじまったアンコールでは、メンバーが1人ずつあいさつをし、松野や杏野は満員の観客を前に感激の涙を流した。そして、ダブルアンコール曲「イッショウトモダチ」のあと、星名が「怒られるかもしれないけど、もう1曲やりたい!」と絶叫し、急遽トリプルアンコールに突入。真山が「1曲入魂!」と気合を入れ直し、客電をつけたままで「仮契約のシンデレラ」を歌い、会場を1つにした。安本の「おつかれちゃーん」の雄叫びとともに、再会の約束をして幕を閉じたファーストコンサートは、計25曲で3時間30分のフルボリューム。この日、この場所に集まった誰にとっても一生忘れられない思い出に残るステージだった。

(文:永堀アツオ)