デビュー5周年を迎えた
木村カエラが11日、初の野外ライブイベント“GO!5!KAELAND”を横浜・赤レンガパーク野外特設ステージにて開催。5周年を記念し、これまでの5年間の軌跡を振り返る全26曲のステージは、つめかけた2万2000人のファンを熱狂のうずに巻き込んだ。
今年で開港150周年を迎えた横浜は、tvk(テレビ神奈川)の音楽番組『saku saku』からアーティストとしてのキャリアをスタートさせたカエラにとって、デビュー前から支えられた思い入れの深い場所。この日のライブのための特設会場の入場口には、ストーンズもびっくりの巨大な口がお出迎え。口の中に入ると、カエラがデザインしたオブジェが立ち並ぶほか、カエラの顔部分がくりぬかれた看板で記念撮影ができたり、大道芸人が風船アートを作ったりして、訪れた人たちを楽しませた。
会場は、ライブイベントというよりも野外フェスといった雰囲気。サブステージでは5年間の軌跡を振り返るラジオ番組や、開催日までのカエラの日記的なドキュメントが披露され、開演前のステージを盛り上げていた。
海風が心地よく吹いてきた夕方、1970年代風の赤いチュニックワンピ姿のカエラが登場!1曲目「Magic Music」から、後方までパンパンに入った観客が揺れに揺れる。その圧巻の光景に、カエラは「2万人だよ!!すごーい!!」と大感激。
「みんな、KAELANDへようこそ!今日はたっぷりと曲を用意したので、最後まで楽しんでください。コアな曲もやると思うので、みんなついてきてー!」と挨拶すると、その言葉通り、デビュー曲「Level 42」から最新アルバム『HOCUS POCUS』収録曲まで、大ヒットチューンを連発。アゲアゲなロックナンバーから珠玉のバラードまで、アンコールを含め全26曲、3時間の充実の内容となった。ライブ中盤では、「Butterfly」で感極まって歌えなくなってしまった場面も。その姿に観客たちは、ラララ〜♪の大合唱で応え、会場全体が温かい雰囲気に包まれた。
アンコールでは、後方のサブステージに登場し、ファミリーゾーンに向けてミツバチの衣装で「Honey B〜みつばちダンス」を披露!さらに台車に乗って客席ゾーンを移動しながらの「リルラ リルハ」、2万人のタオルが回ってさらに幻想的になった「Circle」など、KAELANDでしか味わえない内容で、5年間の軌跡と5年分の感謝の思いをファンとともに分かち合った。
「まだ5周年だからね。まだまだみんなが元気になるような、みんなの力になるような曲、作るからね!これからも頑張っていきたいと思います!みんな、楽しく日々を過ごそうね」。
ラストは「この曲しかないよね」と、「happiness!!!」。2万人がハッピーになるようにめいっぱい歌い、最後はステージ後方に花火が打ち上げられ、メモリアルな1日を締め括った。
この模様は8月22日にWOWOWで放映されることが決定。カエラは今後、夏フェスに出演した後は、9月13日からスタートする『LIVE HOUSE TOUR』が控えている。“君のために歌いつづけるから”とデビューして5年。まだまだカエラは走り続ける。