3月21日の
DREAMS COME TRUEデビュー20周年記念日から始まった全国ツアー『20th Anniversary DREAMS COME TRUE CONCERT TOUR 2009“ドリしてます?”』。これまでのオリジナルアルバム15枚から、全40曲を披露するという、ドリカムライブ史上最多の曲数が披露された、その国立代々木競技場第一体育館でのライブ初日をレポート!
開演前から大声援が飛び交うステージがライトアップされ、ミュージシャンに続いて登場した吉田と中村。「キャー! トーキョー!」と、大絶叫するほどに、吉田はうれしさを隠せない。もちろんオーディエンスも同じ気持ちだった。1曲目から総立ち、手拍子、大合唱!
「今のドリをしっかり見てもらいたい。とはいえ20年をざっくり振り返れるようなライブにもしたいから、たっぷりやるよ」
愛しいオーディエンスたちに向かって「おいらの代々木ベイビーズ」と呼びかける吉田。「歌って笑って騒いで、めっちゃハジケて。ひとり残らず、おいらが幸せにしちゃうからね! 今日も行くよ!×3!」。DREAMS COME TRUE ALL STARSとして、今回のツアーに参加しているFUZZY CONTROLや中澤信栄といった一流のパフォーマーたちが、ステージを一緒に盛り上げる。
ニューアルバム『DO YOU DREAMS COME TRUE?』に収録されており、青山テルマに書き下ろして話題となった「大っきらい でもありがと」は、このツアーで初披露。中村は、吉田とバンドのちょうど真ん中に立って、演奏をリードする。吉田はソウルフルに熱唱。
最初のMCで吉田が言ったように、今回の選曲は「現在のドリ」と「これまでのドリの20年の歩みを振り返る」という、どちらも楽しめる内容。みんなが大好きな「うれしい!たのしい!大好き!」や、「Eyes to me」では、会場にマイクを向けて、みんなでサビを大合唱。歌いなれたハッピーな言葉を約1万2000人と共有するのは、最高に気持ちイイ。「決戦は金曜日」では、バンドも前に飛び出し、熱い演奏を繰り広げる。吉田は2人のパフォーマーを従えてクールなダンスを披露したり、女性バッキングボーカルと熱いユニゾンで魅せる。
ドリカムのライブの魅力は、1000パーセント“音楽”を楽しませてくれること。2人の在り方、一つひとつの音、その声、すべてがアーティスティックであることの前に、“音楽って楽しい!”というシンプルで素晴らしいことを、全身で感じさせてくれるのだ。20年間、ずっと変わらずに。だからみんな、ずっとドリが好きなのだ。
40曲という曲数を忘れるくらい、会場にいる全員が引き込まれていた。アンコールが沸き起こり、ウェーブが生れる。最後の歌は、吉田の特別なメッセージ付きだった。吉田と中村、2人が手をつないで挨拶する姿からは、これからも進み続けるドリカムのさらなる躍進を予感させる。