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ミュージックライブレポート
2009年06月19日
LIVE REPORT
一青窈
“新しい”一青窈が奏でるオトナなライブ

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一青窈×武部聡志×小林武史が魅せる、今までとは一味違うライブ
 一青窈が6月18日、『一青窈 premium acoustic tour’09 produced&performed 武部聡志×小林武史』のファイナル公演を、東京厚生年金会館で行った。松任谷由実のツアーなどを手がける武部聡志と、Mr.Childrenの楽曲を手がける小林武史という、日本の音楽シーンを代表する2人のプロデューサーが共同プロデュースし、競演するライブの最終日とくれば、ファンならずとも見逃せない。

 幕開けは「翡翠」。のっけからしっとりとした一青の歌声とツインキーボードの音色にもっていかれ、3曲目の「つないで手」で、心をぐっとつかまれる。トークをはさみ進行する3人の競演から、一青と小林、一青と武部という2人ずつのパートへ。いわば、2人のプロデューサーがいかに一青をプロデュースしたか、というショータイムであり、ある意味戦いともいえる興味深い展開だ。

 小林のパートでは自らがプロデュースし、一青が詞を提供したsalyuの「name」と「TOWER」。そして武部がプロデュースした「さよならありがと」を小林のアレンジで披露し、新鮮な一青の魅力を引き出す。武部のパートでは、昨年末に一青が主演、小林がプロデュースし話題になった音楽劇『箱の中の女』の劇中歌「どっちつかず」を演奏。そして自らがプロデュースした「かざぐるま」と「月天心」を演奏。育ての親だけあって、一青の声の質と音程を知り尽くし、その魅力が存分に引き出された歌声が心地いい。特に武部が1番好きだという「月天心」は、むせぶような一青の声に武部のドラマティックなピアノが重なり、心の深いところをゆり動かされる。

 その後再び3人の競演タイムへ。「もらい泣き」や「ハナミズキ」といった大ヒット曲と共に、新曲「ウラハラ」も披露。まるで昭和歌謡のようなイメージのある曲にあわせ、小悪魔的に一青が踊るのが何ともかわいらしい。「ひとりでに」で本編の最後を迎え、アンコールの最初の曲は『箱の中の女』の劇中歌「確信犯」。最後の曲「うんと幸せ」は、この公演のリハーサル中に3人で作った新曲だ。

 この作品は、実際は落ち込んで立ち直れなくなった友人を想い一青が作詞したもので、自らをも励ますようにしっとりと力強く歌う声に、会場が息をつめて聞き入っている。この曲のMCで、自らもひどく落ち込み、時には死にたい思いにかられることもあるが、自分の曲を聴いてくれる人がいる限り歌い続ける、と語っていた。

 全19曲。日本を代表する2人のプロデューサーをひきつける歌姫の、圧倒的な歌唱力と魅力が堪能できた贅沢な夜だった。

◆『一青窈 premium acoustic tour’09 produced&performed 武部聡志×小林武史』
1.翡翠
2.てんとう虫
3.つないで手
4.あこるでぃおん
5.はじめて
6.影踏み
7.name
8.Tower
9.さよならありがと
10.どっちつかず
11.かざぐるま
12.月天心
13.指切り
14.もらい泣き
15.ウラ・ハラ
16.ハナミズキ
17.ひとりでに
EN-1.確信犯
EN-2.うんと幸せ

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