ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックライブレポート
2011年6月6日
LIVE REPORT
nano.RIPE
nano.RIPE史上最高の盛り上がり!満員御礼の下北沢SHELTTERワンマンライブをレポート!

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ぼくらにしかできない、ぼくらの唄を唄い続ける
 ロックの聖地“下北沢SHELTER”にて5月16日、千葉県出身の4人組ギターロックバンド、nano.RIPE(ナノライプ)の2ndシングル「フラッシュキーパー」のレコ発ツアーファイナルが行われた。

 当初は3月12日に行われる予定だったが、震災の影響で延期。この日を迎えるまでに、3rdシングル「ハナノイロ」をリリース。同作はnano.RIPE初のタイアップ起用作で、テレビアニメ『花咲くいろは』のオープニング主題歌。週間シングルランキングでは初登場15位、自身初のTOP20入りを果たした。昨年9月のメジャーデビュー後、「ハナノイロ」のヒットでnano.RIPEを取り巻く環境はガラリと変化した。しかし、自身のスタンスは揺らぐことなく、今回のシングルヒットも彼らの成長の中での通過点のひとつにしか過ぎない。そう感じたライブだった。

 フロアを埋め尽くした人、人、人。この日はワンマンライブ初のソールド・アウトで、スタートからステージもフロアも、ものすごい熱気をはらんでいた。\r

 開演!息を飲んだその瞬間、聴こえてきたのはきみコのギターリフ。インディーズ時代の人気曲「最短距離で」。静けさを切り裂くように響きわたる音とともに、元気よくステージの縁まで飛び出すササキジュン(g)、きみコ(v)、アベノブユキ(b)。それらに呼応するかのように「オイ!オイ!オイ!」と元気いっぱいの声。観客も序盤から熱い!

 「こんばんはnano.RIPEです!『ココロキープ』へようこそ!最後まで楽しんでいってください!」と、きみコが高らかに宣誓。ワクワクドキドキと胸が高まるなか、続いての登場は初期の楽曲「アカネ」。まだ2曲目だというのに、きみコのギターを奏でる右手のストロークの力強い振り、唄声は一瞬のぬかりもなく全力だ。この日は、メジャーデビュー後、あまり演奏されていなかったインディーズ時代の楽曲を次々と演奏。鋭い眼しで心血を言葉に注ぎ唄う「ラルミー」があったと思えば、「色彩」、「描きたい世界」では眩しい程の笑顔で思いを伝えた。

 懐かしい曲ばかりではない。6月29日発売の4thシングル収録曲から「月影とブランコ」と、きみコがアコースティックギターを掲げ披露した「リップシンク」が演奏されるなど、新旧交えたセットリストとなった。「みんな忘れてるかもしれませんが、今日は「フラッシュキーパー」リリースツアーのファイナルです。ツアーファイナルにふさわしいこの曲聴いてください」。きみコの唄声がササキジュンのギターに乗って、遠く遠くへと放たれる。ぴったりとメンバーの息がひとつになってこそ響くグルーブが完璧で、ツアー初期と比べると大きく変貌を遂げていた。メジャーデビュー後、初となった今回のロングツアー『1700q/h TOUR 2010-2011』(全国30公演)の素晴らしさを象徴したような1曲だった。

息つく間もなくアグレシッブなライブ定番曲「ノクチルカ」で攻め続ける。最初は手拍子だったものが、いつのまにか熱い掛け声へと変わる。サビでは自然と客席から歌声が響きわたり、一緒に思いを共有できたかのような1曲だった。

 「nano.RIPEの唄でも踊ってもらえたらいいなと思って書いた曲があります。タオルを回してみたり、踊りたい人だけでいいので踊っていってください!「バーチャルボーイ」!」。ササキジュンのカオティックに響くギター、気持ちよく響き渡るアベノブユキのベース、ワクワク感を煽るshinnのドラム、そしていつも以上にキュートなきみコの唄声。フロアではタオルや手がクルクルと回り、それらを照らすように色とりどりの照明が投げかけられる。そのキラキラした様子はまるでおもちゃ箱をひっくりかえしたよう!

 その後、さっきまでのお祭り騒ぎのような宴から一変。nano.RIPE極上の愛の唄「15秒」「パトリシア」へ。それまで大盛り上がりだったフロアも、ステージから放たれる愛のメロディーに同調するように、音に言葉に心を寄り添わせるように聴き入っていた。

 最後の曲は、「ハナノイロ」。曲が始まるとともに手拍子と歓声が高らかに舞う。満員の観客がさらに一歩ステージへ詰め寄り、会場の空気がひとつになる。サビではきみコがマイクを離れ、フロアへ歩み寄りみんなの唄を煽ると、すぐさま湧き起こる合唱。笑顔が咲き乱れた、感動のフィナーレだった。

 振り替え公演となったこの5月16日は、偶然にも2年前にnano.RIPEが初めてワンマンライブを行った日だった。この日のライブは、その2年間のなかで積み重ねてきた数々の体験の結晶だ。その体験が彼らをさらに大きな一歩に導くだろう。nano.RIPEがnano.RIPEである理由を証明してゆくために。そんな希望を抱くことができた一夜だった。

【セットリスト】
01:最短距離で
02:アカネ
03:夢路
04:色彩
05:ラルミー
06:月影とブランコ
07:花残り月
08:描きたい世界
09:レインカーテン
10:リップシンク
11:フラッシュキーパー
12:ノクチルカ
13:バーチャルボーイ
14:15秒
15:パトリシア
16:ハナノイロ
en1:細胞キオク
en2:世界点

【メンバーコメント】
★きみコ
ワンマン初のソールドアウト、ステージからの景色は圧巻でした。nano.RIPE史上最高の盛り上がりで、今までライブばっかりやってきたぼくらも初めて味わう感覚がたくさんありました。本当にありがとう。また必ず会いましょう。

★ササキジュン
愛してるぜ下北!

★アベノブユキ
空気が一つになって行くのが実感出来ました。ありがとう!

★shinn
バンドを始めた頃からの憧れだったライブハウス“下北沢SHELTER”。そこでワンマンが出来た事が本当に感激でした!まだまだこれからももっと上を目指して頑張ります!
photo:毛利智晴
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