ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックライブレポート
2010年12月16日
LIVE REPORT
安室奈美恵
より彼女の鼓動を感じた自身最多のツアーをレポート!

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ファンへの感謝の気持ちが伝わるステージ
 2009年にリリースしたアルバムを携えて、自身最多のツアーとなった『PAST<FUTURE Tour 2010』。11月に行われた東京国際フォーラム公演は、開演前から「奈美恵」コールがやまない熱狂ぶり。そんななか、会場に映像が流れ、宇宙船?に乗ったキュートなアムロドールが登場。彼女が地上に舞い降りるという設定でショーはスタートする。するとステージ上に天蓋が登場し、それが開くと、ダンサーを従えソファーに座った本人が登場。レトロなキャバレーを連想させる雰囲気のなか、ピンクのドレスをまとい、「FAST CAR」を華麗でセクシーなダンスを交えて披露。会場のいたるところから「かわいい〜」とうっとりする女性の声が響いていた。

 たった1曲で、観客を魅惑の世界へ導いた彼女。続いてはピンクのドレスを脱ぎ捨て、スパンコールが美しい黒のワンピになり「ROCK STEADY」「COPY THAT」などアッパーチューンを、ダンサーとの激しいダンスを交えながら披露してくれた。今回はホール公演ということもあってか、前のアリーナツアーとは異なり、彼女のダンスや歌っている様子が、より臨場感たっぷりに伝わってくる。実は今回のツアーから、ダンサーとバンドそれぞれに新メンバーが加入。「WANT ME,WANT ME」などは新たなアレンジが施され、また他の楽曲でもこれまでにはない(バンド&ダンス)セッションを繰り広げていて、何度となく耳にした名曲も新鮮に響いてきた。これもまたライブの醍醐味といえよう。

 中盤では、人気のバラード/ミドル・チューン「The Meaning Of Us」と「Baby Don’t Cry」を、シャツワンピにヘッドドレスというスウィートな衣装で披露。どちらも会場で大合唱の嵐が起こり、それに感極まったのか、声を詰まらせる場面もあったのが印象深い。

 本編終盤に入ると、最新シングル「Break It」を筆頭に、エレクトロやロックの雰囲気のある楽曲をパフォーマンス。そのストロングなエネルギーに触発されてか、観客は両手を挙げて踊りまくり、フィナーレにふさわしい盛り上がりとなった。

 アンコールでは、緊張感から解放されたような笑顔を浮かべ「Get Myself Back」など3曲を披露。ラストには、「今日はどうもありがとうございました。また来てね」と、初めて観客に語りかけ、深くお辞儀をし「バイバイ」とステージを去っていった彼女。2時間超のパフォーマンス、そこからは(言葉は少ないものの)ファンへの感謝の思いと同時に、常に時代に刺激を与える音楽やパフォーマンスを表現したいという熱い思いが伝わってきた。2011年も彼女は、最前線を走り続けるはずだ。

 また、今回のツアーの様子がDVDとBlu-rayとなってリリース。会場に行けなかった人はもちろん、体感した人も現場では味わえなかった感動や興奮に出会えるに違いない。
(文:松永尚久)
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