ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックライブレポート
2010年11月29日
LIVE REPORT
WOW FES! 2010
スペシャルライブで魅せた、実力派たちが起こす奇跡の瞬間!!

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音楽の名のもと結ばれた3人の強い絆
 今年でデビュー15周年を迎えた平井 堅、彼が敬愛するアーティストのロバータ・フラックとラウル・ミドンを迎え、スペシャルライブを敢行!3組の実力派たちが起こす奇跡の瞬間を目撃した。

 世界を代表するアーティストが登場するライブというだけあって、会場となった日本武道館は、さまざまな国籍の人で埋め尽くされ、彼らの登場を待ちわびていた。そんななか、日本のゴスペル・クワイアの美しいハーモニーと共に始まったステージ。最初に登場したのは、盲目の天才アーティスト、ラウル・ミドンだ。その流麗かつエモーショナルなギターテクニック、マウストランペットも披露する変幻自在な声を駆使し、彼のなかにある魂すべてを吐き出したような演奏に、誰もが魅了された。曲が終わるごとに、驚嘆の声が会場の至る所から響き渡っていた。また最後には、平井 堅がステージに登場し、共に敬愛しているというアーティスト、ダニー・ハサウェイの1973年発表曲「Someday We'll All Be Free」をデュエット。そのハーモニーを、目を閉じて聴いていたら、今は亡きダニーの魂がステージに舞い降りてきたような錯覚をしたほど、感動的なパフォーマンスだった。

 感動的なデュエットに続いて、平井 堅のソロパフォーマンスがスタート。「こんな素晴らしいアーティストと共演できて光栄。改めて音楽の楽しさを教えてもらった気がします」と、喜びにあふれた表\情で「Sing Forever」や「POP STAR」といったヒット曲の他、11月10日発売のバラード「アイシテル」をライブ初披露した。また途中では「英語がよくわからなくて、OKと適当に言っていたら、いつのまにかリハーサルが終わっていた」など、今回のライブ裏話なども語り、会場を和ませていたのも印象的だ。ラストにはラウル同様、次にパフォーマンスするロバータ・フラックと共に、彼女とダニーがデュエットした1972年発表の大ヒット曲「Where Is The Love(恋人は何処に)」をカバー。数日前に出会ったとは信じがたい、まるで恋人のように息があったハーモニーを披露してくれた。

 トリを飾ったのは、「R&B/ソウルの“レジェンド”」こと、ロバータ・フラックだ。「Feel Like Makin' Love」を筆頭に、今や数多くのアーティストにカバーされている名曲の数々を、武部聡志をはじめ日本の名うてミュージシャンたちによるスペシャルバンドの演奏をバックに披露してくれた彼女。メロディーやグルーヴの波を自由に乗りこなしているようなしなやかさがありながら、デビュー当時と変わらないソフトさ・輝きもあるボーカルを披露。アンコールの時に平井が「やさしく殺されたかー!?」と言っていたが、その声にノックアウトされた人が多数いたことだろう。40年以上にわたり、音楽シーンの最前線で活躍し続ける彼女の底力を感じるステージだった。最後にはラウルと共に、1973年発表の彼女の代表\曲「Killing Me Softly with His Song(やさしく歌って)」を披露。サビの部分で観客と大合唱し、シャウトしていたエネルギッシュなロバータの姿が印象深い。

 アンコールでは3人が再びステージに登場し、ピーボ・ブライソンとロバータがデュエットした名曲「Tonight, I Celebrate My Love(愛のセレブレーション)」と、「You've Got A Friend(きみの友だち)」をパフォーマンス。その流麗なハーモニーから、国境や世代を超え、音楽という名のもとに結ばれた彼らの強い絆を感じずにはいられなかった。

 このライブの模様が2011年にWOWOWでオンエアされる予定。再び“奇跡の夜”がたんのうできるこの番組を、お楽しみ頂きたい。
(写真:RYOJI FUKUOKA)
(文:松永尚久)
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