ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックライブレポート
2009年11月26日
LIVE REPORT
間々田優
飛躍を“予感”させる集大成のワンマンライブ!

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アイドルとロックシンガーも登場!?
 激しさと憂いが混同する独特の世界観を作り出すシンガー・ソングライター、間々田優が、2ndフルアルバム『予感』を引っさげてのライブ『事が起こるその前に』を23日、東京・原宿のアストロホールで開催。赤いライトに照らされたステージには、間々田のシャウト、笑い声、泣き声が響き渡り、超満員となった会場のファンを間々田ワールドに惹き込み、魅了した。

 白いスクリーンで覆われた開演前のステージ。ライブのオープニングでそこに映し出されたのは、アイドル“ままゆう”のイラスト。2ndアルバムに収録される「アイドル」のPVで、フリフリのアイドル姿で登場するままゆうが、間々田直筆のイラストで突然現れた。そこから、「アイドル」のイントロがスタートし、シルエットが浮かび上がる。そして、スクリーンが落ちると、間々田扮するままゆうが、観客に声をかけながら、イラストからはじき出されたかのようにステージ上を元気に跳ね回る。オープニングから一気に観客のボルテージは最高潮。さらに、2面性をテーマにするこの曲の後半では、PVと同じく、かわいらしいアイドルが、ギターをかき鳴らすロッカーに豹変。曲も激しいロックへと変わっていく・・・。1曲目からいきなり観客を自分の世界に惹きずり込んだ。

 続く「ロスタイム」でも、ステージが照明で赤く染められるなか、シャウトも交ぜる熱唱。より深くファンを惹き付けたあとに一転、明るいイントロでスタートする「ボーダー」では、「みんなの声を聴きたい!」。曲の途中からマイクを客席に向け、どこかさわやかなファンとの合唱で、会場中に一体感を作り上げた。

 超満員の観客をみまわして感極まる様子の間々田。MCでは「自分が何なのか迷う日もありました。やめちゃおうかなという日もあったけど、今日までがんばってきたら、こんなに楽しい夜もあって・・・」と感謝の気持ちを伝える。そして、音楽をやめたくなったときの「自分の正直な気持ちを歌った曲」と紹介して、スローバラード「めんどい」を披露。さらに、ポップなナンバー「クリーム」をタンバリンを片手に踊りながら歌って盛り上げた。

 その後、アンプラグドで聴かせた「ダリ」は圧巻だった。「3年半前の最初のライブで緊張しながら歌ったのを覚えています。今日は自分の原点を忘れずにやろうかな。私をここに旅立たさせてくれた曲です」。アコースティック・ギターのプラグを抜き、マイクを通さずに歌い出し、間々田にとっての“始まりの曲”を、生の声とギター音だけで会場に響き渡らせた。曲が始まると、自然に手拍子が沸き起こり、歌い終わると会場は盛大な拍手につつまれた。そんな観客のメッセージを受け取ると、間々田も「歌えば歌うほど、自分が発見できて、自分がどこにいるのかわからなくなって・・・。繰り返しの気がします。みなさんのなかにも、いろいろな自分がいることに気が付いてください」と応えた。

 後半は、白いワンピースに衣装チェンジ。「小さなお姫さまの歌」「ニュース」とアップテンポの曲を続け、ラストは「今日までがんばってきてよかった。楽しい夜でした」とファンにメッセージを残し、「夕」で締めた。そして、ライブ終了・・・。しかし、手拍子が鳴り止まぬなか、ステージに残っていた間々田は、「ここからはみなさんへの曲の“贈物”」としてアンコールに突入!

 今回のツアーのために書き下ろした、アッパーで明るいナンバー「二人のビッグショー」を熱唱。間々田の「こんなに激しい曲を歌えるとは思わなかった。みんなも変われるぞ!!」という声には、ファンの間に笑顔がこぼれる。最後は、これからも歌い続けていくことを約束する曲「カコ」で、全15曲、約2時間の熱いライブの幕が閉じた。

 曲を通して、そしてMCでの言葉を通して、メッセージを送り続ける間々田と、ライブ会場でそれに応えるファン。イラストやコミック執筆など多彩な才能を発揮する間々田の活躍の場は広がるばかりだが、ホームグラウンドである音楽での活動もますます勢いをつける。気が付けば、より大きな、より幅広いステージに立っている間々田の姿をみる日は近いことだろう。
(写真:古溪 一道)
【特集&インタビュー】
■アルバム『予感』
 『“アイドル”の2面性のなかに描く自身の世界観』(2009/10/07)
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