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チェルノブイリ事故から25年…東京・東中野で原発映画を特集上映

 原子力発電所の事故の国際評価が最も深刻な「レベル7」まで引き上げられた、東京電力福島第1原発。同じ「7」だった旧ソ連・チェルノブイリ原発事故が起きたのは1986年4月26日。間もなく丸25年を迎える。2008年より毎年、原発に関する作品の企画上映を実施してきた東京・東中野の映画館『ポレポレ東中野』では今回、規模を拡大し、23日(土)から5月6日(金)まで2週間にわたって特集上映を行う。

映画『原子力発電の夜明け』より 

映画『原子力発電の夜明け』より 

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 期間中は、チェルノブイリ事故の被災地を撮った『ナージャの村』(1997年)、『アレクセイと泉』(2002年)、上関原発建設予定の目の前にある山口県祝島の生活を捉えた『祝の島』(2010年)、日本初の原発・東海原発1号炉の建設を追った記録映画『原子力発電の夜明け』(1966年)、青森県六ヶ所村核燃料再処理施設に関するルポルタージュやその近辺に暮らす人を収めたドキュメンタリー、原爆・核実験を扱った劇映画など、バラエティーに富んだ作品計17本を上映する。

 昨年夏から今回の原発映画特集を準備してきた劇場側は、3月11日に東日本大震災が発生し、危惧していた原発事故が現実となってしまった中で、「予定どおり開催していいのか、不安を煽ることになりはしないか、しかし今こそアクチュアリティ(現実性)をもって作品に接することができるのではないか」と、さまざまな議論を重ね、予定どおりの開催を決めた。

 特に福島第1原発の事故においては、政府等に正確かつ迅速な情報提供が求められるのと同時に、情報の受け取り手側も正しく認識し、理解し、判断していく力が必要とされる。今回の特集上映では、原発に対する単純な賛否ではなく、そもそも原子力発電とは何か、なぜ原発を必要とするのか、過去に原発事故や核実験によってどのようなことが起きていたのか、さまざまな側面から原子力発電、核資源についての関心を深めることができる作品がラインナップされている。

 詳細な作品解説や上映スケジュールはhttp://www.mmjp.or.jp/pole2/まで。

関連写真

  • 映画『原子力発電の夜明け』より 
  • 映画『ナージャの村』より 
  • 映画『夏休みの宿題は終わらない』より 
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