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【第83回アカデミー賞】作品賞&監督賞は『英国王のスピーチ』 今年最多タイ4冠

 世界最高峰の映画賞『第83回アカデミー賞』授賞式が27日(日本時間28日)、米ロサンゼルス・コダックシアターで開催され、トム・フーパー監督の『英国王のスピーチ』が作品賞と監督賞を獲得した。今回の作品賞には前回と同じ10作品がノミネート。最多12部門にノミネートされた同作と『ソーシャル・ネットワーク』が7部門でぶつかり合っていたが、『英国王〜』に軍配が上がった。

『英国王のスピーチ』  (C)2010 See-Saw Films. All rights reserved.  

『英国王のスピーチ』  (C)2010 See-Saw Films. All rights reserved.  

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 『英国王〜』は、ノミネートされた12部門中、作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞の最多4冠を獲得。吃音というコンプレックスを抱え、スピーチができなかった英国王ジョージ6世(現英女王エリザベス2世の父)が自らを克服し、国民に愛される本当の王になるまでを描く実話をもとにした作品。英国民なら誰もが知っているジョージ6世を演じたコリン・ファースは『シングルマン』(2009年)で逃した主演男優賞を、同作でついに手に入れた。

 今回の作品賞はノミネート10作品中4作品が実話をもとにした作品で(『英国王の〜』もその一つ)、それぞれのクオリティの高さが目立った一年となった。その一方で、クリストファー・ノーラン監督のオリジナル脚本による『インセプション』が音響編集賞・撮影賞・録音賞・視覚効果賞を受賞し『英国王〜』に並ぶ最多4冠となるなど、技術的な面で高く評価された。

 主演女優賞は『ブラックスワン』のナタリー・ポートマンが2度目のノミネートで初受賞。『ザ・ファイター』で共演したクリスチャン・ベールが助演男優賞、メリッサ・ネオが助演女優賞を受賞した。作品賞の候補として注目されていた『ソーシャル〜』は脚色賞・編集賞・作曲賞の3冠に輝いた。

 受賞結果は以下の通り。

●第83回アカデミー賞 受賞一覧
★作品賞:『英国王のスピーチ』
★監督賞:トム・フーパー/『英国王のスピーチ』
★主演男優賞:コリン・ファース/『英国王のスピーチ』
★主演女優賞:ナタリー・ポートマン/『ブラック・スワン』
★助演男優賞:クリスチャン・ベール/『ザ・ファイター』
★助演女優賞:メリッサ・レオ/『ザ・ファイター』
★外国語映画賞:『イン・ア・ベター・ワールド(原題)』製作国:デンマーク
★脚本賞:『英国王のスピーチ』
★脚色賞:『ソーシャル・ネットワーク』
★撮影賞:『インセプション』
★編集賞:『ソーシャル・ネットワーク』
★美術賞:『アリス・イン・ワンダーランド』
★衣装デザイン賞:『アリス・イン・ワンダーランド』
★メイクアップ賞:『ウルフマン』
★作曲賞:『ソーシャル・ネットワーク』
★歌曲賞:『トイ・ストーリー3』対象曲:「僕らはひとつ」
★録音賞:『インセプション』
★音響編集賞:『インセプション』
★視覚効果賞:『インセプション』
★長編アニメ映画賞:トイ・ストーリー3
★長編ドキュメンタリー賞:『インサイド・ジョブ(原題)』
★短編ドキュメンタリー賞:『ストレンジャーズ・ノー・モア(原題)』
★短編アニメ映画賞:『ザ・ロスト・シング(原題)』
★短編実写映画賞:『ゴッド・オブ・ラヴ(原題)』

【第83回米アカデミー賞】ノミネート発表(11/01/26)

【動画】映画『英国王のスピーチ』予告編⇒


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