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『第3回恵比寿映像祭』開幕 白昼夢を見るような映像の力がテーマ

 東京・恵比寿にある東京都写真美術館全フロアを解放して開催する映像の祭典『第3回恵比寿映像祭』が18日、開幕した。今回のテーマは“デイドリーム ビリーバー”。私たちに現実には見ることができない世界を見せてくれる各種の映像は、人が目覚めたままみる夢、つまり白昼夢(デイドリーム)と捉え、国内外の現代作家がそれぞれの立場から“デイドリーム”の豊かさと奥行き、“映像の力”を表現する。27日まで開催。

 地下1階、2階、3階の全展示室、各階を結ぶ階段にも広がる展示には、15組のアーティストが参加。『ブンミおじさんの森』で2010年カンヌ国際映画祭最高賞を受賞したタイのウィーラセタクン監督による初期のビデオ作品を、インスタレーション(場所や空間全体を作品として体験させる芸術)として初公開するのをはじめ、ベルギーを代表する映像アーティストのダヴィッド・クレルボ、オーストラリアの新星ダニエル・クルックス、中国のツァオ・フェイなど国際的で多彩なラインナップが、すべて無料で鑑賞できる。

 今回は特にアニメーションにちなんだ作品も多数出品され、チェコのアート・アニメーションの巨匠ヤン・シュヴァンクマイエルは最新長編映画『サヴァイヴィング ライフ−夢は第二の人生−』をプレミア上映するのに併せて、同作のために作られた習作コラージュを特別展示。10年越しの新作『緑子/MIDORI-KO』を上映する黒坂圭太は大型ドローイング連作を新規制作。漫画家として著名なしりあがり寿は、線描アニメーション作品『ゆるめ〜しょん』シリーズと昼メロ仕立ての短編映像『白昼夢夫人』シリーズを出品している。

 美術館のある恵比寿ガーデンプレイスのパブリックスペース・センター広場では、11時〜20時の間に、東京を拠点に活動するダニエル・ワイルド(オーストラリア生まれ)とアルバロ・カシネリ(ウルグアイ生まれ)の最新プロジェクトを本邦初公開(21日を除く)。二人が開発するテクノロジーとレーザーの光を使った装置によって現れる螺旋の中に入ると、光が見え隠れしたり、嵐が起こったり、想像上の自然現象を体験できる。夕刻にはダンサーとのコラボレーションによるデモンストレーションも楽しめる。入場無料。

 ほかに、有料の上映プログラム、シンポジウム、レクチャー、ライブイベントもある。チケットが完売している場合もあるので要確認。恵比寿映像祭公式サイトhttp://www.yebizo.com

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