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日本映画史上初の中学生映画監督が東京で舞台あいさつ 報道陣の数に「ビックリ」

 日本映画界史上初の中学生監督として話題を集める仲村颯悟監督(15)の長編映画『やぎの冒険』の舞台あいさつが15日、都内で行われた。制服姿で登壇した仲村監督は、観客と報道陣の数に目を丸くしながら「凄い! デジカメとマイクが並んでいてビックリ」と興奮を隠し切れない様子。主題歌「やぎの散歩」を歌う歌手・Coccoも駆けつける祝福ムードの中、「沖縄の方言や文化がわからない人にどう伝わるか不安だったので(感想を)聞いてみたい」と瞳を輝かせながら語った。

映画『やぎの冒険』の舞台あいさつに登壇した仲村颯悟監督 (C)ORICON DD inc. 

映画『やぎの冒険』の舞台あいさつに登壇した仲村颯悟監督 (C)ORICON DD inc. 

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 小学生の頃からホームビデオを片手に自主映画を撮り始め、13歳にして30作品を製作していた仲村監督は、2009年に行われた沖縄観光ドラマコンペティションで短編『やぎの散歩』の脚本が選出されて話題に。若干14歳でメガホンをとり、今作で長編映画デビューを果たした。

 仲村監督は、地元・沖縄での撮影を「やぎの演技を指導するのが大変でした。オーディションをやって選んだ2匹だったんですけど、顔はいいけど、頭が弱くて…」と振り返った。沖縄では大反響を呼んだが、東京での公開には不安の面持ちで「(感想を)聞いたら、答えてくれるんですかね? どうでしたか?」とたどたどしく語りかけると、客席から拍手が起こり、「良かったです」とホッと胸を撫で下ろした。

 「主題歌はCoccoさんにお願いしたい」という仲村監督からの手紙を受けて、主題歌を書き下ろしたCoccoは「颯悟の年では、自分に対して大人が向き合ってもらう経験ってないと思うのに、ちゃんと大人と向き合っているのを見ると、颯悟がいつグレるのかなって思う。でも、10代って奇跡。進化していろいろ生み出すのはこれからだと思う」と未来の映画界の巨匠に期待を寄せていた。

 小学6年生の裕人が、ヤンバル(沖縄本島北部)にある母の田舎で、飼っていたやぎをお祝いの席で食べる光景にショックを受けつつ、家から逃げたやぎを複雑な心境で追いかけていく――。食べて生きることの意味と少年の成長を描く『やぎの冒険』は、現在公開中。

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  • 映画『やぎの冒険』の舞台あいさつに登壇した仲村颯悟監督 (C)ORICON DD inc. 
  • 舞台あいさつには主題歌を歌うCoccoも駆け付けた (C)ORICON DD inc. 
  • 映画『やぎの冒険』の舞台あいさつに登壇した、主題歌を歌うCocco (C)ORICON DD inc. 
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