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孤高の作家・小川国夫の文学世界、初の映像化

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 『アポロンの島』『試みの岸』など、地中海沿岸や故郷・静岡県中部の人や風土を描き続けた作家・小川国夫さん。80歳で亡くなってから2年が経った今年4月、遺作となった長編『弱い神』(講談社)が刊行され、未発表原稿も発掘された。4月8日の命日を『アポロン忌』として偲ぶ会が開催されるなど、その作品世界を再評価する機運が高まる中、小川作品を初映像化したオムニバス映画『デルタ』が、東京・渋谷にあるアップリンク・ファクトリーで公開中だ。

 小川文学の世界は、感情や形容を極限まで抑制した言葉で簡潔に構成され、時に難解であるが、同時に読む者を深淵なる言葉の世界へと邂逅させる魅力を秘め、支持されてきた。戦中・戦後から現代へ、時代とともに自らの信仰とする聖書をモチーフにしたもの、大井川流域のフィクション、私小説的なものを多くの題材とした作風で知られる。

 今回、3人の映像作家が“短編映画”というアプローチで小川文学の初映像化に挑戦。与那覇政之監督の「誘惑として、」、高野貴子監督の「他界」、小沢和史監督の「ハシッシ・ギャング」の3作品。すべての撮影を小川さんのふるさと、静岡県藤枝市で敢行した。タイトルの『デルタ』には、大井川の河口の“三角州”へ通じる思いを込め、3人の映像作家によって切り取られた3種の映像、3本の小さな支流が集まり大海へと続く河口に出来た三角州(=デルタ)とした。一般1500円。

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  • 『デルタ 〜小川国夫原作オムニバス〜』より「他界」(高野貴子監督、2010年/20分) 
  • 『デルタ 〜小川国夫原作オムニバス〜』より「誘惑として、」(与那覇政之監督、2010年/24分) 
  • 『デルタ 〜小川国夫原作オムニバス〜』より「ハシッシ・ギャング」(小沢和史監督、2010年/24分) 
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