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上半期映像ソフト市場は11%増 BDは前年実績2倍超で共にアニメが牽引

■オリコン2010年上半期映像ソフト 全体売上

 オリコンの2010年上半期映像ソフト(DVD、Blu-ray Disc)市場の調査結果がまとまった。総売上は1437.5億円(対前年同期比111.0%)で前年比2桁増を記録し、年末商戦期を含む09年下半期の1442.0億円とほぼ同等の高水準となった。ジャンル別1位の「アニメ」が全体の27.8%を占める399.6億円で市場を牽引。「アニメ」DVDは260億円(前年同期比91.3%)と減少傾向にあるが、BDは対前年同期比218.9%の139.4億円と大幅増。さらにBD全体の売上の61.3%を「アニメ」が占め、他ジャンルに先駆けてDVDからBDへのシフトが進んでいる。

BD市場拡大に一役買った『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.』 

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 ソフト別にみると、06年から09年にかけて通年では4年連続で前年比減を続けていたDVDが、『マイケル・ジャクソン THIS IS IT デラックス・コレクターズ・エディション』(1月27日発売/上半期売上78.9万枚)、『ARASHI Anniversary Tour 5×10』(4月7日発売/同68.8万枚)といったヒット作に恵まれ、今期実績を1209.9億円(対前年同期比101.7%)に。09年下半期に続き、2期連続で前年同期比増を達成した。

 加えて、Blu-ray Disc(BD)の半期実績も『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.』(5月26日発売/同41.1万枚)、『マイケル・ジャクソンTHIS IS IT』(1月27日発売/同35.2万枚)などに牽引され、227.6億円(同216.7%)に成長。DVD市場の縮小に歯止めがかかったことで、BDの伸びが映像ソフト市場に上乗せされる形となった。

 また、映像ソフト全体のジャンル別では、映画『〜THIS IS IT』のDVDが41.9億円、BDが17.6億円とトータル59.5億円を売り上げたことから、「洋画」が最大の伸び幅となる対前年同期比140.3%の276.2億円に。「音楽」もDVD『ARASHI Anniversary〜』などのヒットで、邦楽が前年同期比123.0%と2桁増。「アニメ」に次ぐ2位となる298.6億円に伸長した。

 メーカー別の売上額では、『〜THIS IS IT』が大きく貢献し、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントがトップに。09年上半期12位だった同社は、94.8億円(同259.7%)を売り上げ、大躍進した。同2位のアニプレックスが77.9億円(同134.0%)で続くが、同社は09年9月以降にBDのリリースを本格化。09年上半期には1%にも満たなかった同社売上額に占めるBDの占有率が、10年上半期には34.7%に上昇したことからも、アニメBDの好調さがうかがえる。

※調査対象期間:2009年12月28日〜2010年6月27日


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