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『つみきのいえ』加藤監督が凱旋会見 次回作はハードロックで

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 第81回米アカデミー賞で短編アニメーション賞を受賞した『つみきのいえ』の加藤久仁生監督と日下部雅謹プロデューサーが25日(木)、都内で受賞会見を開いた。高校時代にハードロックのコピーバンドでドラムを担当していたという加藤監督は「今作に関しては、ハードロックの要素は入り込む余地がなかったが、次回作で」と話すなど、受賞の感慨もよそに早くも次回作への意欲を見せた。

 オスカー像を手に持って登壇した加藤監督は、授賞式からの興奮も冷めやらぬ様子で「まだ、ふわふわした感じです」。受賞スピーチで「Thank you pencils」と鉛筆に感謝を述べたことについて「鉛筆のタッチで手書きの雰囲気を出すのを心がけた。この作品を作ってくれたという意味では、紙や消しゴムにも感謝をしなければならないが、代表して鉛筆と言った」と説明した。

 およそ8ヶ月に及んだ製作期間中、鉛筆を握って格闘していた加藤監督を見守ってきた日下部プロデューサーも「スタッフルームの一室で作っていたアニメーションが、世界の舞台で評価され、いろいろな人に観てもらえる機会が増えてうれしい」と喜びを噛みしめた。

 米での受賞スピーチでは、最後に所属会社ロボットと引っ掛けて、米ロックバンド・スティクスの1983年のヒット曲「ミスター・ロボット」の歌詞の一部を引用し「ドモアリガット、ミスター・ロボット」と言って会場から大喝采を浴びたことには「授賞式の2日前から考えていた」。授賞式前にはハリウッドにあるロックの殿堂・ギターセンターに赴き「モトリー・クルーの手形に手を合わせてげん担ぎした」と、今回の受賞作からは想像できない意外な素顔を明かした。

 『つみきのいえ』にはセリフは一切なく、全編にわたって近藤研二によるノスタルジックな音楽が背景に流れ、作品の世界観をより引き立てた。加藤監督は「描きたいもの、語るべきものに対して、どのような表現をするのが適当か選択しなければならない。今の作品に関しては、主人公のおじいさんを客観的に描くことで、人生を象徴したかった」と振り返った。

 加藤監督は次回作について「具体的に言えることは少ないが、より感情の実感のある作品にしたい」と明かし、日下部プロデューサーも「なるべく早く実現したい」とサポートを約束。加藤監督は「長い時間を使って語るべきものが出てきたときには、長編作品にも挑戦したいと思っています」と今後の夢をふくらませていた。



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  • 凱旋会見に臨む加藤久仁生監督 
  • 短編アニメーション部門を受賞した『つみきのいえ』(c)ROBOT 
  • 同作の絵コンテが披露された 
  • 同作のラフ絵も披露 
  • 誇らしげにトロフィーを掲げる加藤監督(左)と日下部雅謹プロデューサー 

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