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　今年、創立55周年を迎える劇団四季が、全国すべての公演でチケット入場料を値下げすることを発表した。四季・広報によると、社会の諸物価が高騰するなか「日本の経済界にとって劇団四季は微々たる存在ですが、利益を社会に還元することが、価格上昇の潮流への小さな防波堤になれば」とする。

　今回の値下げで四季は、S席のチケット料金を1万円以下に抑えるなどリーズナブルな価格を設定。さらに、『ライオンキング』東京公演には新たにファミリーゾーンが導入される。この値下げ金額分は約10億円。これは劇団四季の前期の経常利益の40％、全入場料の5％に当たるが、「演劇興行界に『適正価格』を掲げる事で、誰もがもっと気軽に劇場におこしいただける環境を作り出して行きたい」（四季・広報）とする。

　なお、四季・広報によると、現在ミュージカル市場の動員数は年間約750万人。そのうち、四季が占めるシェアは約4割という。

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