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ブームの兆し!? エンタ系アコロック

シーンに新しいムーブメント、エンタ系アコロックの魅力

 エンタ系アコロックと呼ばれているアーティストたちが、現在若い女性を中心に注目を集めている。彼らは一体どういった定義で区分され、何を魅力としているのか? エンタ系アコロックに属するザ・ルーズドッグスの担当者、エイベックス社マネジメント部課長兼制作A&Rの竹林一敏氏にお話をうかがった。

観客優先“お茶の間感覚”なライヴパフォーマンス

ザ・ルーズドッグス、ワカバ、ひなた、えちうら、せきずい。これらエンタ系アコロックは、現在この5アーティストを中心にシーンが形成されている。この5組の情報が1枚に詰まった共同フライヤー『アコロック通信』によると、“老若男女問わずに楽しめる音楽性に、圧倒的なホスピタリティを誇るエンタテインメントなステージパフォーマンス”・・・そういったパーソナリティを持つアーティストたちのことを、エンタ系アコロックと呼ぶのだという。

「彼らの共通点から定義付けをすると、?ストリートでライヴをしている(していた) ?アコースティックとバンド、双方のスタイルでのライヴが可能 ?フォーク/ニューミュージックの要素が強いメロディ ?エンタテインメント性が高く、観客優先のライヴパフォーマンスをしている、といったところでしょうか。類似点が多いため共通ファンも多く、10代後半から20代半ばの女性を中心にファン層が形成されています。ストリートミュージシャンの音に真剣に耳を傾けるような純粋そうな方が多いですね。彼らの楽曲やキャラクターが攻撃的でない分、安心して聴けるのが良いのかもしれません」(竹林氏・以下同)

 エンタ系アコロック。意外にもこの名称の誕生、さらに遡ると彼らを引き合わせるきっかけを作ったのも、ファンの存在が大きく影響している。

「ザ・ルーズドッグスとワカバの共通のファンから、対バンをしてほしいと言われたのが最初のきっかけです。それでお互いのライヴを見に行くようになり、その後対バンが実現。そこから各々の仲の良いバンドが集まって、輪ができた感じですね。名称に関しても、ファンの誰かがそう呼んでいるのを知って、「それ、いいね」という感じで(笑)」

 現在エイベックス社は、前述の『アコロック通信』と、各アーティストの音源を編集したCDを全国のライヴハウスに配布、可能であれば、ライヴハウス内でのオンエアをお願いしているという。地道に、だが確実にその存在を広めていっている。

「フライヤーや音源配布により、イベンターさんから声をかけてもらうなど反応も良好ですし、音楽SNS『Pakila』では特設サークルを設けています。こうした括りで動き出したのが今年の3月からなので、まだまだこれからといったところですが、共通の意識をもつ仲間同士、徐々にシーンを広めていければと思います。1組で大きく展開するのは難しくても、それぞれが上手く分散してプロモーションしていけば、自然とその輪は大きくなる。現在も、ザ・ルーズドッグスがFMヨコハマでラジオ番組を、ワカバが文化放送、えちうらがちばテレビなど各々のフィールドでその存在を広めています。セールスにおいても同じで、誰かが良い状態にあれば、その良い波が連鎖してシーンの拡大に繋がっていくのだと思っています」


 
ザ・ルーズドッグス
9月末から、『秋のトリュフ探しツアー 2007』で全国のライヴハウスを廻る。10月21日にはSHIBUYA BOXXにてワンマンライヴが決定。


ワカバ
9月7日に行われた、SHIBUYA-AXでのワンマンライヴも無事終了。来年3月22日、渋谷C.C.Lemonホールでのワンマンライヴが決定している。

えちうら
ちばテレビ『The♪座』、インターネット放送局『あっ!とおどろく放送局 ニナファームジャポンPresents 灼熱のえちうらstyle』等に出演中。


ひなた
10〜12月にSHIBUYA BOXXにて、3ヶ月連続ワンマンライヴ『新潟中越沖地震応援ライブ〜渋谷から新潟へ贈る3通の手紙〜』を行う。


せきずい
テレビ朝日系『THE STREET FIGHTERS』による人気投票(全国ランキング)の上位にランクイン。10月28日、SHIBUYA BOXXにてワンマンライヴが決定。
     
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