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人気キャスター小倉智昭選曲のプレスリー・ベスト

没後30年を迎えてなお絶大な人気を誇るエルヴィス・プレスリー
日本独自企画のベスト盤発売

 ビルボードチャート・1シングル18曲、TOP40に50枚のアルバムを送り込み、トータルセールスは推定30億枚と言われるキング・オブ・ロックンロール、エルヴィス・プレスリーが、今年8月16日に没後30年を迎える。5年前の02年には没後25年を追悼し、英米での・1シングルだけを集めた『エルヴィス30ナンバー・ワン・ヒッツ』を発売すると、たちまち26ヶ国でナンバー1を獲得、世界中で約1000万枚売り上げた。さらに翌年、その続編ともいえるベスト盤『ELVIS 2ND TO NONE〜エルヴィス・オンリー・ワン』(03年10月)がビルボード3位に入り、没後四半世紀を経てなお、2年連続でアルバムTOP3入りを果たす根強い人気ぶりを誇っている。

  小倉智昭選曲監修
『エルヴィス〜ベスト・ヒッツ・イン・ジャパン』
(BVCM-31223)
2548円(税込)
8月16日発売

 BMG社は上記の作品も含め、様々な切り口で作品をリリースしてきたが、BMG社 洋楽本部 カタログ グループの松山卓哉氏は常に、欧米と日本のヒット曲の多少のズレを感じてきたという。「エルヴィスのベスト盤は生前からいろんな形で出ていますが、欧米の選曲によるベストと日本におけるヒット曲は若干違います。ですから、没後30年でアメリカから2枚組ベストが企画されてきたとき、日本独自の選曲によって、日本人に一番愛される、今後もずっと受け継がれていくベストを作りたいと思いました」と松山氏は振り返る。

 そこでこの春、音楽文化全般に対する造詣が深く、青春時代からエルヴィス・プレスリーを愛聴してきたという人気キャスターの小倉智昭氏に選曲監修を打診、快諾を得たことから、日本独自のベスト盤『エルヴィス〜ベスト・ヒッツ・イン・ジャパン』を命日の8月16日にリリースすることが可能になった。

「日本では、「G.I.ブルース」、「ブルー・ハワイ」、「この胸のときめきを」などがカラオケでよく歌われ、好まれていますが、欧米のベスト盤にはめったに入りません。また、小倉さんがどうしても忘れられないというエルヴィスの主演映画『カリフォルニア万才』の何気ないシーンで歌われたバラード、「君は僕のもの」もまず入ってきません。そういった意味で、ありそうでなかったベスト盤になりました」と、松山氏が意図していたとおり、日本ならではのベスト盤が完成した。

 さらに初回盤には、松山氏のセレクションによるボーナス・ディスクが付属する。02年にナイキのCMタイアップでヒットした「ア・リトル・レス・カンヴァセーション」、翌年スマッシュヒットした「ラバーネッキン」、82年にシングルリリースされ、現在では入手困難な「エルヴィス・メドレー」が収録され、現代にも十分通用するリミックスが楽しめるという。 

「小倉さんというアイコンを立て、本来エルヴィスが好きでもなかなかCDを買うにいたらなかった世代の大人を振り向かせるばかりでなく、新たにエルヴィスを知った若い人たちにも、一番わかりやすいからまずこれを聴いてみたら? と自信を持って勧められるアルバム」(松山氏)だという全29曲、79分55秒。収録時間を目一杯使った愛情いっぱいの1枚だ。8月に入るとトリビュート・イベントも目白押しで、「命日付近は要注目」というプロモーションも考えられているという。“ロックンロールの原点”ともいうべき不世出のスーパースターが、暑い夏をさらに熱くしそうだ。


    
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