フロンティアワークスとKaKa Creationが制作する、サポーティブAIを活用したアニメ「ツインズひなひま」が、3月29日よりMBSにてテレビ地上波放送されることが決定した。本格的にAIを活用したアニメーションとしては、日本で初めてとなります(※2025年1月同社調べ)。 『ツインズひなひま』は、 都内の高校に通う双子の女子高生で、現在1年生。姉が白毛のひまり(妃莉)、妹が赤髪のひなな(陽奈奈)で、TikTokへの動画投稿でバズることを夢見ており、ダンスを手始めに、伸びそうなネタをかたっぱしから撮影していく中で、妙な異変に気づいた時から、おかしな世界へ足を踏み入れていく…というストーリー。 AIとクリエイティブがどのように共存できるのかを模索するプロジェクトの一環として取り組んでおり、地上波放送についてはMBSにて3月29日深夜3時38分より放送。配信についても、dアニメストア、ABEMA、TVer、MBS動画イズム、DMMTV、PrimeVideo等各種配信サイトにて2025年3月30日正午 より配信予定となっている。 メインスタッフとしては、今回初監督となる中野紅氏を中心に、シナリオには漫画・小説他マルチに活躍している品田遊氏、キャラクターデザインには『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』などで知られる横田拓己氏といった実力派のスタッフが参加。 またAIを活用するため、デジタルハリウッド東京本校でのセミナー登壇経験のあるUltra-Noob氏をテクニカルディレクターに、AI技術の発展し始めた初期からトップランナーとして活躍する852話氏もAIパイプライン開発者として迎えた。他にもアニメーターや美術・撮影スタッフも、普段からテレビシリーズやNetflix作品などに参加する第一線のスタッフが集結し、AIを活用した新たな表現を模索している。 作中では、髪の毛がなびくシーンなど従来の制作工数などの観点から表現が難しいとされていたことに対しても、AIを使用して実現。AIならではの映像表現、アニメの新しい価値の創造を目指している。 なお、制作においてはクリエイターを支援するAIの活用法・「サポーティブAI」の概念を重視し、日本の経済産業省の「AI事業者ガイドライン」と、弁護士によるアドバイスをもとに、現在の日本の著作権運用が可能な形で制作を進めた。
2025/02/28