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今月4日に公開されたマーベル・スタジオ映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』。時空を自在に操るなど多彩な魔術を駆使し、アベンジャーズの一員として活躍したドクター・ストレンジ(演:ベネディクト・カンバーバッチ)を主人公に、“マルチバース”をテーマにした物語が展開する。本作の監督が、カルトクラシックとなったホラー映画『死霊のはらわた』(1981年)のサム・ライミということを改めて感じずにはいられない出来ばえだ。 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)や、オリジナルドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』ともつながるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の作品でありながら、サム・ライミ監督のクセが強く出ていて、MCUのこれまでの流れとこれからの流れから外れなければ、監督自身の“らしさ”を存分に発揮できる“自由”があったことがうかがえる。

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