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川端康成の没後50年にあたる4月に刊行された『少年』(新潮文庫)が、発売後7日で重版が決まるという異例の売れ行きを見せている。川端の知られざる“BL作品”として知られる同書は、これまで全集でしか読めなかった、貴重で珍しい作品で、1冊の本になるのは、目黒書店より単行本が刊行された1951年以来、70年ぶりのことになる。 大阪市天満此花町に生まれた川端は、幼くして父母を亡くし、7歳にして祖父と2人で暮らすようになる。家計は貧しく、大坂府立茨城中3年生の時は、学校から帰ると病中の祖父を介護し、世話をする日々。尿瓶の底に響く小水の音を「谷川の清水の音」と表現した感性の持ち主でしたが、客観的にみれば「ヤングケアラー」の典型だった。

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  • 川端康成の『少年』(新潮文庫)が刊行1週間で異例の重版
  • 川端康成の『少年』(新潮文庫)
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