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1963年に山崎豊子によって書かれた『女系家族』。テレビ朝日系で、この冬に2夜連続の大型ドラマスペシャルとして放送されることが決定した。W主演を務めるのは、宮沢りえ寺島しのぶで、初共演となる実力派女優2人が、令和版『女系家族』に、新たな息吹を吹き込む。 『女系家族』の舞台は、大阪・船場。四代続く“女系筋”の老舗木綿問屋「矢島商店」の当主・矢島嘉蔵が亡くなり、その莫大な遺産をめぐって、総領娘・藤代を筆頭とした女三姉妹による醜くも、し烈な争いが繰り広げられようとしていた。そこに突然明らかになる当主がひた隠しにしてきた愛人・浜田文乃の存在。遺言状に「なにとぞよしなにお取り計らいを」と記されていたことから、複雑な人間模様の糸が絡まりながら物語が進んでいくことになる。嘉蔵が遺した莫大な遺産を前に行われる三姉妹の壮絶な駆け引き、愛人・文乃が現れたことへの怒りとあせり、人間の欲望と嫉妬が醜く、恐ろしいものなのかを赤裸々なまでに描いた『女系家族』。刊行から約60年の時を経た令和に視聴者にどのように映るのか。

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