戦争の爪痕が色濃く残る昭和32年の被爆後の長崎を舞台に、焼け落ちた浦上天主堂に残るマリア像を人知れず運び出そうとする鹿(高島礼子)と、忍(黒谷友香)の2人の女性を描いた人間ドラマ、映画『祈り ―幻に長崎を想う刻(とき)―』が、8月13日よりユナイテッド・シネマ長崎(長崎)にて先行公開、8月20日よりシネ・リーブル池袋(東京)ほか全国で公開される。 先の戦争で長崎に投下された原爆は浦上天主堂の上空に投下。長崎市の人口24万人のうち約7万4千人が一瞬にして亡くなりました。長崎市民は「最後の被災地であってほしい」と今も慰霊をささげ、世界に向けて平和国家を祈り続けています。昨年の戦後75年ではコロナ禍の影響により式典など中止が相次ぎ、戦争を知る世代が少なくなっている今、戦争の悲惨さ、愚かさを伝える貴重な作品となる。
2021/05/17