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落合陽一“多様性”の要は「他人に押し付けない」 ファッションショーをディレクション

 メディアアーティストの落合陽一氏が8日、都内で行われた『True Colors Festival 超ダイバーシティ芸術祭』オンラインファッションショー収録に参加した。

落合陽一氏 (C)ORICON NewS inc.

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 パフォーミングアーツを通じて、障がい・性・世代・言語・国籍など、個性豊かな人たちと一緒に楽しむ芸術祭『True Colors Festival 超ダイバーシティ芸術祭』の一貫として行われた今回のイベント。ファッションショーの模様は、30日午後1時よりYouTubeで公開される。総合ディレクターを務める落合氏がコメントを寄せた。

――ファッションショーのディレクションについて
3年前に鈴木えみさんと一緒にファッションショーのディレクションをやったことがあったのですが、ダイバーシティをテーマにしたのは初めての経験になりますね。「ダイバーシティ×〇〇」ということでは、音楽会もやってきましたし、自分で研究プロジェクトもやってきたので、ファッションショーとの組み合わせはやってみたいなと思っていました。

――今回のテーマについて
マイノリティとマジョリティという違いがあった時に、マイノリティの側がマジョリティに合わせる必要もないでしょうというのが、一番重要なところでした。マイノリティらしさをかっこよくするとか、あとは純粋に他人のことを気にしないで着ることができる服ってなんだろうと考えていって、そこをコアにもってきて、デザイナーの方、モデルとなる方、テックを用いてくれる方と話をして、出来上がったものをもとに編集をしていくという感じです。

――乙武洋匡さんは「水の上を歩くのは新鮮な体験だった」と、幻想的なステージを振り返っていました。
水の上を歩くって、よっぽどなことですからね(笑)。せっかく水が使えるので、キレイかなと思って。

――ダイバーシティ×ファッションに関するトークもあったそうですが。
いつもはコラボして何かを作るという方向のことをやっているのですが、作った人たちを並べて、全体を演出するのは珍しい経験なので、そこは新鮮でしたね。

――今後も、こうしたファッションショーは続いていくのでしょうか?
そうですね。1回で終わらないことが大切かなと思っています。次の構想ですか…。今回は水でやったので、次は乾いたところでやるのがいいかもしれないですね(笑)。僕はランウェイがあるファッションショーって、実は好きじゃなくて。みんなやっているからね。えみさんとやった時は、インスタレーション(空間全体を作品として体験させる芸術)を映像で組んで、モデルさんをマネキンのようにして、その中をお客さんに歩いてもらうという演出をしていたのですが、今は密になっちゃうからできないんですよね。今回は配信なので、むじろ映像のセットをしっかり作ってやっているのですが、それはそれで大変なところもありますね。

――見どころについて
全体的にいいまとまりだと思うんですけど。多様性っていうのも、他人に押し付けないのが一番重要ですからね。相互理解のひとつの形としてファッションを見ていただけたらなと思います。多様性って言っている人ほど、多様性じゃないですからね。人間として絶対によくないことがあると思っている人は、意外と正義に弱いですよ。世の中には、過去に罪を犯した人も生きているし、それを赦(ゆる)してともに生きていくっていうような多様性もあるわけですし。そういうこともちゃんと考えて生きていかないといけない。我々がどういう歴史の中で、相互不干渉なものを手に入れてきたのかっていうのが血肉に宿っていれば、人間として最大に難しい判断もできるのかもしれないですね。今回のイベントは、考え方としては非常にシンプルで、人はどんな形をしていてもいいんだということが伝わればいいのかなと考えています。

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