かつて絶大な権力を誇り、恐れられた暗黒街の伝説のギャング、アル・カポネの知られざる最晩年を新たな視点で描いた映画『カポネ』が26日より、東京・新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開される。自らのアイデアで企画を起こし脚本・監督を務めたジョシュ・トランク監督(2012年公開の映画『クロニクル』)は、2月19日が誕生日で今年37歳。悪名高いギャングだが、彼の“偉業”にかねてより魅せられていたという。 最晩年のカポネは、服役を終え、フロリダの大邸宅で妻メエとの静かな暮らしを送っていた。かつてシカゴを牛耳っていたカポネも今は見る影もなく、梅毒が原因の認知症に苦しみ、薄れゆく記憶から自らが作り出す悪夢にさいなまれていた。
2021/02/21