「今日でお別れ」「天使の誘惑」「北酒場」で日本レコード大賞を受賞するなど数多くのヒット曲を手掛けた作詞家・直木賞作家のなかにし礼さんが23日、心筋梗塞のため死去したことが25日、分かった。82歳。本人の遺志により、葬儀は家族葬で執り行う。 1938年に中国黒龍江省牡丹江市で生まれた。立教大学文学部仏文科卒業。大学在学中よりシャンソンの訳詩を手掛け、菅原洋一「知りたくないの」のヒットを機に作詩家となる。代表曲に菅原洋一「今日でお別れ」、黛ジュン「天使の誘惑」、北原ミレイ「石狩挽歌」、細川たかし「北酒場」など。日本レコード大賞を3回、同作詩賞を2回、またゴールデンアロー賞など受賞歴多数、手掛けた作品は約4000曲に上る。また2000年には『長崎ぶらぶら節』で第122回直木賞を受賞した。
2020/12/25