南佳孝&杉山清貴、ハーモニーにとりつかれ2枚目のアルバム発売

 爽やかな真夏の風を感じさせるハーモニーが好評だった第1弾アルバム『Nostalgia』から3年。南佳孝杉山清貴の第2弾アルバム『愛を歌おう』が10月28日に発売となる。前作では3:7の比率だったオリジナル曲とカバー曲の比率は5:5となり、グッとオリジナル度が増した。また、この3年の月日の中で何度も二人のコンサートを行い、さらに完成度を高めたハーモニーは鉄壁に。コロナ禍の自粛期間中に料理に没頭した南佳孝と細かい断捨離を行った杉山清貴。二人が描くハーモニーの世界に迫った。

■「ハーモニーって面白い」(南)「合わせることを要求される感じがいい」(杉山)

――またまた二人の合作アルバムが完成しました。二人で歌うことは楽しいですか?

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【南】ハーモニーって面白いって、つくづく思いますね。

【杉山】自分一人で活動している時は人に合わせる必要がないんですけど、二人になると他の人に合わせることを要求される。その感じがいいですね(笑)。楽しんでます。

――前作作った時に「1回じゃ終われないよね」みたいな話はしてたんですか?

【南】毎年何回か二人のライブをやっていて、そんな時に毎回新しいネタが欲しいじゃないですか。それで、僕の方から様々なカバー曲を提案してステージで歌ったり、オリジナルを作ろうよって言ってみたりはしてましたね。で、気がついたらカバーもストックが貯まってきたんで、それなら出したいねという感じですね。

【杉山】1月から2月にかけてそんな話が出てきて、3月くらいにスタートした感じですかね。コロナがぼわぼわっと出始めたころで…。

【南】最初は8月に出そうかって言ってたんです。それが結局2か月延びた形ですね。

■今回はオリジナルを増やして、更に夏を意識した

――前作は夏を意識した爽やかなポップスアルバム。まさに二人のイメージの総集編的なアルバムでファンにも好評でしたが、今作はいかがでしょうか?

【南】もっと夏を感じるアルバムになりましたね(笑)。純度の高いポップスアルバムになったと思います。

【杉山】最初からオリジナルを増やそうよという話になっていたんで、今回はお互いのオリジナルを2曲ずつに増やして、共作1曲で合計5曲にしたんです。

――オリジナルを増やした理由は?

【南】時代の匂いだと思います。リスナー側がカバーに飽きている気がしたんですよ。

――社会はリモートワーク時代ですが、共同制作のやり方に変化はありますか?

【南】実は、共作曲「愛を歌おう」は、2,3年前にメロディーはあらかたできていて。でもサビができていなかったのが、サビで転調してみたらまんまとはまったんです。

【杉山】曲とアレンジをビックリするくらい早々と佳孝さんが作っていて、それに僕が詞をのせたというやり方ですから、作業としては特に変わってはないですね。もともとリモートワークみたいなものですね(笑)。この曲は聴いてもらうというよりみんなで盛り上がる曲にしたくて、最初、詞を書き出した時は「愛を語ろう」で始まったんですが、「愛を歌おう」にしました。僕たちは歌い手だから「語る」より「歌う」だろうということで。

【南】この曲は聞いていて手拍子をしたくなると思う。僕も何度か聞いているうちに、だんだんとこの曲が今回のアルバムのテーマになるなと思った曲です。

坂本美雨が参加、“野郎二人”の時と違い華やかに

――カバー曲は前作に続きビートルズを中心に邦洋のスタンダードポップスをとりあげています。

【南】邦楽は「あなただけを」になりましたが、実は「真冬の帰り道」とかいろいろな曲を二人で試しているんです。「ブルーライトヨコハマ」をやってみたこともあるんです。今回はこの曲がはまった感じです。洋楽も「プリティ・ウーマン」とかも、ライブではやったりしてますが、今はキヨちゃんが医者から変拍子を止められているらしくて(笑)。

【杉山】そうなんです。「3年くらいは変拍子は禁止だ」と(笑)。冗談ですけど。変拍子ものはしっかり数えてないとわからなくなるのが難点ですよね。
――これら以外にも、坂本美雨さんが2曲ほどレコーディングに参加し、リードボーカル任せた曲も収録されています。

【南】前から女性ボーカルをフィーチャーした曲があってもいいよねって言っていて、今回は坂本美雨さんに2曲参加してもらいました。野郎二人の前作と違い華やかな色が入った感じで最高です(笑)。

――ジャケットイラストは絵画家の内田正泰さんのはり絵を使用されています。南さんがモバイルアプリをチェックしていた際、たまたま見つけた夏の田舎の風景画の、はり絵とは思えない繊細さに心を奪われたもの。南さんが杉山さんを誘い鎌倉にある内田さんのギャラリーを訪れ、亡くなっていた内田さんのご家族に直接使用許諾を得たと伺いました。

【南】この作品のタイトルは“鎮守の森”ということでした。“鎮守の森”って、昔の人が災厄から村や人々を守ってもらうための存在だったようですね。偶然ですが、今の時代ならではの重みが感じられるジャケットになったように思います。それから、実は中ジャケットの写真も好評で、先日もクリス松村さんに「こっちもいいんじゃないの」って言われました。サーフィンカメラマンの横山泰介さんがとってくれた写真なんですが、こちらも抜群の雰囲気があり気に入っていますね。

【杉山】本当に素敵な写真なんですが、真夏の夕暮れ時に火を焚いて、しかも長袖シャツ。地獄の暑さの中での撮影でした(笑)。

■「動かない世界観を少しずつ盗ませてもらおうかと…」(杉山)

――まだまだライブを満足にできない昨今の状況ですが、今回のアルバム発売に際し、購入者先着で11月13日に“トーク&アコースティックライブ配信”を行うことが決定。また11月22日には10月頭に50人限定で行った鎌倉での二人の特別ライブをU-NEXTで配信されます。お二人はライブでお互いに刺激しあい、さらに高いレベルを目指しているだけに、貴重なライブ配信となりそうです。

【杉山】佳孝さんは僕がずっとその音楽を聴いてきた方ですし、自分にはないどんと動かない世界観を持っています。これが凄くうらやましいなと思いつつ、少しずつ盗ませてもらおうかと(笑)。ライブ配信は楽しみですね。配信のメリットは普段ライブに来れない人にも見てもらえることでしょうか。もちろん最終的には是非ライブに足を運んでもらいたいのですが。

【南】彼はすごく歌がうまい。声も伸びていて音程もいい。歌い手として凄く刺激になります。僕は自己流でやってきたので、一緒にやっていると自分自身を見つめなおす良い機会になっていると感じますね。コロナで誰を責めるということではなく、オリンピックを機にもう一度世界の人々が集まれるようになり、ライブも自由にできるようになればいいですね。世界のみなさんに「愛を歌おう」を聞いてもらいたいですね(笑)。

【プロフィール】
南佳孝/東京都大田区出身。1973年にアルバム『摩天楼のヒロイン』でデビュー。79年に発売された「モンロー・ウォーク」を、郷ひろみが「セクシー・ユー」のタイトルでカバー。81年片岡義男の小説原作の映画『スローなブギにしてくれ』の同名の主題歌が大ヒット。17年5月に南佳孝&杉山清貴アルバム『Nostalgia』、18年9月にデビュー45周年アルバム『Dear My Generation』を発売。19年10月30日にカバーアルバム第2弾「ラジオな曲たちII」発売。ライブ活動の他、楽曲提供、CMソングやナレーションも行う。
https://minamiyoshitaka.com/

杉山清貴/神奈川県横浜市出身。1983年杉山清貴&オメガトライブとして「SUMMER SUSPICION」でデビュー。1986年5月「さよならのオーシャン」でソロデビュー。2016年にソロ・デビュー30周年記念アルバム『OCEAN』、18年にデビュー35周年アルバム『MY SONG MY SOUL』、20年5月13日にオリジナル・アルバム「Rainbow Planet」をリリース。弾き語りからフルバンドまでの幅広い演奏活動を年間通じて展開中。
https://islandafternoon.com/

■アルバム『愛を歌おう』
2020年10月28日発売
CVOV-10065 3000円(+税)

【収録曲】
01.My Sunshine Girl
02.Pink Flamingo
03.Ask Me Why
04.Let it be me
05.To Know Him Is to Love Him <with 坂本美雨>
06.One after 909
07.愛を歌おう
08.あなただけを
09.Close to you
10.お休みGood Night

関連写真

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  • アルバム『愛を歌おう』(10月28日発売)
  • アルバム『愛を歌おう』(10月28日発売)ブックレット
  • インタビューに答える杉山清貴(左)と南佳孝(右)
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